介護の準備 会話する時間づくりのこと
親のこれからの生活のことをあれやこれやと考えて思ったのは、「話してみないとわからないな」ということ。
そもそも大人になって住まいが離れている時点で接点が少なくなっていたので「親がどう過ごしたいと考えているか」がわからなくなっている。
随分前に「あなたには迷惑かけないようにするから大丈夫よー」と言われた気がするが、果たして今もそうなのか?時間が経ち、自分の老いを自覚して考え方が変わってきていないのか?これは話してみないとわからない。
では話せば良いじゃん、と思うがそううまくもいかない。僕が思うに以下の5点が主に阻害要因だ。
1.電話をするのが面倒 習慣がない(ごめん)
2.直接会って話す時はたまにでしかないのでお互いお酒が入り冷静に話せない
3.時間が足りない。機会が少ないだけに会うと沢山話がある
4.距離が離れていて頻繁に会う時間が取れない
5.子供を連れていくとそっちに話が集中する
どうだろう、改めて見ると情けない理由ばかりだが、もしかしたら意外と共感できる人もいるかもしれない。さてどうしようかなと考えた末に試しているのがApple watchとiPadの活用だ。
試行1:Apple watchで電話をするためのハードルを小さくする
いつも電話しようと思っても少し面倒で結局夜遅いから明日にしよう→結局電話しないまま過ぎる、というパターンに陥っていた。この「あえて時間を作って電話する面倒」に対して、Apple Watchはツータッチぐらいで(ショートカットを付ければワンタッチでも可能)で電話できるので、会社帰りに歩きながらふと思い立って電話したり洗い物や家事をしながら電話できる。話す時間をあえて作る、というより他のことをしながらでもフランクに連絡を取れるようになったので以前より電話する回数が増えてきた。
試行2:iPadを使ってリモートで会話できる環境を作る
直接会うとどうにも子どもの話だったり仕事の話だったりでいつも時間が足りない。それにお酒も入る。コロナのこともあってそもそも実家に帰る機会が少ない。ということで家に余っている古いタブレットを使って試しにリモート環境を作ってみることにした。ただ両親ともにIT知識が非常に乏しい。まずは余っていたルーターと古い端末を持参し、接続できる環境かを確認。マンション住まいなのであまり自覚無しにインターネットは開通している。これは使わないと損だ。なるべくタブレットの中身を整理し、押すアイコンを間違えないようにし、説明する。とりあえず一番接続が簡単なFacetimeでセット。何とかリモートで繋げられる状況を整えた。
これで会話する時間を作るための最低限の準備は整えた。僕自身はテレワークのこともあってリモートで会話することの抵抗も大分少なくなっている。次は実際にリモートで会話してみて直面した問題点と今後の進め方を記述してみよう。
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