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2019という年のぼんやりした話。

2019ラストクライミングジム(の予定)。

仕事が8割、のこりで他を割り振りした1年。

税制改革やあれこれ値上げを受け、向かい風が予想されるこの先。
年明けに予定されてる物件の契約更新。
近々予定されている、ビルの建て替えや会社の移転、などに伴うお客さん層のいれかわり。
厨房機器や空調の新調。
この先、不具合が起きた時への備え。
結構いろんなことに対しての準備が必要だった2019。
ハードルけっこう高かった。

実務的には、豊洲市場に通いはじめたので、いままでの作業+焼き菓子、パンに加え、
朝の仕入れ+その日の仕込みやメニュー作成など、作業がかなり幅広くなった。

作業を自分の好きな順番でやっていけたら良いのだけどそうもいかなく、
その日の入りによって作業の順番やボリュームや、メニューも組みかえていく必要があるし、
それを自分の頭の中だけでやってるのなら良いけど、ふたりでコミュニケーションをとって、ぶつからないように作業しなければならない。

持っている時間は限られているし、ガスコンロの火口も3つ+1つ(1つは麺茹での寸胴用)だけ。
製氷機の作り出せる氷の量も決まっていて、シンクの割り当てはひとり1つ。
手狭なのはどこの飲食店もそうなんだけど。

始めた頃は「これ本当にできるかな」という不安があった。(幅の広さとして)実践経験の足りない自分が結果を出し続けられるのか。
忙しくなって、立て込んだ時にもできるのか?

正確に言うなら、そりゃー忙しくなって立て込んだ状況にならないとわからない。
だけど、そういう状況になったときにできるようにしておかなければならない。
そういう矛盾や不確定な要素を抱えながら始める、
始めるときはみんなそういうもんだ。

そのとき、決めたラインまでちゃんとやる、
やれなそうなことは受けないだけ...

そういう賭けというか、覚悟というか、そーいうスイッチを押さないと次には行けないし、
次に行くことができなければ、淘汰されていくだけだ。
そう信じて始めたし、実際時代の流れを見ててもそうだと思うし。
まーそれをしみじみ体感したのが2019という年だった〜

で、結果はどうだったかっていうと。

取材があったわけでなく、コネでもなく、
初めて来た人が来週も来て、昼来てた人が夜も来て。
毎週来てた人が週2回来て、ひとりで来てた人が家族を連れて来て。
「コレ買ってみようかな」という人が、来るたびに買って帰ってくれて。

人気店ではないけど、土台となる部分の底上げができた実感がもてた。
ラッキー!というのはなくて、地道な努力で自分たちで獲得したという自信がもてる数字。

だけど。
いつもそういう気持ち、危機感に追われてやって来たからそうなれたのじゃーないか?とも思う。

よく「登り続けるように頑張りつづけてやっと現状維持」と言われるけど、ほんとそうで。
注釈をつけるなら、「登り続けるように頑張りつづけて(出る数字や第三者に認められる結果は)やっと現状維持」ってーことだ。

いつか踏み出さなきゃいけないよな〜と思いつつ先延ばししていたこと、
いくつも手を伸ばして、それを日々のルーティンにして。
そういうことができたのが今年の良かったこと。

そういうトライアンドエラーを見てなのか、隊長も自ら色々とトライして人気のメニューをいくつも作って、
怪我とか不調に悩まされながらも、色々と工夫したり治療にいったりして、前向きに意欲的に仕事に取り組んでた、それが隊長の今年の良かったとこ。

5年目をこえてから、お店を10年、その先もずっと意欲的につづけていくってどういうことなのか。何を見ていくのか。
有名になりたいわけでも、人気店になりたいわけでも、知らない街から人を呼びたいわけでも、看板メニューをつくりたいわけでもなくて、
毎日ちゃんと仕事ができて、仕事がやりがいあって楽しくて、相手に向き合ったモノをつくれる。
でも、ある日「もうおしまい」という日を迎えても悔いなくお店をやめられる、そういう日々を過ごしていくには、どういう思考でいればいいのか。
なんてことをぼんやり考えながらやってきた。

で、ふと、きょう頭に浮かんだのだ。

それがずーっと永遠に正しい答えではないんだろうけど、いまの自分にとっての正しい...

これが答えだ!

というやつ。

だからきっと、2020はもう迷わずに突き進める👊

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