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「何故、私が千賀滉大を推すのかと言うと」②

 こんばんは、ざき、です。前回は主に千賀投手のこれまでの歩みについての内容でしたが、第2回は主に千賀投手のピッチングについてになります。変に難しい内容にするつもりではありませんし、データ等も使いませんので安心してくれたらと思います。では、見ていきましょう。

1、今季のピッチングスタイル

 千賀投手と言えば「速いストレート」「お化けフォーク」で有名ですが、近年では「スラッター*」と言う球種の習得によりピッチングの幅を広げています。昨年は自慢のフォークボールの制球が不安定ということもあってかスラッターを増やし、且つ一つの球種で複数の使い方を見せてきました。またお化けフォークとは違うスプリットのような球種も投げていましたし、スラーブの精度も年々上がってきている印象を受けます。今は投げていませんが150km/hに迫るツーシームを投げていた時期もありました。そして今年からはここに「スプリーム」と呼ばれる球種が加わることになりそうです。元々は2020年の時点で既に投げていましたが、一軍で投げられるような精度ではなかったのでしょうか、殆ど見る機会はありませんでした。今年に入ってからの千賀投手の教育リーグや2軍の試合は”見ることができる限り”見てきましたが、今年は昨年とは違いスプリームで空振りを奪うシーンが多く見られました。スプリームはシュート方向に変化する球(右打者にはインコースに食い込み、左打者にはアウトコースへ逃げる軌道)で、お化けフォークやスプリットの軌道偽装に非常に有効になってきます。またバッテリーを組む機会の多い甲斐拓也選手外角ストレートを要求することが多いので偽装効果を利用したリスクヘッジに向いているのではないかと私は考えます。しかし上記で紹介した私の考えに全く自信がなかったのでお股ニキ(@omatacom)さんにお聞きしたところ、私の考えにプラスαで「変化が大きく強力である一方で見切られるとカウントを悪くしてしまうフォークの弱点を補い空振りを奪えるスプリームゴロを打たせるツーシーム相乗効果が期待出来るかもしれない。他にも千賀投手はスラッターやスラーブなどの球種も一級品ですしあれ程の剛速球があれば、両方向に変化や奥行きを出しながら究極のピッチトンネルを形成できるのでは」と分かりやすく丁寧に教えくださいました。これらのことから考えられるのは、今年の千賀投手は「スプリームの偽装効果を活かし、投手有利なカウントで進めながら球数を減らし要所では三振奪取をも期待出来る」というようなピッチングを見ることができるのでは無いでしょうか。実際に二軍戦では常に投手有利なカウントを作れていましたし、お世辞にも制球力が良いとは言えない千賀投手が四球を出すような気配も全く感じませんでした。しかし、二軍と一軍では打者のアプローチも変わってくるでしょうしどこまで精度を上げていけるかは千賀投手自身の問題になってきますのでそこは理解しておく必要があると私は思います。

*スラッター:スライダーとカッターを合わせた造語で、その名の通り両者の中間球のような性質を持つ。(セイバーメトリクスの落とし穴 P96 L9 より引用)

2、今季への期待

 今年はスプリームと言う新しい球種が加わり更なる進化が期待される千賀投手ですが、去年に続き開幕出遅れはちょっと寂しいですね。エースと呼ばれる存在ならば開幕からローテーションで回ってほしい、と言うのが本音です。しかし、もう出遅れてしまったものはしょうがないですし是非ともこれからの登板で取り返してほしいですね。そこで今季千賀投手に期待することをここで2つほど紹介させていただきます。まず1つ目は「沢村賞」です。昨シーズン、千賀投手は投手三冠に輝きました。シーズン序盤の不調を考えると「素晴らしい結果だった」の一言ですが、千賀投手も「転がり込んできたもの」と仰ってましたし、シーズン序盤から終盤まで圧倒し続け自らの手でタイトルを独占して欲しいと思っています。その先は必ずに「沢村賞」があるはずです。千賀投手にはその力が既にあるはずですし、やってのけないといけない立場の選手です。その上で千賀投手が「沢村賞」を獲得するために最も改善すべき課題は「四球の数」です。昨シーズンは開幕出遅れたにも関わらず与四球はリーグワーストの57個でした。

千賀投手のこれまでの実践での成績まとめ(春季教育リーグでの登板を含む)

しかし、ここまでの実践での成績を見れば分かるように与四球率は2.287と、一軍と二軍で打者の差があると言えど徐々に改善されつつあるのが成績から見ても分かります。実際に試合の映像を見ていただければ分かると思われますが、今季は本当に「四球を出す」と言うような雰囲気が全く感じられません。期待しても良いのかなと思います。

2軍オリックス戦にて好投する千賀投手(画像提供:にくさん)

2つ目は「経験値の還元」です。昨年和田投手が取ったような行動を千賀投手にも期待していると言うことです。現在、ホークスには有望な若手(例:杉山投手、田中投手)がたくさん居ますがもう一皮剥けきれていないと言うのが現状です。メジャー志向のある千賀投手は近年契約更改の場でポスティングでのメジャー移籍を何度も訴えてきました。いずれはチームを去ることになるでしょうし、それまでに千賀投手がこれまでに経験したことをチームに還元し「常勝ホークス」の維持と「千賀2世」を見つけ出すことは必須だと私は考えます。

3、最後に

 如何でしたでしょうか。コメントお待ちしています!!!初めての挑戦で書く内容に悩んだりしましたが、新しいことに挑戦することは新鮮で楽しかったですね。これを機に千賀投手について少しでも興味が湧いてくれたら僕はそれで満足です。今季は更なる進化を見せてくれるはずです。2年連続開幕出遅れですし、必ずやってくれます。是非、千賀投手への応援の程よろしくお願いします。最後まで読んでいただきありがとうございました。次のnoteは、男は???


・引用記事、データの出展



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