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いつだってそうなんだ。
たくさん梅の実が届いた。
完熟した黄色の梅。
昨年までだったら、梅ジャム、梅シロップ、梅酒、となるんだけど、今年は酵母起こしにも使った。
天然酵母は、焼き菓子やパンだけじゃなくて料理にも便利だって知った。
いや、今まで見聞きしてたなかに情報としてはあったと思うんだけど、今回、自分のなかから「あっ、こんなことに使えてこんなふうに良いんだ」って感覚が湧いてきた。
しかも、素材と水と糖で起こせる簡単さ、そのすごさ。
それに、「酵母がこう仕上がるまでにこれだけ時間がかかるから」って、良い意味で諦めがつくようになった。
なんでも思うように好きなものが買えて、それによって時間も手間も短縮できる状況だと
こう、なんというか、「回りすぎて」おっつかなくなる時がある。
自然に醸す、その時間をとることで、(気持ち的にも)適切に放っておくことができて、結果的に良いものが作れる。
作るモノだけじゃなくて、作る側としても良い間がとれて良い。
いつか。
目指してたもののひとつが、「入ってくるものを、より良く商品にして届ける、無駄なくつかう、無理なくまわす」だった。
自然のものは、欲しい時になかったり、もうじゅうぶんというときにまだまだ採れたりする。
欲しいときに欲しいだけ、というのは難しい。
たくさん採れたときに1年分保存する、それを1年通して使っていく。または、その季節で使いきる。
欲しいものを欲しいだけ、自分の都合で買って仕入れる、というのより、仕入れ先や作り手の都合をもって仕入れる。
これたくさんあるんだけど、買ってくれない?って言われたら、それを仕入れて使いたい。
そういうのをさらりとできるようになりたかっ た。
自分の知識と経験と技術が増えて高まれば、それは難しくないことだと思ったから、出来る限りいろんなことを試してきた。
「えっ、なんでそんなこと始める必要があるの?」って言われたり、たぶん思われたりしてたと思うけど、そういう考えがあってやってきたことだった。
いろんな本を買って読んで、
いろんなことを試してきた、
お店の枠の中で、できるだけ。
そーして、今年。
思ってもなかった状況におかれて、それぞれが芽吹いてきた🌱
がんばるがんばると言ってるのは、いま後がないからじゃなくて、逆に思ったよりも気持ちと体に余裕が持てているから、
がんばる余裕があるうちに、追い込んでやれることやっとこう!ということなのだ。
毎週「なんでこんなに疲れてるんだ....?」ってなるけど、自分が設定した課題に向かっているんだから納得できるし、
いまは何より「やるべき方向」にむけて全力(に近いもの)を、傾けるときなんだと思っている。
だって、「以前」には戻れないんだから。
できることを増やすこと、気力体力を保つことで、また少し余裕がつくれる。
余裕があれば、あたらしい状況に対応する余地がもてるし、こまかな要望に応えることもできる。
見えない場所に向かって進む。
だけど、それは今に限ったことじゃない。
いつだって、進む先は見えない。
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