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年末年始の日程が決まるまでの話。

2人で長くお店をやってて今でも難しいな〜〜って思うことのひとつは、お互いの意見の食い違いで、その違うものをどうやってすり合わせるか、あるいはどっちかに寄せるか、そういうことだったりする。

私はAの案がいい、俺はBの案がいい。

AにするかBにするか、Aよりの折衷案にするかBよりの折衷案にするか、どっちも廃して全く違う案を生み出すか、

それはどの案が正しいとか適してるとかそういうのだけじゃなくて、
「私が正しい」とか「おれの方が冷静な意見を出せる」とか、余計な判断材料というかそういうのが混じってくるから難しい問題なんである。

2人でお店を始める、あるいは3人で。
誰かが名義人になる、オーナーである。
絶対にと言っていいほどそういう話で揉める。
そうやって、かなりの割合で初期メンバーは辞めていく。

そういう話を聞いて、自分たちはそうならないぞ、そう心に誓った人たちでも離散する。

(実際、うちだって開業してから1、2年は毎日衝突してたし、隊長は辞めるって毎日言ってた。)

上位下位が決まっている、または役割分担がはっきり決めてあればそういうことにはなりにくくて、
例えば「おれはアイディア出したり企画たてるのが得意」「俺は計算とか事務処理が得意」とかそうやって分けられればいいんだけど、
なにせ、個人事業的なちいさなお店は持てる人員数が限られている。
何人もスタッフを抱えて始めるわけにはいかない、だから2人や3人でそれぞれがマルチプレイしなきゃーならないわけで、
結局そういう悩みはつきものだと言える。

もちろん、どれかの案を採れば、結果がどうだったかっていう実績や評価がついてくる。
それは会社でも小さいお店でもおんなしだ。

「こないだ君の言うようにやったらダメだったじゃん」
っていうので自案が通らないこともあるし
「いや、効果が出るまで時間がかかることだから」って押し通して、関係が悪くなることもある。

かといって、ひとりが引っ張っていく、その人の案に絶対的に従うと決めてあったとしたら。
それはそれで、ひとりの人間が思いつく範疇のものしかできない、世界が狭くなることにもなるかもしれない。

正解はない。
昔から誰かが言っていて、今でも誰かが言っているように、正解は作るものだ。
後から正解にすればいいのだ。

自分の力だけではすぐに正解にできないかもしれないけど、時間をかけて、積み上げたものができたり、時代が変わったり、やり方を学んだりして、最後に正解だったわー、って言えればいい。

数字がちゃんと回っていれば、時間はいくらでもかけられる。それが自営のいいとこだ。

さて、話が逸れてきた....
なんでそんな話したかっていうと、年末年始の話だ。

会社づとめの人の最終がだいたい1/29(土)、
仕事はじめがだいたい1/7(月)、早いとこでは4日から(うちの近所はたぶんそう)。

日曜から日曜まで休むとしたら、12/30,31,1/1,2,3,4,5,6の8日間。
4日から始めるとしたら休みは5日間、だけどフルメニュー揃えるとなると前日から仕込みに入るから実質的には1/3も仕事になる。
それはちょっとなー、三が日は休もうよ、となって、あれこれ話した結果

年末は30日が最終営業、兼、片付け。
売り切れたとこでクローズ。

年始はは1/4からスタート、
ただし、4,5日は仕込み兼営業てことで、縮小メニューでOpen、
かつ、ランチから夕方いっぱいまで通し営業するってとこに落ち着いた。

いままで通し営業はしたことなくて、そこでわりと意見が食い違ったんだけど
穏やかなる話し合いの結果w 今年はそういうことに決まった。

意見が違うところからひとつの結論に収斂するっていうのはとても素晴らしい!
しかもギリギリまで引っ張ることなく単日でまとまった、ほんとに素晴らしいよ!と、それだけで晴れやかな気分になった。

まあ、2人の意見だけでなくて市場が開く日とか、某乳業が始まる日とか、そういうのも関係あって
朝素材が届いて、すぐ仕込んでランチから出す、というわけにはいかないものもあり、
配送ルートの関係上、夕方にしか届かないものもあり、
フルメニューで再開するっていうのはなかなか大仕事なんです。

ほんとに一番理想的な営業は、まとめて休まないことなんだよね。仕事面から見たらね。
だけどそういうわけにもいかないし、
いままでやってなかったけど、メニューを縮小してやってみよう、無理ないやり方をトライしてみようってことになった。

先のことを考えて、ちいさなことから変えていかなきゃいけない、そういうこともあるね。


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