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まだマスクしてよっていう話

マスクつけてくださいとか、食事中は会話を少なめにお願いします、とか言うと、嫌な顔をされることがある。
うちはしつこく言う方なので、他のお店よりも感染対策を(イヤイヤだとしても)守ってくれる人が多いと思うけど、その割合が(人数が)少なくても毎回嫌な気持ちになるんだよなぁ。

マスクはうざったい。
着けてると疲れる。
息苦しい。
解除になったんだから、もういいだろう。
店に強制されるのは自由を侵害されてる気持ちになる。
ごはん食べに来て会話なしなんて味気ない。

わかる。
わかるんだけど、
解除になったからって、いきなり感染力がなくなるわけじゃない。ワクチン打ったからって感染しなくなるわけじゃない。自分は重症化しないだろうけど、まだワクチンを打ってない人、打てない人がいるのだ。
持病がある人、そして子供も。
お店には不特定多数の人が訪れるし、その人たちの近親者、そのまた...と関係は広がっているのだ。
無駄な感染を拡げないことって、一人ひとりのできる、小さくて簡単で、効果的な対策なんじゃないの?

こういうことを毎日考えては、「めんどくさいからもうやめちゃおうか」「いややめちゃだめだよな」とぐるぐるしていて、これがけっこうストレスになる。

私が「マスク外してもいいよ」といえば、お店でマスクはずして「自由に」会話ができるわけで、自分がダメって言ってるからみんな我慢させられてる、そんな気になってしまうこともあって、そのへんで気持ちが疲れるんだろうと思う。

でもそういうルールについて、「守ってください」って言えるのってお店の人だけだ。
隣に座った人に対して「マスクしないでおしゃべりしてて嫌だなぁ」って思ったとしても、言えない。
たぶん、多くのお店はうるさいこと言わないんだろう。
だから「飲食店はマスクをはずして自由に振る舞うことのできる治外法権の場所だ」って思われてしまってるのだ。
マスクが絶対的にすごいわけじゃないけど、これからの時期、不意にくしゃみや咳が出る時もあるし、有効なグッズだと思う。

小さいお店、狭い空間という固定された条件は変えられない。
お店を継続していくという点から、席の稼働率を下げるというのもできない。
だから感染対策に協力してもらわないと営業が続けられない。

「それぐらいいいじゃん」と言うなら、「それくらい」のこと守ってほしい。

「いま、隣に客がいないんだからいいじゃん」
いや、ノーマスクでおしゃべりしてるとこに、新規のお客さんが入ってきたらどう認識すると思う?

鼻マスクどころか、口が半分でてる状態のお客さんが並んでるのみて、入ってきた人はどう思う?

そりゃ、お客さんにとっては他のお客さんのことはどうでもいいことで、「お店の空気を作るために協力しよう」なんて思う義務も必要もないんだけど、
「そういうのアリなお店なんだ」って判断されると、加速度的に拡大してしまって、もう100パーそういうのアリなお店になってしまう。

そうなったら、戻せない。

お店のルールって{マスクに限らず)不可逆的で、戻したいと思ったらマイナスからのやり直しになる。
だから、守ってほしい部分、守るべき部分の線引きはしっかりしておきたくて、それはお店にとってのパワーロスになる。
パワフルに継続するためのパワーロス。

閑話休題。話を戻そう。

最初は、いままで考えなくてよかったことで毎日悩まされるのは面倒だと思ってたけど、ここまで長引いて、まだまだ尾を引いてる、さらにまだ続くっていう状況だからもう諦めるしかないのかもしれないな。。


うちが「ノーマスクでいいよ」ってなるのは、公共の場でもみんながノーマスクでよくなる、その時までです。
先は長いよ。

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