#day106 2022/3/11 手術後102日目 転院85日目 退院、帰宅、Zwift開始

2時に目が覚める。尿意が有ったのでトイレに向かう。サンダルのペタペタという音に気付いた夜勤担当の男性看護師さんが、遠くの病室から顔を出す。歩いてはいけない人が夜中に歩くケースがあるようで、誰が歩いて来たのか気になったよう。片手を上げて、私なので大丈夫です、と合図を送る。
ベッドに戻って二度寝チャレンジ。全く眠れないまま、どんどん時間が過ぎていく。21時に寝て2時起きなら、5時間寝てるから良いか、って気になってくる。この景色を見るのも今日で最後だしな、とか考えながら天井を眺める。


あんなに退院したかったのに、いざ退院日が近付いて来ても、不思議なもので嬉しくも何とも無い。あまりにも長く居過ぎたので、病院での生活が「日常」になり、自宅や病院外の生活が「非日常」になってしまったのが理由かな、と思う。

昨日の日記を書きながら時間を過ごす。

6:10に外の景色を撮影する。


洗髪とヒゲ剃りを済ませる。



今日が、いつもお菓子をくれる補助の方にお返しをする最後のチャンスだったけど、今日の朝も担当は別の方。直接手渡しすることは出来そうに無い。一昨日くらいの朝の当番だったけど、昼前に家庭の事情で帰られたようで、その後は出勤されていない。子供が熱でも出したのかな、と思ってたけど、ここまで連休を取られるってことは、別のことかもしれない。

今日の朝当番のとみに長い的な補助の方に、彼女は今日出勤されるか確認したら、昼から出勤とのこと。残念だけど、会えないことが確定。仕方ないので、ナースステーションにでも託けるしか無いかな。



8時になって朝ごはん。

この病院での最後の晩餐ならぬ、朝ごはん。



これでこの病院でのイベントは全て終わり。残っているのは後片付けのみ。


お隣さんと過ごせるのもあと数時間。
話題はどうしても「早く退院できて良いな」って話になる。お隣さんには申し訳ないな、と思いながら。お隣さんが不快な気持ちにならないように気を付けながら話す。
今まで自分が送り出す側だった時は、知った人がいなくなると猛烈な喪失感があった。自分だけが取り残されたような。
もしかしたらお隣さんもそういう感覚を抱くかもしれないし、私が発する言葉次第では嫌味に感じることもあるかもしれない。
不快な気持ちにさせずに、ちゃんといつも通りに話せただろうか。


午前中に親が迎えに来てくれる予定になっているけど、何時になるのかはハッキリしていない。11時ごろかな、と思っているけど、そのつもりで準備をしていて、もしそれよりも早く来られたらどうしようもなくなってしまう。

今まで洗濯物を取りに来てくれていた時も、連絡なしで急に来られたりして困ったことが何度もあったので、今日は朝一で来られても困らないように準備しておくことにした。


荷物は減らしてたつもりだったけど、それでも結局5袋にもなってしまった。荷造りが終わりかけた所で、看護師さんから「お迎えが来ました」との連絡があった。時刻は9時すぎ。迎えに来てくれるのは有り難いけど、事前に連絡してくれないと本当に困るわ。

お隣さんにお別れの挨拶をして、看護師さんとリハビリ室とお菓子をくれてた補助の方へのお菓子を、ナースステーションに託ける。バタバタと逃げるように病院を後にすることになって、少し嫌な感じ。

エレベーターまで見送ってくれたドミニカ夫人看護師さんとお別れして、荷物を運んでくれる若い長身看護師さんと一緒に病院の駐車場まで。

いつも病棟から見下ろしていた景色は、上から見ると小さく見えていたけど、下から見ると大きく見えて不思議な感じだった。

荷物を車に積み込んで、若い長身看護師さんともお別れ。
この病院に来ることはもう無いかもしれないな。


病院を出た足で、そのまま会社へ。
三か月半ぶりの出社。皆さんへの挨拶と謝罪をしてから、やりかけた作業の状況確認などなど。輸入したフォークリフトとも初対面。
輸入手続き中に入院することになってしまって、病院から中国や通関業者と調整しながらだったので、何か問題があったら嫌だなと思ってたけど、軽く見たり触ったりした感じだと問題なさそう。


こいつをお金を生み出す大きな存在にするかどうかはこれから検討するとして、こいつのお陰で細かい輸入業務の経験と実績が出来たので、それだけでも自分的には価値があった。入院中に病院で考えたり、ひらめいたり、調査の結果知ったことと上手くつなげられれば、会社の仕事とは別に新しいことが出来そうなので、それを上手くまとめることが退院後の新しいミッションの一つ。まだ手探りだけど、もう少し形になればワクワクが止まらなくなるのは間違いない。


一時間ほどで会社を後にして、自宅に向かう。後部座席から見る外の景色には、思ったよりも違和感を覚えない。退院する前までは、外の世界の景色に違和感を感じるだろうなと思っていたので、違和感を覚えない現状に、逆に違和感を覚える。


自宅に着いて、玄関のドアを開ける。
目に見えているものは以前と何も変わらない。ただ、以前とは見え方は確実に違っていて、自然と頭がフル回転しているのが分かる。
病院生活を通して、自分の出来ること、難しいことが頭にインプットされた今では、自分が通る道中の映像から、通るために必要な作業とその作業をすることが出来るのかどうか、を考えるクセが付いている。
家の中に入って玄関に腰掛け、靴を脱ぐまでは問題無いけれど、そこから先は腰掛けた段差を上るのも難しそうだ。こちらの武器は、二人の先生が教えてくれた色んな動作。そいつらを上手く使って、家に入って自分の部屋までたどり着くことが出来た。

自宅のネコは二匹とも私を忘れずに居てくれたようで、普通に接してくれる。

自分の部屋の中に入って、事故った自転車と三か月ぶりにご対面。転倒した時点で何となくは気付いていたけど、自転車には軽い傷しか付いていなかった。自転車よりも先に、私の右大腿骨の転子部あたりが地面に接触したんだろうな。
遠い昔に教わったチャリ転倒時の受け身の取り方の知識のお陰で、転倒時に首を折ったりするようなことは無いけど、足の方はと言うと転子部から着地するクセがあるらしく、まんまと大腿骨を骨折してしまった。転倒時に腰をひねって、お尻のお肉から着地するように出来れば、大腿骨骨折のリスクは少しは減るんだろうけど、今のところ出来そうな気はしない。


三か月ぶりにMacProを起動して、壊れてないことを確認する。分かり切った話だけど、入院中に使ってたMacbook airよりも快適だわ。



手術した病院の外来予約をしてから、wordleをする。

今日も上手く行った。答えはWATCH。

Wordle 266 4/6
🟨🟨⬛⬛⬛
🟩⬛🟨🟨⬛
🟩🟨⬛🟨⬛
🟩🟩🟩🟩🟩



色々と作業をしてから晩ごはん。
久しぶりの自宅での晩ごはんなので、色々と準備してくれた。有難いけど、多すぎる。胃袋が小さくなってる(と思う)ので。でも完食。



食べ過ぎた気がして、しばらくしてから運動。
PowerMagicをZwiftに接続してからサドルにまたがる。今日は軽く脚を動かすだけ、のつもりだったけど、トレーニング後半には気付けば200Wオーバーで踏んでいた。トレーニング時間は40分間。脚の具合と相談しつつ、少しずつ時間を伸ばしたり、負荷を上げたりしていこう。そこら辺は、同じ骨折をされてるチャリ乗りの先人の方々に教えを請いつつ進めていくつもり。



色々とやってるうちに時間が過ぎてしまい、横になったのは26時過ぎ。
早速夜更かししてしまった。

26時ごろ就寝。

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