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たまにはVoIP絡みのお話でも

たまにゃ書いておきましょう。VoIPとかで便利なネットワーク構成です。

じゃまくさい構成


どこのご家庭でもONUの後ろにハブを入れたりしてVoIP TA(要はひかり電話ゲートウェイとか)とルータを別にしていると思います。こんな感じ。

どこのご家庭にでもある構成

ONUの後ろにハブ入れてTAとルータに分岐してる構成です。この構成で動作としてはまあ問題ないっちゃないのですが、嫌な点もいくつか。

その1:ポートがもったいない

ここ、もったいないよね。

この2つのポート、使わないといえば使わないのでもったいない。せこい。

その2:ACアダプタだらけになる
これは後述します。WiFiのAPやら何やらONUもACアダプタが要るんで、これまたじゃまくさいんですよ。

よりスマートな構成に

というわけで良い物を見つけたというかいけるんじゃない?と思ってはいたのがNETGEARのPoEかつアンマネージプラスのスイッチ。NETGEARのこのシリーズとても便利で、お値段の割に必要十分な機能を備えてるんです。

そこで上の構成をよりスマートにすべく導入したのがNETGEARのGS-308EP。PoE付のアンマネージプラスです。公式直販でも18,000円ほど。ちょっと注意してほしいのはEPは全ポートPoE供給可能ではありますが、シャシとしての電源供給能力は62WまでなのでPoE機器を多く繋ぐ場合には足りなくなるかもなので、その場合には308EPP(123W)を使ってください。

んでこのGS-308EPを使って構成したのが次の図。

スマートな構成!

要するにONU側とLAN側でVLANを切ります。別なVLANにしてしまえば別なハブを使っているのと同じなので、こうすればポートの利用効率が上がって「もったいない」が無くなるってコト。
そんなことのためにスイッチ買い換えるんかい!と思うでしょ?実は使ってたスイッチが古かったのも理由のひとつです。
なお、この使い方だけであれば単なるポートVLANでOKです。

もうひとつの理由がPoEで、図に書いてあるWiFiのAP以外にもDECTの親機がぶら下がっていたりするのでPoEにしてしまえばACアダプタを排除できるというわけです。

308PEの管理画面

管理画面からみるとこんな感じ。PoEのポートが固定されているスイッチとちがって8ポートのいずれもPoEに振れるのでとても便利。加えてスイッチの管理画面からPoEへの電源供給をオン/オフできるので、WiFi AP等をリセットするにも便利です。
ONUのPoEが有効になってるのはどういうこっちゃい!というのは後述。

VLANとダウンリンクでさらに便利に


VLANを使うとさらに便利にできるのが『別な場所でONU側のネットワークを使える』ということ。

トランキングを使う

GS-308EPだけでは一般のご家庭ではLANポート数が足りなくなるので、当然のように別のスイッチを付けて拡張していると思いますが、拡張するスイッチにもアンマネージプラスを使うとより便利になります。
スイッチ間を繋ぐポートをタグVLAN(802.1Q)に設定し、この間を接続をトランクとして行います。

スイッチ間をトランクに設定する

そうするとダウンリンク側のスイッチでポートVLANを設定すればONU側でもLAN側のどちらにも所属できるので、ダウンリンク側でONUのネットワークに入れたい機器がある場合には、配線を繋ぎ変えることなくできるわけです。こりゃ便利よね。

ONUをPoE対応にする


たぶん今のONU(単体の)ってPoE対応になっていないと思うのですが、とにもかくにもうちのONUが古い。
PoEから電力だけを取り出したい場合には"PoEスプリッター"を使います。色々売ってるので適当に探してちょうだい。ただし、ONUはGE-PONなのでGigabit対応のスプリッターを買ってちょうだい。出力電圧はONUのDC入力にちょうど合うやつならOKなんですが、うちのはDC 11V 1A。11Vですってよ!そんなのあるかいな。
というわけで簡単な工作。これ。

DC12のスプリッターにダイオードを入れる

シリコンの整流ダイオードで1A以上いけるやつだと大抵、Vfが1V程度あるのでDC出力にダイオードをかませておけば11Vになるというわけです。簡単。
ただし、この使い方、当然ながらONUで認められているわけでもなんでもないので、あくまで自己責任でやってください。

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