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ATAS-120Aを測ってみる

何となく気になったのでATAS-120AをnanoVNAで測ってみた。
実はその昔はATAS-100を使ってたんですけども、ATAS-100が壊れた&古いリグを処分したので、ここしばらくは5バンドモービルホイップで出てたんですが、やっぱりあちこち出たくなったんでATAS-120Aを買った次第。え?対応するリグ?いつの間にか生えてた。

さて、測定ですが自分で作った上げ下げマシンの後ろにnanoVNAを繋ぎ、リグからの同軸を含んだ状態でVSWRを測っています。上げ下げマシンは電圧くれてやるだけ。IC-705でアンテナ使う場合に必要なので作りました。
メーカーによれば7/14/21/28/29/50/144/430で使えると書いてあるのですが、実は10/14も同調するんで、どんなもんじゃーいと測ってみました。
なお設置条件は1Fの鉄門扉に取り付け、ATBK-100も使用してます。測定レンジはnanoVNAの各mレンジで測定。

40m(7MHz)

40m(7MHz)

ちょいっとシビア。そらまあ、1.6mくらいしかないアンテナなので。1.5以下になるポイントはバンド内でも動かす必要がありそう。ちなみに7MHz帯はどうも接地条件の影響をモロに受けるようで、当初、アースが取れてた方が良いだろうと思い込み、地面に打ち込んだアース棒を繋いでいたのですが、その状態ではVSWRが2よりも高く、使えそうになかったので試しにアースを切ってみたら1.5より下がることが判明。モービルアンテナなので地面に繋いじゃいかんみたいですね。

30m(10MHz)

30m(10MHz)

そもそもバンドが狭いので良好。

20m(14MHz)

20m(14MHz)

いい感じ。カタログには出てないのにね。

17m(18MHz)

17m(18MHz)

ここもバンド幅が狭いので良い感じ。これまたカタログには載ってない。

15m(21MHz)

15m(21MHz)

面白いことに割と幅広くVSWRが低い。短縮されている割には良い感じ。

12m(24MHz)

12m(24MHz)

ここも狭いけど。しっかしフラットになっているなぁ。

10m(28MHz)

10m(28MHz)

バンド内でもチューニングし直しが要るパターン。

6m(50MHz)

6m(50MHz)

こちらもバンド幅が広いんでバンド内でチューニングしなおさないとだけれども、SSBで使う範囲ならチューニングしなくていいかも。6mはATBK-100にエレメントが付いてるので特性が良くなるのかも。

2m(144MHz)

2m(144MHz)

どこでもいけますな。そりゃまあそうで、144/430はどうも上部の伸縮するエレメントは使ってないようで伸縮にまったく関係しない気がします。

70cm(430MHz)は全くダメ。何がダメかというと自作の上げ下げマシンがダメでした。VSWRを上げる要因になってるので何とかせねばとは思うのですが、とりあえずは、まいいか。

動かなくなったATAS-100を捨てる前に分解してみればよかったのですが、ATASは面白い動きをしますね。
注意としては物理アースを取るとダメなこと。たぶん自動車のルーフに付けられることを想定してるんでしょう。なので固定で使う場合にはある程度工夫が要るかもしれません。うちは一発設置で何とかなった感じですが。
調整はシビアなところがあり、一瞬、電圧かけるだけで同調点は割と大きく動きます。
飛びに関してはATAS-100を使っていた時から感じてたのですが、割と良い気がするんですよね。

この測定結果はあくまでも自分のところの環境のものです。この手のアンテナは設置条件で特性が大きく変わるので注意してください。

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