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行動経済学について

みなさん、こんにちは。

今日は行動経済学についてシェアいたします。

最近よく耳にする行動経済学という言葉。

ちょっと気になって本を読んでみました。

その内容を紹介したいと思います。


#なぜ、「行動経済学」が生まれたのか?

今までの経済学は、人間は合理的に行動するという考えのもとすすめていましたが、人間は必ずしも合理的に行動をしないということが分かってきたため、人間の非合理的行動を考慮した学問として、20世紀半ばに誕生しました。


#人はなぜ非合理な意思決定をしてしまうのか

人が非合理な意思決定をする3つの原因。

1,認知のクセ

2,感情

3,状況

認知のクセとは、入ってきた情報が先入観や偏見によって歪められ、意思決定が影響を受ける現象のこと。

たとえば、悲惨な飛行機事故のニュースを見た時、「あーやっぱり飛行機は危ないんだ」旅行は車にした方がいいかもと意志決定することがあります。
しかし、飛行機で死亡する確率は0.00048%に対し、自動車事故で死亡する確率は0.9%なのです。


#2つの思考モードが存在する

私たちが脳に入ってきた情報を処理する際に、システム1システム2という2つの思考モードを使い分けています。

システム1は「直観」で素早く情報を把握、判断するもの。
システム2は「論理」で時間がかかってもじっくりと物事を考えて情報を処理、判断するもの。

先ほどの飛行機事故で例えると、飛行機は危ないと判断するのが「直観」システム1で死亡する確率で判断するのが「論理」システム2になります。

「直観」のシステム1で判断すると誤った意思決定をしやすい

実際によく調べずに「なんかいいな」と感じて物を買ってしまい、あとで後悔することが多くなるのは「直観」に従って決めたからです。
しかしすべての物事を深く考えて決めていると頭がパンクして行動ができなくなってしまいます。なので、大事な局面だけシステム2で時間をかけて結論を出すことが大切なことになります。

疲れているとシステム1を使いがちになる

実際に多くの研究でシステム1を使いやすい場面が分かっています。

情報が多すぎたり、焦ったり、疲れているときはシステム1で全てを決めてしまうためにミスが起こりやすくなります。

大事な意思決定をするのなら、しっかりと休息をとり、余裕を持って考えることが大切になります。


#状況によって人は非合理的な行動をとってしまう

・人は買い物をするとき、周りに人がいないと安いものを買い、周りに人がいると無意識に高いものを買ってしまう。
・3つの選択肢がある場合、中間を選んでしまう。
・その他、選択肢が多すぎると選びきれなくなる。
たとえば、チョコレートをお店に置く場合10種類までがベスト。
私たちはこれらの影響を受けながらも、それに気づかず自分意志で選んでいると思っています。

「些細な環境の変化が人の意思決定や行動に影響を与える」

良い意思決定をしたいのなら自分ではなく状況を変える

「どうでもいいことは選ばない」

・スティーブジョブズは毎日同じ服を着ていた
・オバマ元大統領はスーツを3着しか持っていなかった

「そもそも、その選択に時間をかけるべきなのか?」
無駄なことに意志力を消耗させるのではなく、自分の人生に直結するような大事なことに脳のリソースを使った方がよい。

「時間帯を変える」
脳は日中の意思決定で疲れてしまっているため夜はシステム1が優先してしまいます。なので、大事なことは朝に考えて実行することがおすすめです。


#人は感情に突き動かされて行動してしまう

ネガティブな感情が高まると人は衝動的な行動をとりやすくなり、大事なことを後回しにしたりします。逆にポジティブな感情だと能力、活力、意欲が高まり活動の範囲が広がることが分かっています。
仕事場でも気分が上がるちょっとしたことでもポジティブになれると仕事の質や意欲、業績が自然と上がることも分かっています。

仕事場で気分がちょっとだけあがること
・お気に入りの写真をデスクに飾る
・お気に入りの手帳やボールペンを使う
・あたたかい飲み物でホットする

人がネガティブな感情になりやすい3つのこと

人は先が見えない「不確実性」によって、ストレスがたまり、ネガティブな感情になりやくなります。たとえば、入試や入社試験など結果が分かるまでのストレスと結果不合格とのストレスを比較すると結果を待っている時のほうがストレスが大きくなります。

自分の人生は自分でコントロールしている「コントロール感」
人は自分の人生は自分でコントロールしていると感じています。そのため誰かにコントロールされていると感じるとネガティブになりやすくなります。たとえば、会社で上司にガチガチに管理されている状態など。

成功者と自分を比べる
人は比較で物事を評価するために何かと自分を比較する事をやめることができません。比較した結果「なんて自分はダメなんだ」とネガティブになりやすくなります。

#ポジティブな感情を保つための工夫をする

ポジティブな感情を保つためには以下のようなことを工夫すると良いと言われています。

  1. 自分の好きなものを身の回りにおいてみる。

  2. 不確実性を減らすために、結果を待たずにできるだけのことはやったと割り切って次にいく。

  3. コントロール感を高めるために、小さいことでも自分で選ぶ。

  4. 比べるのなら過去の自分と比べ、少しでも成長していることにフォーカスする。


#まとめ

・行動経済学とは、人間の非合理な意思決定を理解すること
・非合理な意思決定の原因は大きく3つ「認知のクセ」「感情」「状況」
・「認知のクセ」とは、入ってきた情報を歪めて処理してしまうこと
・脳は直観のシステム1と論理のシステム2によって意志決定を行っている
・どうでもいいことはシステム1で大事なことはシステム2で考えている
・天気や周囲の人々、モノの配置や時間などの状況が人の意思決定に大きく影響を与えているため大事なことは朝に考える
・人は感情によって非合理な選択をしてしまうことがある
・ネガティブな感情だと人は衝動的な行動をとりやすくなってしまう
・ポジティブな感情だと能力、活力、意欲が高まり活動の範囲が広がる

みなさん、いかがでしたでしょうか?

私は2つの思考モードで意思決定をしているというところが面白いなと感じました。もう少し、行動経済学について勉強してみようと思います。

「ポジティブになることで人生が大きく変わりそうですね」

最後まで読んでいただきありがとうございました。


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