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楽しいことたくさんの。

毎日パンを焼く、またかよ、ってくらい同じ生地に向かい合う。

そしたら見えてきた...

向いてる配合、熟成時間、大きさ、形、焼成具合、食べ頃の時間帯、オーブンの特性、生地温度、発酵の具合、こねあがりのタイミング、やすませるのに必要な時間、焼成前の生地の状態、そのほかいろいろ。

プレーンな生地でこれだけ発見があるんだから、合わせる素材によってさらにたーくさんの発見が必要なのだなー!
というのと同時に、

昔はぜんぜん見えなかったことが、教えてもらわなくても見えるようになった、やったー✌️っていう気持ちになった。


ブレずにうまく焼けるようになった!

こないだは焼成を攻めすぎて、裏の焼き色が強かったので、今日は修正いれました!

ファッジの配合と練り上がりのタイミングも修正いれて、バッチリ👌

焼きたてがいいかっていうと、もちろんなんでもおいしーのだけど、半日から一日置いた方が落ち着いておいしーやつもある。

(刺身や肉もおんなじよーな気もする、締めたて、捌きたてがいいかっていうと、それが好きな人も多いけど、実はそうでもなくて、適切に処理する、寝かせる、まま熟成させる、それぞれの食べ頃のタイミングって違う)

そういうのは、毎日毎朝毎夕捏ねて焼いて、焼きたてと時間をおいてからと、次の日と、食べ続けてるうちに、ふっと頭に浮かんでくる、そーいうものだ。

あとは一切れたべるのと ある程度の量を食べるのとでも違うし、
どういうものと合わせて食べるものなのか、
もっと言えば食べる人の食事スタイルまで思い浮かべて作りたいって思う。

べつにそれは自分に強制してるわけじゃなくて、ただ興味があるからそうしてるだけで、
そういうなかでわかることが増える、そうするとコントロールできる、そういうのが膨らんでいくのがたのしくてやっている。

ほんとは、ほんとーの自分の飲食店の理想は!

くる人それぞれのことを少しでも知っていて(何が好きとか、食べるスピードとか、量とか)、その人に沿ったものをさらりと作って出せるお店だ。
(じつは、って感じなのだけど)

そのためには、知識も技術も経験もたくさんいる。だから、ずっと向き合ってたって足りないくらいなのだ。

さて.....

誰かが作るもの、作るお店って、ものすごくその人の性格や価値観が浮き出てしまうものだ。

けど、仕事に必要なことって自分らしさを前面に出すことじゃない。
まったくその逆で、「滅私」なのだと思う。

受けた仕事に対して、向き合う素材に対して、お店の仕組みに対して、対顧客に対しても、
我を立てることなく、それぞれにそっと寄り添う、あるいは動作を補助する、黒子になる。

受け流すことはあっても、立ち向かったりしない(できないことをできない、と言うのとは違う話)。

(面白いことに、我を滅することで、その人らしさがぐっと立ち現れてくる)

それをさらりとできるように、いつかなりたいな〜〜、と思う...

好き嫌い、やりたいやりたくない、合う合わない、そういうことで判断して我を出してるうちは、きっと小さいことしかできない。
(いや、小さいことだけやっていたくて、それで成功するならそれでいいんだけど)


連休の二日間は朝から夜までフル稼働だったので、「今日くらいゆっくりスタートしたらよかったのに」って言ってもらったけど、

やるって決めたことはやる、やるからにはちゃんと着地させる、その繰り返しを毎日できるかどうかってことはすごく大事で、それを習慣化させてからじゃないとできないことがある。

そんなわけで今朝も仕込みをし、パンを焼いて.....
昼は区役所にいって菓子製造業の営業許可の申請して....

かわりに朝ジムの時間はとれなかったから、仕事終わりに駆け込んできた🏋️‍♂️

今週もやることたくさんだけど、忙しくて大変なわけじゃーない、楽しいことたくさんの一週間。

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