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十五夜抜け いざよい春

『2007年9月24日。永遠に卒業しない学校へ入学。』

そして2007年11月14日、丁度15年前の今日。

Ultra Music Power を誇りに、
エンタメ生まれエンタメ育ちの彼らはスタートラインに並び、華々しい第一歩を踏み出した。

あれから15年が経った。

私が初めて彼らの魅力にふれたのは約8年前のこと。
もう8年も経ったんだな、と自分のことながらしみじみと思う。

2014年の春から夏にかけて。
白尾剛と稲葉尚弥に出会って、Hey! Say! JUMPに出会った。

目が離せなかった。頭の中がいっぱいになった。
裕翔くんを、そしてこの人たちをずっと見ていたいと、そう感じた。


はじめて見たMV、明日へのYELL。

はじめて自分で「欲しい」と思って手に入れた、smartのライブDVD。

はじめて手にしたシングル。アルバム。

15年前、彼らにとっての「はじめて」を共にすることはできなかったし、私の手にした「はじめて」は彼らにとっての第1歩目ではないものが多かった。

それでも、ひとつひとつが大切な宝物だった。彼らの足跡、輝きの証、一瞬一瞬を逃さずとらえた宝物。
それが少しずつ、少しずつ増えていくのが嬉しかった。


いつしか光くんが大切にしている言葉として挙げた言葉。

「全力で今を楽しむ」

これはHey! Say! JUMPを見ていると、いつも感じること。

彼らは私たちにエンターテインメントを提供してくれる。たくさんの愛と幸せをくれる。素敵な音楽と魔法のような世界を届けてくれる。

それが成立しているのはきっと、彼らが誰よりも全力で今を、大好きなメンバーとともに楽しんでいるからなんだろう、と。

JUMPのファンが「JUMPがJUMPと一緒にいる時が一番幸せそうだし、見ている私たちも幸せになれる」と口を揃えて言うように、彼ら自身も仲の良さを認めるように。仲良しこよしでここまでやってきたわけではないけれど、この15年で築き上げてきた信頼、絆、何にも変えがたい強いつながりは、間違いなく彼らの大きな魅力の一つであり、大きな武器の一つだと思う。




ここまでの15年、人生という観点においても、彼らには本当にいろいろなことがあって、毎日が奇跡の連続で。そんな日々だったんじゃないかな、と思う。


たくさんある楽曲の中でも、今年生まれた私の大好きな一曲。

「春玄鳥」


鮮やかで壮大な水色のセットと淡い水色の衣装。眩しいほどの煌めきと吹き抜ける風を感じるような爽やかさ。そして美しい日本語で綴られた歌詞に込められた繊細かつ強い想い。

本当にこの曲が大好きな私は、FILMUSIC!のツアーで披露されたときには生でこの曲のパフォーマンスを見て涙が止まらなくなるほどだった。

sumikaさんからの楽曲提供はこの曲と「サンダーソニア」の2曲があるが、どちらも彼らのこれまでの軌跡、これから進んでいく明るい未来、そしてこれまでもこれからも共に歩んでいく仲間のことを歌っているようで、聞くたびに目頭が熱くなってしまう。

サンダーソニアの良さはまた語りだすときりがなくなってしまうので、今回は春玄鳥をメインにして、少し話をしてみたい。


一歩ずつ並んで歩く道に綺麗な花を咲かせ、美しい空を描いていく過程には、時に雨が降り、時に強い風が吹き、その度により強いつながりが必要だった。

芽吹く陽の裏で 吹雪く妄の調べ
僕らは連なり夜に凍えた
響く鐘の音は 靡く戸惑いさ
季節は誰も待たずに進んだ

険し刃風 羽を傷付けて
夜風は容赦なく吹き荒んだ
ある時は君が ある時は僕が
揺らした羽根で僕らは続いた

ここまで歩いてきた道のりは決して平坦ではなかった。デビュー当時の年齢は他グループと比べても低かった。先輩や年上の人が自分たちのコンサートのバックにつくこともあった。デビュー当初夢を誓い合った仲間は、少し数が減ってしまった。
15年前の9月24日、そして15年前の今日を境に沢山の大人が取り巻く世界へと足を踏み入れた彼らは、誰も待ってくれない忙しない世界の中、容赦なく風が吹き荒む中、手を取り合い、等身大とちょっとの背伸びのギャップを感じながらも、少しでも早く大人になっていかなければならなかったのだと思う。


それでも

春玄鳥 風を切って
蒼高く空に舞っていた
ひらひらり 不揃いでも羽根を揺らせよ
春玄鳥 風を切って
未だ見ぬ空を行く
零を越えて僕ら翔けるよ
春に焦がれ僕らは舞うよ

春玄鳥 縁組んで
朱に交わり合っていいじゃない
ふらふらり 傷付いても僕らは翔ぶよ
燕子花 歌で詠んで
望みし夢を見る
刃の風も怖くないよ

群青の群れ抜けて 徒然なら掻き捨て 越えてきた
冬も夜も僕ら共に
青ざめた先で会おう
一瞬も一生も共に

燕子花の花言葉は「贈り物」「幸せが来る」
そして「幸せはあなたのもの」

誰かが誰かを想う時に、そっとそばに寄り添う花。

彼ら同士が、そして彼らと私たちファンが。ずっと願っていること。幸せはあなたのもの。

それを意味しているのかもしれないな、なんて歌詞を読みながら感じた。

少し話が逸れるが、FILMUSIC!のツアーパンフレットにも書かれていた。


「グループってお互いが“一緒にやりたい”と思えて、尊敬し合える相手じゃないと成立しない。この先もみんなをそう思える人でありたいし、自分もメンバーにとって一緒にやりたい人であり続けたい。」と話した有岡くん。

「自分を自分として認めてくれて、メンバー間でしか共有できないことを聞いてくれる、そういいう仲間がいることは、俺の人生においてかけがえのない財産だと思う。」と話した裕翔くん。

他のメンバーも、グループに対する想いがそれぞれのページに綴られていた。

Hey! Say! JUMPがいるから強くなれる。Hey! Say! JUMPで過ごす時間を大切にしたい。

15年一緒に並んで歩んできた彼らの間に生まれ、喜びも悲しみも受け入れ、一緒に乗り越えてきた中でどんどん強くなっていった大切なつながり。

あたたかい風に包まれ、可憐な花が咲き乱れる「春」に焦がれ、舞い続ける8羽のツバメ。

「一瞬も一生も共に」

この詞を聴いて、ああ、すごくHey! Say! JUMPのことを歌った歌だ、と感じた。



そして、この文章のタイトルにもつけた

「十五夜抜け いざよい春です」

冬も夜も共に、そして雨も風も受け、ありのまま立ち向かい、羽根を揺らして翔んできた。

”十五夜” 抜け、”いざ良い” 

そして

”十五夜” 抜け、”十六夜” 


まさに15周年を迎え、未だ見ぬ16周年の空へと風を切って翔んでいく彼らのことを歌っているよう。


そして、JUMP担が今一番泣ける曲「サンダーソニア」の最後にある、大好きなワンフレーズ。

「音の数を信じて 咲き続けてゆこう 咲かせ続けていこうよ 僕らは」


音の数。8つの音。

8人が創り出す音。
そして、約1年の期間を経て帰ってきてくれた、煌めく光を放つ音。

鮮やかな黄色に染まり、揺れるサンダーソニアの花。


ここから、また羽ばたき出す。


春に焦がれて舞い続けたツバメ。春から夏にかけて開花するサンダーソニア。

どこまでも自由に優雅に翔び、綺麗な花を咲かせ続けられますように。



いつもいつも、素敵なエンターテインメントの世界を、たくさんの幸せと感動を、笑顔をありがとう。

これからも8人が誰よりも幸せを感じられる日々を、
Hey! Say! JUMPとして、全力で今を楽しめる日々を過ごせますように。


Hey! Say! JUMPに出会えてよかった。

Hey! Say! JUMPと同じ時代に生まれてきた私たちはツイてるね。


Hey! Say! JUMPの進む道が、色鮮やかに咲いた花で溢れ、素敵な音楽に彩られることを願って。


これからも、見たことのない景色へ。



2022.11.14 Hey! Say! JUMP Debut 15th anniversary.




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