雑感。

▫️杉山一樹投手について

 変化球が今年見た中で1番良かった。特にフォークボールはストライクからボールに出来てて、打者も振りまくっていた。144km/hぐらいの球速を出しながらジャイロ回転で落ちていく変化量を維持できていたのは次回登板には繋がりそうだ。それと割合こそ少ない(すぎるぐらい)のカットボールでもカウントを稼げていた。ネットを見ると「変化球の練習を…」との声があったが、誰がどう見てもフォークやカットボールでカウントを稼げていた。カーブのような球種も多く投げていたが、今日に限って言えばフォークやカットの割合を増やしてピッチングを組み立てるべきだっただろう。そういった点から見ても、しっかりと試合を見ていた人なら「今日は変化球が良い」という事は分かったはずだが…そうならないのが謎なぐらいだ(笑)

 そして、何よりも、もっと自信を持ってほしい。予てから言ってきた事だが、あれだけのスピードボールを持っているのは何よりも武器になる。気にしすぎて纏まり、縮こまっていては損だ。これからのホークスを見た時に、必ずチームを背負って立つ存在になりうる選手なだけに、これからも沢山の壁にぶつかるだろうがそれを乗り越えられる選手だと僕は信じていますので是非とも頑張っていただきたい。

▫️捕手の感性

 今日見ていて疑問に感じたのは杉山投手のピッチング内容よりも、捕手のリードだ。事前にミーティングをしてるいのは重々承知だが、リードは試合の中で常に変化し続けるものだと思っている私からしてみれば「何故そんなに真っ直ぐばかり投げさせるのか」という疑問を抱かざるを得なかった。(というかこれに関しては毎試合感じていて、そのタイミングで真っ直ぐ行くのか?というのか、結局何があっても真っ直ぐに帰結する場面が年々増えていて、それなら最早ミーティングをする必要があるのか?とすら思い始めてきた。これは誹謗中傷ではなく1個人の意見である。)

マッカーシーに真っ直ぐをホームランにされた場面なんかは典型的で、初球のフォークへの反応を見て狙い球が何かなどを察知しなければいけない。リーチのある外国人に1-1から外角の真っ直ぐはナンセンスではないか。初球にフォークを投げているから尚更だ。かつて小久保が解説の席で「初球のフォークで打者の反応を見る」というような話をしていたのを覚えている。3回裏の吉田への配球も改めて考え直してほしい。ボールゾーンに手を出さない吉田がボールゾーンのフォークに手を出してファールにしていた。それでも最後は真っ直ぐを完璧にセンター返し、最後まで真っ直ぐ狙いだった。

 打者の変化球への反応やその逆である真っ直ぐへの反応、カウントやランナーの有無、打者の特徴など状況を省みた配球を求めたい。脳筋で真っ直ぐだけなげさせておけば抑えられる野球では無くなっているだけに、捕手の果たすべき役割は大きなものとなるはずだ。

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