独立器官

村上春樹の短編集、「女のいない男たち」の独立器官というのを読んだ。

その冒頭、知人男性のことを考えた。彼は40代で未婚だ。まあ今時そんな人も少なくはない。自分で「独身貴族」と言うだけあって、収入は高いし、自由に使えて何の不自由も無いだろう。でも、そんな彼をずっと見ていて、不思議に思っていた。

何故結婚しないのか

養う力はあるし、彼女だっている。遊んでいたこともあるだろうけど、(二股とかかけてたの、記憶を繋ぎ合わせると今になってわかる)その時期は過ぎただろうし、ずっと関係が続いているステディだっている。なのに、何故。
遠距離ということもあって、行きつけの居酒屋には彼女がいないと言うことにしているらしい。色々面倒なのだろう。

話を戻す。独立器官の冒頭を読んで、二番手でいいという気持ちが少し理解できた気はする。楽だし、お互いその時、その瞬間を楽しめる相手であればいい。しかしこの話に出てきている人物と私の知人との違いはたくさんあって、一概に理解ができたとは言えない。他人の主観を掴むのは至難の業だ。

私が結婚に抱く感情が古すぎるのかもしれない。

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