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ずっと全国共通だと思っていました。石川県のお正月菓子【福梅】とは?

食べ物あるあるで、
子どもの頃からずっと身近にあった食べ物が
実は、その地域にしか存在していなかった類の話です。

わたしの住む石川県では、
お正月に必ず登場する和菓子で
「福梅」と呼ばれる伝統菓子があります。

福梅とは、梅の花の形をした、紅白の最中です。
最中の皮の中身は、よく練った小倉餡が詰められています。
石川県内のスーパーや和菓子屋、コンビニなどでは
年末から売り出され、お正月には各家庭に並びます。
加賀藩前田家のお正月のお菓子として伝えられて、
前田家の家紋「梅剣鉢」を形取られています。

ウィキペディア

この年末年始も会社の事務所には
いつも通り「福梅」がどこからか提供されていました。
わたしは子供のころから
当り前に食べ慣れているので
有りがたく頂戴していたのですが
他の同僚たちは誰も手をつけません。
始めはただ人気がないだけだと思っていましたが
数日たってもまったく減らないので
同僚Aに聞いてみました。

わたし「どうして福梅食べないのですか?お嫌いですか?」
Aさん「えっ、福梅ってなんですか?美味しいのですか?」

ガーン!

私以外は、福梅に対して全くのノーマークでした。
そして、その理由を聞いて納得。
福梅は完全なローカルフードだったことが発覚しました。
だから、県外出身の方にしてみれば
何の説明もなく、その辺においてある謎のお菓子には
全く興味がなかったようです。

そんな訳で、
実は福梅は全国共通のお菓子ではなかったコトを知り、
今までそれに気付かなかったことに
私自身、少し恥ずかしい気持ちになりました。
でも
福梅はこの時期だけに、しかもこの地域だけの限定品です。
昔から残る郷土の食べ物は
ずっと愛されている理由があるはずです。
福梅もきっと地元の方々から
縁起物としても大事にされてきました。
これからも
わたしたちの子供や子孫が
お正月に福梅を目にすることが続くように
福梅推しに邁進します!

興味のある方は是非、トライしてみて下さい。
今はネットでも購入できますよ。



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