#day110 2022/3/15 手術後106日目 通院と確定申告と1.5時間超の歩行練習

6時半にけたたましく鳴るスマホを目を瞑ったまま手に取って、薄く開いた眼で画面を見ながら、身体に染みついた動作でアラームを止める。

今日も猛烈に眠たい。病院生活ではほぼ味わわなかった感覚。眠りについた時間が入院中よりも遅い、というのはあるけど、それを加味しても強烈な眠さ。体力的に落ちているのもあるんだろうな。ちゃんと4時、5時台に起きて朝練するところまで早いところ戻したい。


安静時の心拍数を測定する。53bpm。入院する前よりも15くらい高い。運動してるうちに下がってくるとは思うけど。



心拍計の胸バンドを巻いて、水を準備してウェアに着替えてからサドルにまたがる。

Tour of Watopiaっていうレース形式イベントのStage2に参加してみることにした。別にレースするつもりも無いし、そういう状態でも無いけど、少しはモチベーションにつながるかもしれない。

いっせーの、で全員がスタート。200人超。けっこういるな。

付いて行ってみようかな、と思って踏んでみる。集団について行くには300watt近くで踏まないとダメっぽい。

こっちは完全ノーアップで、朝起きたてなので、ペダルを踏むのも少し痛む状態。無理は出来ないので、早々に離脱していつも通りに100watt前後の低強度で10分間アップ。

アップが終わった頃に、タイミング良く後ろから集団が追い付いて来たので、少し踏んで付いて行ってみる。必要な出力は250watt前後。今の自分には少し強度高め。脚のこともあるのでどうしようか迷ったけど、歩くのに比べると足に入る負荷は全然軽そうなので、付いて行くことにした。無理をしないようにだけは気を付けて。


ほぼ一定強度で走る集団だったので、最初から最後まで200watt前後で踏み続けることが出来た。体重比だと4watt/kg前後。リハビリ的にはちょうど良かったかも。

イベント自体は2周回だったけど、時間の都合で途中で離脱。40分間。ケイデンスも85rpmくらいで回し続けられた。回転数を上げるのは少し不安があるけど、これくらいまでなら大丈夫そう。


汗を流してから体重測定。56.6kg。



朝食を流し込んでから、手術をしてもらった病院へ。
病院には9時過ぎに着いて、受付を済ませる。前回は救急車に乗って顔パスで入院しているので、受付をするのは初めて。やり方が全く分からずに病院の方に聞きながら。

病院の中の景色は見慣れた懐かしいものだけど、入院中は車椅子視点だったので、今回は視点が高く感じて新鮮だ。



まずレントゲンを撮るように指示される。ここも懐かしい。
放射線技師は手際が良すぎるほど良く、あっという間に撮影終了。



そして手術をしてくれた先生と三ヶ月ぶりに再会。
目の前のディスプレイには、さっき撮影したレントゲン写真が表示されている。



レントゲンを見た先生からの最初の一言。
「骨が出来るの速いっすね。もう繋がりかけてますよ」


いきなり褒められた(?)


「ボルトでもバンドでも固定してない骨の周りに仮骨が出来てきて、隙間が埋まりつつある。引っ付くかどうか微妙だったけど、この調子で行けば引っ付きそうですね。」

”固定してない骨”ってのは、バンド近くの浮いてる骨(2つ)と、大腿骨根本のキノコみたいな骨(腸腰筋が引っ付いてる骨)。


「退院した後のことを心配してたんですよ、実は。やり過ぎて問題が起こるんじゃないか、って。」

転院する直前に右足をボキっと鳴らした実績があるので、そう思うのも自然な話。



「でも、骨折を一番速く治すのに必要なことは、体重を掛けることなんですよ。」

「なので、頑張って体重を掛けたから、身体が『これはヤバい』と思って速く骨が出来たんだと思いますよ。」


なるほど。
転院先の病院でリハビリの先生たちが心を鬼にして(かどうかは分からないけど)痛み的にキツい運動をドンドンさせてくれた効果だろう。
こちらも本当に感謝しかない。早期退院して、自分で自転車中心のリハビリだったら、痛みの加減が分からないので、あそこまで痛いリハビリはやっていないはず。そうだったとしたら、ここまで骨が出来ていなかったと思う。
3ヶ月間でここまで歩けるようになったのは、あのリハビリの結果、ここまで骨が出来てきたからなんだろうな。


そういうやり取りをした後に、先生が三月末で別の病院に移られることを伝えられる。系列の病院では無いので、転職ってことのようだ。

以前、この病院に入院中、セーフスの場所を決めてもらうためにレントゲン室に向かう際、救急病院であるこの病院での勤務は大変じゃないか聞いた時に、
「体力的に大変。今は若いから出来てるけど、あと10年20年後も出来るかというと難しい」
という話を聞いていたので、頭の中でつながった。転職先の病院は、地域の中堅の総合病院のようなので、ここよりは人間的な生活が出来そうな気はする。


来月の外来からは後任の方になるので、これまでに何度も聞いてしまった質問を最後にもう一度確認してみる。

このまま順調に骨折が治癒しても、髄内釘は抜けないということで間違いないですよね。抜けないという理解はしています。


返ってきたのは、
「抜かない前提で入れている。抜くと再骨折の可能性が高い。」
という、これまで通りの返事。


その説明をしてくれた際に、骨折時(手術前)に撮影したMRIの3Dモデルを回転させて見せてくれた。これまでは印刷したものだけしか見てなかったので、3Dモデルを見るのは初めて。


3Dモデルを回転させながら説明してくれて、自分の骨の状況を完全に理解した。
骨折部を後方から見ると、後方側にはボルトでもバンドでも固定出来ていない部分があって、通常の状態に比べると欠損部がある状態。手術後はこのMRIとは違う状態にはなってはいるけど、後方部に欠損部が出来得る状態なのは変わらない。このまま順調に治癒したとしても、欠損部が完全に埋まる可能性は低く、元の状態の70~80%程度にしかならない。なので、髄内釘を抜くとその部分から骨折するリスクが高い。

そういう感じの説明だった。
抜くことが出来ない、というのは理解していたので、特にショックは無く、むしろスッキリすることが出来た。

この先生は本当に話しやすい上に、説明もしっかりしていて、今までにかかった整形外科医の中で一番信頼できる感じ。
こういう先生に診てもらえて幸せだったと思う。

ありがとうございました。本当に感謝してます。


診察が終わって、病院の中を少しだけ散策。
タリーズの前を通ってローソンへ。


美女たちがこちらへ熱い目線を注いでくれるのも以前と同じ。
困るわ。


折角なので、毎朝買って飲んでいた


プロテインを買うことにした。大きいのも小さいのも、タンパク質とカルシウムの含有量は同じなので、小さい方を買う。


病院の外に出て、以前と同じ場所で写真を撮る。


病院の出入り口付近には、マスクの自動販売機があった。時代ですな。



病院の次は確定申告。マイナンバーカードを発行出来てないので、まず役所に住民票を取りに行く。

役所に向かう途中でマクドナルドで腹ごしらえ。




住民票を手に入れてから税務署へ。


税務職員の方と少し話をさせてもらって、書類を修正することにした。

近くのセブンイレブンに移動して、社内でMacを広げて修正作業。修正が終わってからセブンイレブンで印刷。

マルチプリント機が新型になっていて、以前までのアプリが使えなくなっていた。


税務署に戻って、申告書を提出して作業完了。



まっすぐ帰宅するか迷った挙句、ショッピングモールに寄ることにした。
歩行練習を兼ねて。

今どきは、子供の高さのアルコールが準備してあるんだね。
知らなかったわ。


入り口に置いてある車椅子に心を奪われそうになりながらも、歩かないとダメだ、と自分に言い聞かせて通り過ぎる。


そこから休憩なしで歩き続けること、1時間と40分間。歩けるもんだね。右足が痛いのはいつものことだけど。

ロボット掃除機が走り回ってることに驚いたり、


月を見上げたり、


島村楽器に立ち寄ったり、


エスカレーターで移動したり、


夕日に目を奪われたり、


特に買いたいものが見つからず、モールを後にする。
何気に、端から端まで歩き回ったのは初めてだわ。



帰りに業務スーパーに寄って、オリーブオイルとかを補充。
今って、モッツァレラチーズ入りのプロセスチーズが売ってるんだね。これでカルボナーラとか作ったら、どんな味がするんだろ。今度使ってみようかな。


瀬戸内レモンものを見つけると、どうしても買ってしまう。
今でも好きで忘れられない。



自宅に戻って、晩ごはんを食べて、セーフスをやって、風呂に入らずにうたた寝。完全に悪習慣が身に付いた。

27時に目が覚めて、歯磨きをしてから27時半に就寝。


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