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縁の下の力持ち:自慢の中継ぎスタッフ

こんにちは、ざき、です。何とか千賀ショックを癒すことに成功し今は楽しく野球を見ています。さて今回は現在首位を走るチームの原動力となっている自慢の中継ぎ陣に関してのnoteになります。

*今回もですが、にくさんに画像を頂戴致しました。そろそろお金払った方が良いんじゃないかと思ってます。いつもありがとうございます。


1、中継ぎスタッフの顔ぶれ

現在の中継ぎ陣は守護神の森唯斗現役最強セットアッパーと呼び声が高いリバン・モイネロを筆頭に2017年に最優秀中継ぎ投手賞を獲得した岩嵜翔左キラー嘉弥真新也いずみんこと泉圭輔に変則サイドハンド津森宥紀、一昨年頭角を現した高橋純平に千賀投手も認めるポテンシャルの持ち主杉山一樹など12球団屈指の仲継ぎスタッフとなっています。救援防御率は驚異の2.05(執筆当時)パ・リーグダントツの数字12球団中2位とまさに圧倒的な成績を残しています。

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主な勝ちパターン投手の成績(執筆当時)

2、新鋭「いずみん」

中継ぎ投手と言えば主に注目されるのは「勝ちパターン」「勝利の方程式」と呼ばれる所謂終盤の7.8.9回を任される投手ですよね。ここで私が取り上げたいのは「いずみん」こと泉圭輔投手です。現在両リーグ最多の14試合に登板するなど開幕からフル回転、試合展開を問わずとにかくチームの為に投げてくれています。

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北九州で行われた試合で好リリーフを見せる泉投手(写真提供:にくさん)

昨年も40試合で防御率2.08と抜群の安定感を見せてくれていましたが、今年はここまで開幕から14試合連続無失点中、昨年から31試合連続で自責点を記録しない素晴らしいピッチングを見せてくれています。

ここまで泉投手が好成績を残せている要因を私になりに考えてみたのですが、考えられるのは「奪三振(率)の増加」です。ここまで14試合10.2回で奪三振は既に12個1年目の14試合18.1回で奪三振18個及び昨年の40試合34.2回で奪三振28個を上回るペースで三振を奪っています。奪三振率にすると10.13と高い数字を残しているのがわかります。では何故ここまで「奪三振(率)の増加」の傾向が見られるのかをデータで見ていきます。

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泉投手の2020年(上)2021年(下)それぞれのスタッツ(提供:あおとらさん)

まず、1枚目のデータを見てもらうとわかりますが昨年の泉投手はデータ上ではありますが右打者を苦手としていたことが分かります。どの球種も左打者との対戦時より被打率等が悪化していますね。特にストレートと得意のツーシームは打たれている傾向にあります。ですが今年は(データ自体が少ないと言えど)課題の右打者をしっかりと抑えられていますね。どの球種も程よく空振りも取れてますし、特に縦スライダーは空振りが奪えていますし、対右打者の時は軸としたいボールになるのではないかと思います。一方で対左打者との対戦成績は昨年から良いと言っても過言ではありませんが、今年はより一層良くなっています。特にツーシームはスイングをかけられる割合が高いにも関わらず打たれず、かつ低めに制球されていて空振りが奪えています(奪三振が無いのは意外でしたが)。このように今年の泉投手は課題の右打者を克服しつつ、投げているボールの精度も高くなっていることが分かります。これが今年ここまで安定したピッチングを続けられている要因だと私は考えます。

3、これからの課題

今年より一層安定したピッチングを見せてくれている泉投手ですが、もちろんまだまだ課題はあります。まず一つは「与四球を減らす」と言う事です。ここまで10.2回で与四球は5つと多いかなと感じます。今は四球を出しても最終的は抑えれているのでそこまで心配していませんが、これから登板が続き疲れが出てきた時に困る場合があるのではないかと思われます。ここで役に立つのが「カットボール」となります。これが二つ目の課題です。今年から新しく習得したカットボールはカウントを整える球としても、またツーシームと対となりますし縦スライダーと軌道偽装にも有効になると私は考えます。しかしここまでは、上手く制球できなかったりそこまで精度や強度が無いのかは分かりませんが投げる機会も少ないですし打たれているのが現状です。もっと精度を高め、そしていつでも投げられる万能球まで仕上げられるかがポイントとなるでしょう。

4、最後に

泉投手はここまで14試合登板と少し登板過多になっていると言えます。これは泉投手に限った話ではありませんが、首脳陣にはもっとシーズン全体を考えた登板管理をしてもらいたいと思っています。特に泉投手は、最初にも言いましたが、試合展開問わず投げることが多いですしブルペンで毎日肩も作っているでしょう長く現役を続けるためにも、これからのホークスの投手陣を引っ張っていく存在でもあるので自分でもブレーキをかけながら頑張ってほしいと思います。



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