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金柑の話。

たくさんいただいたから、と母から金柑が届いた。
小粒でかたくてキュッとすっぱい金柑、売っている、皮の薄くてあまいのとは違う、ワイルドなやつ。
自分はこういうのを生で食べるのが好きだけど、全部は食べきれないし。

こないだのりんご、みかんに続いて蜜煮にすることにした。

いままで金柑をあまり使わなかったのは、種取りが手間だと思ってたからだった

でも、せっかくたくさん届いたし
さっそく取りかかるとしよう...

簡略化のため、半割りにして種取り。

あれっ。

押したらすぐ取れる、かんたんだ...

買ってきた金柑は、皮がうすくて、やわらかくて、ジューシーで、種を出そうと押すと果肉が潰れてしまう。気を使うから種取りは疲れる、という記憶があったんだけど。
この金柑は、皮も果肉もしっかりしててちょっと押したくらいでは潰れない。
考えたよりずっと手間じゃなかった、むしろ簡単だった。

そうかー。と、ふと考える。

皮がかたくて、すっぱくて。
だから蜜煮にして、やわらかく甘くおいしく食べられるようにするのかー

保存のために砂糖をしっかり入れて煮ても、酸味がしっかりあるから味が引き締まって、バランスが良くなる。
むしろ、蜜煮にするための素材なんだなぁ。

八百屋さんの金柑は、そのままでやわらかくて甘いから そもそも蜜煮にする必要がない。
そうする場合は酸味をくわえてバランスをとってやる必要があるし、煮すぎて崩れないように気をつけなきゃならない。

当たり前のこと書いてるな〜〜って思いながら書いてるけど。
昨年までは蜜煮のほんとの意味も良さも理解しきれてなかったなぁ、と思う。
さっと煮た方がフレッシュな感じが残っていいじゃない、とか思っていた、
あえてそんなたくさん砂糖をいれる必要ある?って。

だけど
蜜煮にすることで、甘みと酸味で風味がぎゅっと濃縮されて、その美味しさが何倍にもふくらんで、それが長く保存できる。

そう用意された文章を読めば、そうなんだなーと思うんだけど。
だけどただそう思うのと、「ほんとうにそうだなー」と実感を伴って感じるのって結構違うねえ。

種取りした金柑は、重曹いれたお湯で軽く煮てアク抜きして、よく洗って、砂糖をいれて煮つめる。

これはパンやケーキにはいります。楽しみ!

昨年はどーしてたかって、お酒に漬けて金柑酒になっています、飲み頃です🙋‍♀️今年は半分これにして、残りは蜂蜜漬けにしよー。


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