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女子スプリンターと女子ハードラーの違い【結論;水平方向の力発揮】

どうも、さかもとです。

今回は、女子スプリンターとハードラーのスプリントにおける
違いについてまとめていきます。

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概要

【目的】
女子短距離選手とハードル選手の間の水平方向および垂直方向の力と速度のプロファイルを比較すること
【参加者】
ハイレベルのアスリート 12 名 (短距離選手 6 名、ハードル選手 6 名)
短距離選手;平均±標準偏差:年齢23.5±3.0歳、身長1.67±0.07m、体重60.1±2.0kg、100m短走自己ベスト11.76±0.2秒
ハードル選手;全国選手権大会の種目別決勝に出場した年齢 21.0 ± 5.1 歳、身長 1.68 ± 0.05 m、体重 59.2 ± 4.6 kg、100 メートルハードル走走成績自己ベスト 14.06 ± 0.3 秒
【テスト手順】
・最大 2 回の 40 メートル走
・追加負荷*を伴う 5 ~ 6 回の垂直ジャンプ
*無負荷、および 10 ~ 60 kg の範囲の追加負荷を 5 ~ 6 回と段階的に増加させながら、垂直最大スクワットジャンプを実施

結果

水平方向
垂直方向
実線がスプリンター、点線がハードラー

※HZT;水平、VTC;垂直、F(orce);力、V(elocity);速度

スプリンターは特に、水平方向への力発揮が高いことがわかった。
スクワットジャンプにおいては、優位差はなし。

まとめ

今回は、女子スプリンターとハードラーのスプリントにおける力-速度関係についての論文をまとめました。

「ハードル」という障害がない分、スプリンターの方がより水平方向の力発揮が大きいということが考えられます。

逆に、垂直方向は優位差がなく、垂直パワーに関しては、ハードラーの方が大きい結果となっていることから「ハードルを超える」というタスクに関して垂直パワーを要している可能性を感じます。

もう少し、対象者数を増やし、男女でも検証し、さらにハイレベルの選手を対象にデータが取れると、また違ったデータにもなるのか興味深いです。

また、ハードラーに関しては、スキル要素も大きいと思います。
理想のスキルを実施するために、どの要素が足りていないのか?と考える上でも、今回の論文はヒントになりそうですね。

ではでは。

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