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ハッとなった話。

4月に入ってから一気にいろんなことがあって、だけども過ぎていく時間だけはたっぷりあって、頭の中がぐるぐると賑やかしく。
そういう人はきっと多かった。
だから、この頃のことをnoteに書く人が増えた気がする。

書いてる人がたくさんいる、みんな語ってる、そんなことを自分が書いても仕方なく。
そういう時は外部の考えをインプットして、自分のものとぶつからせてみたり、あるいは調和の可能性を探ってみたり。

外やジムにもそうそう行けなくなって、家のワークアウトが主体になり
体を動かすメニューも考えて実践して、試していくとかもやっていて、お店のこととあわせると結構忙しくやっていた1ヶ月だった。

当店のbefore-afterで変わった枠組みといったら、20時クローズになったくらいで
お客さんが減ったこと以外はそんなに大きい変化がない。
いやまあ、“お客さんが減ったこと”それこそが大きい変化なのであって、何より打撃が大きいことだったから「こと以外は」という言い方は違うかもしれないけど。

うちはもともと21時とか22時とか、飲食店としては早く終わる部類の店だから、そういう部分では大きく方向転換する必要はなかったけど。

(居酒屋とかbarとか(お酒の必ず出るようなお店)としたら、20時からが営業スタートっていう感じだろうから「20時にお店が終わる」=「その日の営業ほぼなし」みたいな感覚だろう。)

だから、4月に入ったくらいの時点では、売上が半減するとかそんなとこまで行かないんじゃないかとうっすら思ってて。

それが、緊急事態宣言が出てから1週間くらいで「ああ、これは本当にヤバイな」と思うとこまで一気に来て、同時に「早期からこんな気持ちになってたお店のことを考えると胸が潰れそうだな」とまで考えるようになった。
(そのくらいがくんと落ちた、滝のようだった。)

とくに、3月4月はどこも掻き入れどきで、普段の月の2倍とかそれ以上とか売れるわけで、「ひと月ふた月でつぶれるような経営が悪いんじゃない?」とかいう話じゃなくて、感覚的には何倍もの利益が生まれなかったという現実があって、それが情報としてじゃなく、身に迫った痛みとして感じられるようになった。。

中目黒界隈で例えるなら。
花見シーズンが流れただけで1回ダウンとられて、そのあとの緊急事態宣言で2回目のダウン、あと1回でおしまい。やばい!
そんな感覚なんじゃないだろーか。
(うちはあんまり花見シーズン関係ないけど....)

でも、そんなこと言ったって、自分とこだけじゃなくて、見回したぜんぶがヤバいわけで、誰に愚痴を吐き出すわけにもいかず、文句を言うわけにもいかず。って感じで。

当面の間閉めますっていってそのままなくなっちゃってるとこもあるし、なくなっちゃいそうなとこもある。

お店にとってはいまの状況って

「閉めるも赤字開けるも赤字」

(「赤字」は「地獄」に変えてもいい。。)。

でも、そう感じてるのは世の中のマジョリティではないのかも?と思った出来事がこないだあった。
とある友人に「大丈夫〜?」って声かけられて、「うんー、給付金とかね〜協力金とかも申請したしね〜」って返した時。
「.....えっ?」 って驚いた返しをされた時。
(あっ、えっ、そんな大変なんだと思わなかった....!!)みたいな空気になって、気づいた。

あー、この大変さはみんなが共有してるものじゃないんだ。。

自分は事業主だし、事業主じゃなかったとしても、個人店にいたら「勤めてるお店がなくなるかも、雇用がなくなるかも」とか「再開するまでお給料が減るかも」とかそういう黒いモヤモヤがずっと心の中にありつづけるはずで。

だけど、そういう心配が身に迫ってない人のほうが多いのかもしれないな!
そうかそうなんだな!!

そーかーそりゃ10万円の給付も、いらないわってなるわけだ。

でまあ、それがショックだったとか、腹が立ったとかではなく。
自分のものの見方が冷静じゃなくなってるなと気づいた瞬間だった。

もともと同業のつながりもあんまりなく、集って語って、みたいなこともしてなかったから、まだ冷静に見られてるはずだと自分では思ってんだけど、そうじゃなく。
 
  はぁー。

でまあ、その後もそういうことがあった。
とある人たちとzoomトークしてた時。

協力金とか貸付とかの対策の話。

「そういう施策の情報ってどこから得るの?お店一軒一軒にお知らせが来るの??」

えっ!?

そんなこと、考えたことがなかった。

必要な施策や情報、申請の方法とか必要なものとか、お知らせが来なくても自分で情報を集めるものだと思ってた。
(自分で集めないといけないものだと思ってたから、お知らせが来るとか来ないとか考えたことがなかった)
あと、そういうことは事業者じゃない人は知らなくてもいいことなんだというのも忘れてた。

そこでもまた、自分の「当然そうだと思ってること」と現実世界()とのズレが発見されて、うわーとなった。

つまりどういうことかって、
こういうこと、お店の経営の話とか国の施策の話とか、そーいうのはお客さんには全然関係ない話だし、興味のない話なんだろうなって。

昔、開業したころはお店を始めるまで、始めてからの必要な情報を
知りたいと思ってる人に届けたいと思って書いてたりしたけど、
読んでる人は大抵興味がない話なんだなって。
そうして、最近はそういう話はぜんぜん書かなくなったし、こういう話もほとんどしないし、これからもそうしていこうと改めて思った、という話。

そのためにこのnoteがあるわけで
blogでは求められてない、だけどお店のことや自分の仕事のことで、書き留めたいことをここに書いてる。

なんか、書きたいことがおわらなかったので、また今度。

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