自分に気づく心理学

月曜から土曜までラジオでやっているテレホン人生相談。
今年に入ってから全部聞いている。
そのパーソナリティーでもある加藤諦三さんの著書「自分に気づく心理学」を読んだ。

テレホン人生相談でも自分と似ている人の話を参考にしたりして自分と向き合っている。そんな中、この本に出会い、自分に当てはまることが多すぎて衝撃だった。自分の中で意識してなかったけどもやもやしていた気持ちがこの本によってある程度整理されていった。
しかし、読んで理解しつつ、それを自分で認めて受け入れるのがとても大変で、きつかった。今でも、しっかりと受け入れられているのか定かではない。心の問題なので、やはりすぐには無理であろう。著者自身もかなり大変な思いをして改善していったようだ。章が進むにつれて読み辛くなった。
これからの自分にとって大事なことは「自分を大切にすること」なのだろう。

著者が成長する過程で自分に言い聞かせていたことで、「情緒的に成熟した人はたくさんいて、自分はまだ未熟だけれど、他人と自分の感じ方、考え方は違うのだ」というのを読んで、少し心が軽くなったような気がした。

つい数日前、自分の学生時代の恩師が亡くなったと連絡があった。父とそう年が変わらない先生が亡くなったというのはやはりショックで、数年前の同窓会で会ったきりだった。
というのも、自分が新卒で入った会社での仕事が営業で、「なにがなんでも○枚はハガキを出して連絡をして営業しなさい」と言われて、本当はしたくなかったのだけど、連絡をし、会う機会があったので一言か二言ほど営業をした。それが自分ではどうしても許せなくて、先生に申し訳なくて、気が引けて年賀状も出せなくなった。会社を辞めてからも、忙しくはあったものの、学校を訪問しようと思えば出来たけど、足が向かなかった。
そして、急に訃報が届いた。とてもショックだった。
たくさんお世話になったし、それ以上にご迷惑もかけたし失礼なこともした。けれどこの本には「あの時のことを・・・といつまでも気にし続けるのは我執の人で、自分のことだけにとらわれてしまっている」とあって、先生はそれほど気にしておられなかったかもしれないと少し思えてきた。

自分を大切にしないと人からいただく好意も素直に受け取れないし、急にこの世から旅立ってしまってもう二度とお会いできないということもある。それを今回とても感じた。

ショックだけれど、これからはあまり間違えないように、まずは自分を大事にして今自分の周りにいてくれる人を大切にしていけたらと思う。

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