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日記31 空と海と大地(?)と…

今後のライフプランに関わる重大な案件が一段落し、9月の頭に遅めの夏休みとして東京一人旅をしたことについて書き残しておく。今回は初日編!


Chapter1:到着〜羽田へ

名古屋を日付が変わる直前に飛び出し、新東名を駆けた深夜バスは定刻よりかなり巻いた。5時45分に東京駅に到着。残暑厳しい時期とはいえ、少し涼しい早朝の東京はさすがに人もまばらで何だか変な感じがする。

さて、まずこの時点で一生懸命に考えていたことがある。それは、「東京の朝ラッシュをどう躱すか」ということ。名古屋が誇る大混雑路線・東山線の混み具合にもうんざりするのに、東京平日の朝はもはや戦争と言っても過言ではなかろう。いくら電車に乗るのが好きな人間でも、電車に乗ろうが駅にいようが嫌になりそうだ……。

ということで、東京の空の玄関口たる羽田空港へ向かうことに。ここならある意味「東京の端っこ」であり、まだ土産物屋もほとんどやっていない空港に用もなく行く人は少ないだろう(ここにいるが)。羽田に避難して優雅に朝食を摂り、そこから東京観光へ繰り出すことにしよう!

車窓から見えたレインボーブリッジ

東京モノレールから見る景色は面白い。始発の浜松町から天王洲アイルにかけては、大都会の象徴とも言えるビル群が視界を覆う。少し経つと臨海都市部に近づき、お台場やレインボーブリッジが見える。さらに進んで昭和島あたりまで来ると、日本を支える物流の拠点が構えていて、大型のトラックが忙しそうに動き回っている。そこから少しずつ建物らしい建物が減り、飛行機や関連施設が増えてついに空港内へ……と、目まぐるしく表情を変える車窓は、観ているだけでも楽しい。

羽田空港に到着。こっそり財布に忍ばせておいた紙クーポン(今どき使ってるやつおるん?)を握りしめ、意気揚々とマクドを探すが、結局ターミナルを行ったり来たりすることに。しれっと全ターミナルを踏破することになったが、ターミナルごとに違った色があり、またおそらく中途半端な時間に着いた人たちがベンチで仮眠を取っているのを見ると、まさしくここが日本の玄関であり「眠らない空港」なのだと実感する。

移動中のバス車内より


Chapter2:お台場〜レインボーブリッジ

お目当ての朝マックを楽しみ、続いてはシャトルバスでお台場へ。ちゃんと観光で行くのはかなり久しぶりなのであまり位置関係がわかっていなかった(お台場と羽田はほぼ真横だと思っていたが、冷静に考えればそんなはずはない)が、およそ20分ほどで到着。

フジテレビ

この時点でも平日朝9時過ぎとあって誰もいない。開館を待つアクアシティお台場を横目に見つつゆりかもめ一駅分、さらにもう少し歩き、お目当ての場所へ着いた。

台場側より

レインボーブリッジ!これを徒歩で渡る。以前YouTubeでそのことを知り、色々調べる中で東京のベイエリアをじっくり眺められて良い!と書かれていたので気になっていたのだ。所要時間も30分ほどということだし、天気も良くて涼しかったので絶好の散歩日和だ。

汐留方面を望む

平日昼間で人が少なかったこともあり、何にも邪魔されずに東京の景色を独り占め。(但し、歩道の左側は車が高速でビュンビュン飛ばし、右側は海なので左右に死の恐怖がありちょっと怖い)微妙な距離感で同時に写真に収められなかったが、東京タワーやとうきょうスカイツリーも見える。

スカイツリーをさがせ!
途中には一休みスペースもあり。こんな看板まで。
ゆりかもめ&フジテレビ

30分に感じないあっという間の空中散歩。(やってみるとわかるけど、レインボーブリッジって意外と高い位置にある)夕方とかに来たらまた違う綺麗さがあるのかなーと思いつつも、大満足の時間だった。

さて、レインボーブリッジを踏破し近くの芝浦ふ頭駅まで歩き、次の目的地は……

Chapter3:幕張

え?

戻ります。お台場へ。

というのは、芝浦ふ頭駅で次の目的地へのふと乗換案内を見たら、発想斜め上のルートを提示され、「その手があったか!」と驚愕。逆方向の豊洲行きに飛び乗り(誇張)、今しがた30分かけて歩いて渡った橋をものの5分程度で逆戻りしてお台場海浜公園に到着。

その手があったか!

ここで突然だが、次の目的地である「海浜幕張駅」へのルートを説明する。(文章構成力ゼロ)

①芝浦ふ頭→(ゆりかもめ)→新橋→(JR山手線など)→東京→(JR京葉線)→海浜幕張

②芝浦ふ頭→(ゆりかもめ)→お台場海浜公園→(徒歩)→東京テレポート→(りんかい線)→新木場→(JR京葉線)→海浜幕張

鉄オタ以外はなんのこっちゃわからんね。

最初はルート①を想定していたのだが、このルートには弱点がある。それが、鉄道ファンだけでなくあらゆるディズニー好きを苦しめてきた、「東京駅の京葉線ホーム遠すぎ問題」である。もはや1駅分歩くと行っても過言ではないこの遠さをなんとかできないか……と悩んでいたとき、乗換案内くんがルート②をそっと提案してくれた。これなら歩く距離を節約し、新木場でサクッと乗り換えて行ける!すごい、すごいぞ乗換案内くん!

ということで、お台場海浜公園駅から整備されたペデストリアンデッキを進む。

デッキから見えた首都高湾岸線。
実際に走ったこともあるが、
お台場をガッツリ突っ切る雰囲気が大好き。


無事に乗り継ぎをこなし、40分ほどかけて海浜幕張駅へ。そして海浜幕張といえば……

Marines

プロ野球パ・リーグ所属の千葉ロッテマリーンズが本拠地とするZOZOマリンスタジアム!この時間帯は試合前で誰もいないが、明日来られるか怪しかったので外の様子だけでも見ようと訪れることにしたのだ。

さすがに時間が12時に近づき、日差しが厳しい。ちょうどこの日開催されていたボカロのイベント(?)に向かうであろう人を尻目に、誰もいない大通りを突き進むこと20分弱……(意外と遠い!)

どーん!

人っ子一人いないスタジアムに到着!この日はナイトゲームだったためグッズショップも空いていない時間帯ではあるが、とりあえず近くまで行ってみる。

スタジアムの看板とフォトスポット。

これこれ!この看板を見るとマリンに来たんだなと感じる(中入れよ)。

Coolishゲート

チームの親会社がロッテなので、この球場のゲートにはロッテ製品の名前がついている。コアラのマーチゲートとか、Coolishゲートとか。わかりやすくて良い。

しばし球場周辺を散策したが、お店もやってないし暑くなってきたので早々と撤収することに。来られたから良いんです。観戦はまたいつか!ということで、帰りは珍しい連節バスに乗って10分ほどで駅へ。これがなかったらヤバかったかも。暑すぎて普通に熱中症になりかけた。気をつけよう!

Chapter4:古き良き!

さて、そろそろホテルのチェックイン時刻も迫り、同時にお腹も空いてきた。今回はメインの予定に合わせて西武線で練馬の隣にある江古田という場所に宿を取っており、そこまで向かいつつお昼を食べたい。なるべく予算が少なく、手早く食べられて、味もそれなりのもの…?

そうだ、立ち食いそば食おう。

実は小学生時代、一瞬だけ「駅そば」にハマった時期があった。当時読んでいた子供向けミステリーで、「山手線の立ち食いそばを食べながらトラブルを解決する」というぶっ飛んだものがあり、(しかもシリーズ物なのに2冊で打ち切られた)それを読んで以降「速い、安い、うまい」の立ち食いそばに心惹かれていたのだ。(↓ちなみにこれ)

名古屋だとあまり馴染みがないが、東京は一刻を争うビジネスマンが駆け回る街だからか駅そばの文化が非常に発達しており、バラエティ豊かなお店が揃う。しかしその中でもイチオシがいいな……と、「立ち食いそば 東京 名店」というひねりゼロの検索をかけながら電車に揺られ、ついにたどり着いたのがここ。

秋葉原駅の総武線千葉方面ホームにある「新田毎(しんたごと)」さん。相当古くからあるお店だそうで、たしかに年季が入っていた。早速食券を買うためにメニューを見ると、なんと曜日限定海老天丼セットの文字が!そして値段も550円(確か)と安い!
すかさず購入して店員さんに渡す。セルフサービスのお冷を注ぎ終わったタイミングでそばが出てきた。この辺の素早さはさすがだ!

平日の真昼間で店内は激混み。迷惑にならないよう
急いで写真を1枚だけ撮り、すぐに食べる。

美味いー!!!
冷たいかけそばが熱った体を冷やし、プリプリの海老天とホカホカのご飯が心に活力を与えてくれる。まさに「速い、安い、うまい」を地で行くお店の熟練の業を堪能させていただいた。

短い食事時間だったがお腹も心も大満足。元気を補給していよいよ江古田の宿に荷物をおき、ここからが本日のメインイベントとなる。


Chapter5:ベルーナドーム

江古田から電車に揺られること30分ほどして、所沢の西武球場前駅に到着。ここは…

ベルーナドーム!

プロ野球パ・リーグ所属の埼玉西武ライオンズが本拠地とするベルーナドームの最寄り駅!さっきのZOZOマリンは外を歩いただけだったが、今回はちゃんと試合を観る。というか今回のメインイベントだし。ちょうど日本一周旅行中の後輩がタイミングをあわせて合流してくれたので、楽しく初のベルーナドームを満喫していこう。

西武特急シリーズ(寄って撮れよ)

なぜ敢えてベルーナ、もといライオンズを?ということなのだが、この日の試合は「西武特急シリーズ」というイベントが開催されていたのだ。これは西武鉄道が誇る新型特急Laviewとのコラボで、車体をモチーフにしたLaviewユニフォームなんてのも存在する。このユニフォームをゲットするのも今回の目的だったのだ。この日は全員配布ではなくチケットにオプションとしてユニフォームをつけられる日だったので、専用カウンターに行って受け取る。特にライオンズは推し球団ではないが、ユニフォームを着ると勝手にテンションが上がるのは野球ファンの性というものだ。

座席より。ホークスの先発は石川柊太投手。

本日の座席は1塁側。このベルーナドームはブルペンがグラウンドのそばにあるのが特徴で、こんなふうに投球練習なんかも見ることができてしまう。というかそれ目当てでここにしたのだが。思っていた通りやはりビジターである福岡ソフトバンクホークスのファンが大半で、場合によってはユニフォームを脱いでホークスを応援したほうが良いかな〜と思ってもいたが、2割程度ライオンズファンもいたし強制的にホークスを応援しなければいけない席ではないので、着たまま大人しく観戦することに。

ライオンズのスタメン発表。西武特急シリーズ仕様に。
この日スタメンのベテラン栗山選手はこのあとなんと……!

「獅子まんま」と言われるほどのベルーナドームの充実したフードを楽しむべくカツカレーを購入したら、スタメン発表に間に合うように小走りで席に戻ったことが災いして袋に漏れ出して大変なことになるハプニングもありつつ、試合はしっかりプレーボール。普段パ・リーグの試合を見る機会も少ないので、選手の勇姿を焼き付ける。

ホーム方向はこんな感じ。

試合は初回からライオンズ打線が好調。連打でチャンスを作り、外崎選手と佐藤龍世選手のタイムリーで3点を先制。投げては東京五輪金メダルメンバーの平良海馬投手が安定した投球でゼロを並べ、中盤戦へ。お腹も試合も落ち着いてきたので、ここで席を離れて球場内を散策することにした。

いい眺め!

球場には色んな場所があるが、バックネット付近はVIPエリアなので入れず、完全に一周することはできない。それでもごはん屋さんがたくさんあったり、フォトスポットも充実。丘陵地帯なのでアップダウンが激しいのがちょっとつらいところではあるが…。

ちなみにこの日はかなり涼しく、蒸し暑いだのサウナだのと言われがちなベルーナドームだが全くそんな感じはしなかった。レフトスタンド付近にはDAZNビジョンという大型ビジョンがあり、一帯が芝生広場のようになっていて寝っ転がって観ることができたので、一休みすることに。

暗いけどDAZNビジョン

涼しい風を浴びながらまったりしていると、にわかにグラウンドから歓声が…!ベテラン栗山選手がスリーランホームランを叩き込んだようで、一番いいシーンを見逃したなと苦笑しつつ、移動やら猛暑やらで疲れた体をいい感じに休めることができた。

しばらくして席に戻り、ここからは終了までしっかり観ることに。栗山選手のホームランでライオンズに傾いた流れを平良投手がしっかり守り、8回には水上投手がリリーフ。若獅子新人王リレーを堪能しつつ、9回をティノコ投手が締めてゲームセット!投打がガッチリ噛み合ったライオンズが、前回の開催時に同じカードで惨敗を喫した西武特急シリーズ後半戦の初日を最高の形で飾った。

ヒーローインタビューを受ける平良投手
平良&外崎のライオンズが誇るスターがこの日のヒーロー!

さて試合が終わり、ヒーローインタビューも終わって……実はここからもう一イベント。なんと、ベルーナドームでは誰でも参加できるグラウンドウォークを試合終了後に開催してくれるのだ。準備が終わり、いよいよグラウンドへ…!

人がいっぱい!

グラウンドって降りてみると本当に広い。自分が守ってたらどんな当たりでもヒットにしてしまうんだろうな……とりわけ足が速くて守備範囲が広い選手は、実際にグラウンドに立つことでその凄さがわかる。

記念撮影に勤しむ即席ライオンズファン

短い時間ではあったが、グラウンドをしっかり堪能。一応分散退場の意図もある(?)みたいだけど、こういうイベントがあるとまた来たい!と思えるものだ。他のパ・リーグの球場にもいくつか行ったことがあるが、パ・リーグはセ・リーグに比べてこういったファンサービスの種類や尽力度合いが高い気がする。

さらばベルーナ!

というわけで、ご飯に試合にグラウンドに球場にとベルーナドーム、もといライオンズのゲームを満喫して終了!空の玄関口から始まり、海(?)を徒歩で渡り、大地を電車で駆け抜け……と、初日だけどかなり満足した感はある。

だかしかし、明日は明日で色んなイベントが待っているので早く寝ましょう。おやすみなさい!



(さいごに:幕張で見つけたすごい店)