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競馬レス20年男の思い出【有馬記念編】

今週末は有馬記念らしい。
最後に競馬場に行ったのはいつだろう。20年くらい行っていない気がする。正確に思い出そうとすると面倒なので、キリよく20年競馬から離れていることにしよう。

有馬記念は1年間を締めくくるドリームレースだが、20年も競馬を離れるとまったくワクワクしない。なにしろレースに出る馬のことを知らないのだ。
競馬の魅力は主人公が「馬」であることだと思う。馬という言葉を通わせることのできない生命体を相手に、その体調や闘志などを推測しながら勝者を予想する。ある馬のファンになれば自己を投影しながら応援して、その血を受け継ぐ馬のことも好きになっていく。
この魅力に憑りつかれて学生時代は競馬サークルに入るほどのめり込んでいたが、土日も休みなく働くブラックな生活のせいでいつしか競馬から遠ざかってしまった。

自分にとって競馬は過去のものでしかないが、Google検索して出てきた歴代優勝馬リストを眺めているとカタカナの固有名詞とともによみがえる様々な思い出がある。
そこで今回は「思い出の有馬記念」について記してみたい。一応以下が自分の有馬記念ベスト3ってことで。

■1999年 グラスワンダー
これ、あの年だ。グラスワンダーがスペシャルウィークにハナ差で勝ったレースだ。グラスの単勝に1万円を突っ込んで、その夜木屋町の中華屋で祝勝会をしたんだった。年が明けてから参加した日刊スポーツの就活セミナーで競馬記者のオヤジが
「あれはレースとしてはスペシャルウィークの勝ちだな。競馬としては負けたけど」
といかにもわかったような意味不明なことを話していたので、何言ってんだコイツって呆れたことを思い出した。

■1993年 トウカイテイオー
競馬ファンにはあまりにも有名な93年の有馬記念。史上最高メンバーと言われる数々のG1馬を相手に1年ぶりのレースを制したトウカイテイオー。まさに奇跡の復活。自分も8着に沈んだライスシャワーの馬券を手にしながら感動に震えていた。のちに犯罪者となる田原成貴が、このときはとてもカッコよかった。

■1994年 ナリタブライアン
史上5頭目となる3冠馬が、ネーハイシーザーやチトセオーなど自分が実力馬だと思っていた古馬たちに圧勝。しかも2着も4歳牝馬のヒシアマゾン。鮮やかな世代交代に何となく自己否定された気持ちになりつつも、ライスシャワーの3着が少し誇らしかった。

こう書いていて、かつてライスシャワーの大ファンだったことを思い出した。的場騎手も好きだった。あんなにハマっていたのに、色々と忘れてしまうものなんだなあ。
自分のような何者でもない人間が綴る90年代競馬の思い出なんて誰も面白くないだろうけど、またG1レースのときに気が向いたら書いてみたいと思う。あれ、もうG1とか言わないんだっけ?

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