2023年度 ぶんなり森人キャンプ 活動のご報告
こんにちは!トヨタ白川郷自然學校の子どもキャンプの中でも一番長~い、2週間の「ぶんなり森人キャンプ」を担当している大豆村(しんちゃん)です。
今年は1回目が7人、2回目が4人。合わせて11人の子どもたちと過ごすことができました。笑ったり、泣いたり、ケンカしたりと本当に本当にたくさんの事があり、言葉にしようとすると、本が書けてしまいます。ですが、参加してくださった子どもたちや送り出してくださった保護者の方に向けて、簡単ではありますが、キャンプの報告を言葉にしたいと思います。よろしければ最後まで読んでください。
このキャンプはどこで何をするのか。活動の多くは自分たちで話し合って決めます。いつも簡単に決まるのではなく、時には「私は虫が嫌いだからやりたくない!」「めんどくさ~い」など何十分とかかり、ケンカになることもしばしば。ですが、自分たちが主役だということを意識し、主体性・協調性などを養うとても大切な時間なので、私はアドバイスを言うことはありますが、全て子どもたちに任せています。結果どんな2週間だったかというと、、、
【1回目】
1日目 オリエンテーション、森探検、オニごっこ
2日目 センサーカメラ、野イチゴ集め、モルックとドッジボール(アンパンマンの新しい顔が飛んでくる)、星空観察
3日目 テント立て、流しそうめん、野イチゴジャムづくり、水遊び、虫とり、テント泊
4日目 虫とり、ピザづくり、宝探し
5日目 釣り(一匹も釣れず、、、)、川遊び
6日目 センサーカメラ撤収&上映会(念願のツキノワグマも撮れた)、テント撤収
7日目 白水湖ラフトボート(Jくん覚醒)、原生林テント泊、雨オニごっこ(突然の大雨に大興奮)、焚き火
8日目 ヤンマーと昆虫ハイク、テント片付け、昆虫カードゲーム、ライトトラップ
9日目 シェフとクッキング(丸鶏と野菜のワイルドランチ!サイコー)、大窪池で昆虫さがし&湧き水ハイキング
10日目 部屋でごろごろ(休むことも大事!)
11日目 村へ買出し(しんちゃんお金を忘れる)
12日目 まめちゃんとカゴあみ、虫捕り&羽さがし、花火
13日目 ふりかえり、森で一人でも 楽しく 快適に 泊まる
14日目 スイカ割り、お別れパーティー
【2回目】
1日目 オリエンテーション、トンボ捕り、木のぼり
2日目 流しそうめん、森で逃走中(これが最高に面白い!)
3日目 川遊び、丘でのんびりと言いながら暴れる、肝試し
4日目 シェフとクッキング(ピザもサイコー!)、秘密基地づくり
5日目 ハンモックでのんびりと言いながら暴れる、イチゴ狩り、ヤンマーと昆虫ハイク
6日目 白水湖ラフトボート、原生林テント泊、星空観察
7日目 テント片付け、白水の滝、靴の取り合いでMさん水路に落ちる、水路飛び
8日目 本気の逃走中(暑すぎた、、、)、はなちゃんに会う
9日目 まめちゃんとカゴあみ、JAへ買い出し
10日目 広場で遊ぶ、ダッチオーブンで丸鶏料理
11日目 マウストラップ確認(1匹捕獲に成功!)、トランプ大会、ブランコ
12日目 白山白川郷ホワイトロードの展望台で遊ぶ、マス釣り、湧き水ハイキング、おかし作りまくる(ミルクもち、おいしかった~)
13日目 ふりかえり、森で一人でも 楽しく 快適に 泊まる
14日目 デザートいっぱい!お別れパーティー
メンバーが変われば、内容もガラリと変わります。ひとつひとつが挑戦で、上手くできたことも、そうでないものも。できた時はみんなで喜びあったのを覚えています。小さな自信の積み重ねが子どもたちの人生に少しでも役立ってくれればうれしいです。
≪1回目の森人たちへ≫
7人の森人たちはケンカ・ケンカ・ケンカ。ケンカが多かった印象です。しかし、森人たちの凄いところは「私の心配は何だったのか」と思うほど、数時間後にはケロッと仲を取り戻すことです。これは当たり前のようで、すごい力だと思っています。この立ち直る力は社会で生き抜く力に変わると思います。きっとこれからの人生で嫌な事・辛い事がやってくると思いますが、ぜひ!その時にここでの経験を思い出してほしいです。人に合わせること、しっかり自分の意見を言うこと、苦手な事でも自分で考え打開策を見つけること。全部大切です!
≪2回目の森人たちへ≫
まだキャンプが始まってないのに、冷蔵庫を開けてお菓子作りを始めた4人の森人たちはそれぞれ個性的でした。おっとり森人、テンションスイッチ森人、下ネタ大好き森人、屁こき森人。そんな個性はたまにぶつかることもありましたが、とてもよいバランスだったと思います。これは一人一人がしっかりと自分のことを理解し、仲間に寄り添った声掛けや行動ができていたからだと思います。これは人と人とのコミュニケーションをとるためにとても重要な力です。世界には様々な人がいて、きっとその中には自分と合わない人もいます。その人と一緒に過ごさなければいけなくなった時にこの力を
発揮してほしいです。これがみんなの一番の個性かもしれませんね。
≪来年にむけて≫
今回は私たちの力不足で定員の人数を集めることができませんでした。少数精鋭で子どもたちは過ごしやすかったかもしれませんが、私たちとしては悔しい気持ちでいっぱいです。できれば、より多くの子どもたちに、一生に一度しかできない、この経験をして欲しいと本気で思っています。
というのも、実は長期のキャンプは子どもたちに良い変化を与えるきっかけになります。2泊3日のキャンプでは達成しづらい「人づくり」としてのねらいをしっかりと果たすことができるからです。この変化というのは日常に戻ると見えづらくなってしまうことも事実ですが、5年後・10年後に少しでもこのキャンプのことを思い出し、経験した力が活きてくること思います。
来年度は村民との交流??期間も変わる??どうなるか今は言えませんが、さらにブラッシュアップをし、多くの子どもたちに届けられるよう全力を尽くしたいと思います。リピート参加も大歓迎です。今後ともどうぞよろしくお願いします。
「11人の森人たちよ!元気でいつか、また会おう!」