米粉のパンの、その後の話。

米パン。
グルテンがないから、繋ぐのにあれとかこれとかああしてこうして工夫して生地をつないで、膨らんでもカサカサにならない方法を編み出した。

方法はいくつかあって、あれが正しくてこれはまちがい、そうは言えないところがおもしろい。
こういうやり方ならその処理が適切、あのやり方ならその処理はダメでこうした方が良い。
そういうのが「米粉パンはデリケート」と言われる所以なんだな〜〜と思った。

小麦グルテンを添加すればうまく作れるらしい。そりゃそうだ、だけどそれじゃグルテンフリーにならないし、小麦アレルギーの人には対応しない。

サイリウムハスクとかグルコマンナンのような食物繊維、ほかにはグァーガム、キタンサンガムなどの増粘剤を添加すると比較的簡単に米粉パンが作れるらしい。

だけど、
サイリウムハスクやグルコマンナンはかなり高価だし、
増粘剤はなんか不自然なパンな気がする(気がする、のは個人的見解です)。

う〜〜ん

できるだけ手に入りやすいもので、販売価格が抑えられるもので、再現可能な手法を探りたい。

そう思っていろんな素材を取り寄せては組み合わせて、量を増やしたり減らしたり、そのままあわせてみたり、湯種にしてみたり、いろんな作り方を試した。

卵もいいらしい、牛乳や豆乳も。

でもなんかうまくいかない。

ライ麦パンみたいな、あるいは高加水パンみたいな、もっちりした気泡の大きいやつなら焼けそうなんだけど、、、。

日本における食事パンて、気泡が細かい白いパンな気がする。だったらそういう米粉パンが焼いてみたい、
焼いてる人は確かにいるし、きっとできる。

そーやって焼き続けた結果、

あっ。

と思いついたのだった。

次の日さっそく試してみる。
ふわっと膨らんで、型から飛び出しているけど横からダレてない。
スライスして、手の中でぎゅっとしてみる。

いままで感じたことのない、反発力を感じた。

おお〜!!


カンド〜〜。。

それでも、表面がカサカサする。
焼いた当日でも、カットするとポロポロと剥がれてくる。

う〜〜ん。

あっ。

こうしたらいいかも。

翌朝、その方法を試してみる。

冷めてからカットしてみる、
前よりクラストがパサつかない。

おお〜〜〜〜。

いいかも。


あとは誰かに食べてもらうだけ。
食べた人がどう感じるか。そこからが勝負だ!

というわけで、今週 初の米パンが旅立った📦🚛
今晩、もうひとつ旅立っていく🚃

余分に焼いた米パンは手元において、半日ごとに試食する。

素材に関してはまたべつのハードルがあるんだけど、とくべつ手に入らないものでも高価なものでもない、普通のものなので
そこはもうひと越え頑張ろ〜。

いやー、ひとまずスタートに立つまでが長かった。

諦めなければできる!と 簡単に言いたくないこだけど、今回はまさに諦めないで食らいついたからこそできたんだと思う。
あれもこれも、なんだか正しい方法に見える。
説明を聞くと納得できちゃう気がする。
そういうのに惑わされて、たくさん失敗したけど、わーよかった。


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