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明日世界が滅びようとも、僕は"風の谷"に貢献していくだろう

令和5年3月4日@宮崎県新富町文化会館
昨夜は興奮のあまり寝るのが遅くなってしまい、本当に無駄に寝不足で当日を迎えてしまった。この日は、尊敬する地域プロデューサーの齋藤潤一さんが企画する「風の谷を創るin新富町」の日。

「シン・ニホン」の著者安宅和人さんが講演されるというのだ。シン・ニホン発刊から約3年、その後の展開も気になるし、「いいな、それ」と思っていても動いていなかった自分に喝を入れたかったのかもしれない。何より、天才安宅和人さんをリアルで見たい(なんなら触りたい=握手したい)と思っていた。

なので、齋藤潤一さんがこのイベントやるよーとtwitterで投げかけているのを見かけて、「マージーデー!???」と独り声を出して歓喜していたくらいだ。(後輩にその様子は目撃されている。恥)

講演の備忘録(かなり意訳してます)と、「風の谷佐伯」を進めたいと思うのでこれ見て琴線n触れる方は何か一緒にやりましょう。詳しくは「シン・ニホン」を読みましょう!

【前文】
明日、世界が滅びるとしても。今日、君はリンゴの木を植えるー開高健ー
・終末論だとか、世界がもう限界だとか、悲嘆し未来を見ていない人が多い。けれど、人類史を紐解けば未曽有の危機を何度も乗り越えているし、これからも数万年に渡って恐らく人類は続いていくはず。その未来をより素晴らしいものにするために、今僕らはそっちの未来に向かって選択と行動をするだけ。そして、もし明日世界が滅びるとしても、今日動いていくそんな気概をもちたい。
【背景】
「都市vs地方」の話をしているわけでは無く、「都市vs開疎空間」の話をしている。残すに値する未来を創りましょう。
☑都市空間のリスク
①パンデミック:人間世界と未開の自然領域と接近したことで、これからも(これまでもだが)COVIDのような感染症のリスクはずっと付きまとう。感染症は人の物理的な距離が近いほどリスクが高くなるので、都市はリスクが高い。現状の都市一極集中が進むと、多くの人が同タイミングで一つの感染症により命を奪われる.
②デザスター:災害列島日本であるが、関東圏は特に大きな災害リスクを既に孕んでいる(関東大震災、富士山噴火)。また気候変動推計として、2100年の未来では、台風の風速は70m/sを越え最高気温が45℃近くなるような気象状態になるという予測がある(しかも、これはヤバイケースではない…)。事故による人間の死因の多くは、焼死・圧死・溺死。逆に言えばこれを避けることができれば死ぬリスクが下がる。大規模災害×都市部では一撃で人的ハード的に壊滅的なダメージを与えるが、開疎空間(物理的な距離が遠い、人口密度も低い)での強靭な構造物であれば、このダメージを最小化できる。

【風の谷のイメージ】
・ボルドーの農村(仏)
・トスカーナ(伊)
・湖水地方(英)
自然環境と調和した”絶景”であり、その場にいることで心地よさが広がる”絶快”であり、食やヘルスケアに不自由しない(むしろ訪れる理由となる)”絶生”の3つがカギとなる。
また、文化醸成や価値創造ができる場所であること。そのためには、土地の記憶を活かした空間づくりができていること。多様で面白い人たち=異人が集まる求心力を持ち、その異人と内の文化との混和(エマルジョン)が新しい文化を創っていく。

【開疎空間の現状のデメリット=経済負荷】
現状の地方行政は地方交付税(都市部からの応援金)と債務(未来からの借金)でようやく成り立っている。そもそも人口減少フェーズで未来からの借金を繰り返すことは狂気の沙汰で在り、それらを次世代に押し付けるのがまかり通っていいはずがない。地方行政のお金の支出の内訳を分析し、より良い未来を目指す打ち手を考えよう。
建設費・ヘルスケア関連の割合が高く、開疎空間ほど投資対効果が見込まれない(支出に対して、還ってくるものでペイできない)。また、インフラ・ハコモノは維持コストがとてつもなく高い。打ち手としてのほぐす土木(逆土木)、ヘルスリスクが高い人が総合病院の近くに住まう(菊の花構想)、ピンピンコロリを目指すなどの打ち手を考えるべき。

【風の谷構想】
これから数百年、少なくとも200年は続く運動であり、現在のプロジェクトメンバーの一生で辿り着くものではない。しかし、日本最高のシンクタンク(突き抜けた専門性が集結)として、分析・検討を行っている。例えば(空間、森林、インフラ、エネルギー、まち/商業、生活、農./食、ヘルスケアなど)の部会を設けて、一流の専門家がプロジェクトの推進を図っている。基本的には、ゼロベースで価値を問い直しファクトフルネスで構想を揉んでいる。現在いくつかの場所で実行フェーズに移っていて、新富町もその一つ。

【そねだあとがき】
現在も、佐伯市内でいろんな人がいろんな想いを持って取り組まれてて本当sに素晴らしいし、それらに喚起されて僕もUターンしてきました。まだまだ道半ばで中途半端な僕ですが、【次世代に何を残して行けるか】は昔からぶれてないように思います。
なんだかスピリチュアルな話ですが、僕は佐伯の自然が好きで、北関東に住んでいた時に登った山は「よそ者」として迎えられてる感覚がありました。地元の山は馴染むというか、妙な安心感がある。こうした非言語の感覚が、風の谷で評価される良さなんじゃなかろうかとも思ってます。こういうことを話しながら、より良き未来へ尽力したいのです。


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