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音の世界

今月から月1回で配信する「音の世界」です。
視覚障害者全盲である私が感じたままに音について書いていきたいと思います。
今回は「博多祇園山笠」をラジオで聞いたのでそれについて書きました。
写真はおまけとして今日の夕方道端で泣いていた蝉を撮ってみました。

毎年、7月15日の早朝博多の街に男たちの情熱がこだまする。
それは数百年続く伝統の神事である。
そしてそれを福岡のテレビ局が揃って生放送するのだから現場へ行けない人もその迫力を堪能できる。
わたしはこの「人間ドラマ」をラジオで聞いた。
福岡の老舗放送局「KBC九州朝日放送のラジオがテレビの音声を取り込んで放送してくれたのである。
ラジオの進行は、シンプルで、それでいてテレビ音声を邪魔しない形でかつわかりやすいものだった。
男たちが繰り広げる大絵巻は聴いているだけで、感動できるものだった。
初めてみたのはおそらく2000年頃だった。テレビの夏の特集で真夜中にやっていたものを見て其れ以来ずっと「生で見てみたい」と思っていた。
そしてネットが発達した数年前より見続けている。
あとは現場で生の迫力を体験したいという思いも強くなっている。
番組の中で1番山の名誉を果たした男性が感極まって涙を見せる場面が鮮やかに残った。
わたしも思わず「グッと」きてしまったほどである。
毎年7月博多の街は男たちの熱気が渦巻くその伝統はこれからも、受け継がれてゆくことだろう。

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