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米粉パンを焼いた話。
「米粉ってパンにする必要あるの?」と書いてからしばらく、そのことを考え続けていた。
絶対的に必要じゃないかもしれない、だけどこれだけいろんな人が作ってて、必要としてる人がいるなら...
トライする意味があるんじゃないか?
だけど、できあがったものを目の前にして、食べてみて、「うーん」となってしまう。
要は、作り方がわからなくてどうしたらいいかわからない状況。
これはたしかに米粉100%、グルテンを使わないで焼いたものだけど、パンとはいい難い...
クラストも、なんか餅みたいだし.....
どーしたらいいのかな〜〜〜〜
と、そこから何日か、朝な夜な調べつづけ、頭の中でパズルのようにあれこれ繋いでみて、ふと気付いたことがあった。
「こうしたらできるんじゃない?」
それは、出回ってるレシピや製法とは全然違ったけど、理論的に適っている方法だと思った。
世に出ているレシピのなかには、本当のことは書かれていない、そういうのも時々ある。
そーして試作第一弾。
米粉パンの生地ってドロドロで成形できないと思ってたけど、ひとまず成形できた。
だけど、蒸しパンみたくなって、これまたパンっぽくない。
老化もはやい。
で、配合を修正して、第二弾。
パンっぽく膨らんだ。
底もなんかクラストっぽい〜
翌日ももちもち〜〜
方向性はきっと合ってる!
そう思ってまた作り方を修正して第三弾。
ん〜〜〜〜
良い感じじゃない?
翌々日ももちもち〜
タピオカ粉いれていないのに、ポンデケージョみたいな食感。
たいちょーにも食べてみてもらう。
「うん、(パンとして)ありじゃない?」
おおー👏
わかったよー、こうするのか〜〜!
ゼロから1になった、そんな瞬間。。
さらに、こないだ行ったパン屋さんのパンでも答え合わせができた気がした〜〜♬
考えようとしないで、米粉はパンに向いてないとか作る必要ある?とか思ってた自分がはずかしい。笑
向いてる向いてないとか、そういうことじゃないんだった。
向いてない素材でもいかにおいしく仕上げるか、それは先人があれやこれでトライしてきた歴史として、そして明らかな結果として、すでに存在してたのだ。
こんな課題をくれた人にありがとう、と言いたい。
ほうれん草パンの時も、大豆粉パンの時もそうだった、
そうだ、お客さんに育ててもらったっていうのはこういうことなんだな〜〜〜〜!ってしみじみ考えてしまった。
お店をはじめて、そこからできあがるまで、いままで。
お客さんに育ててもらったという部分よりも、自分で取捨選択して成長させてきたって自負のほうが若干強かったのかもしれないな。
なんかそんな気がした。
パンはやりたいことでもあったし、初心に立ち返らせてくれるものでもあるし、謙虚な姿勢にさせてくれるものでもある、
そして、最終的に自分の人生を潤してくれるものである。
なんでかって、そんな強いエピソードがあるわけじゃないんだけど。
理由なんてない。好きなんだ、そんな感じ。
というわけで、さらに掘り下げるべく、新しい素材を手に入れました👐あの粉とか、この粉とか、雑穀とか。
そういうの好きな方、お楽しみに。
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