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不器用な生き方しかできない人

一昨日は、前職の元部下男女2人が会社に来ました。

別の用事で会社に来たので、私の顔を見に来たとのことでした。

1人は、61歳の男性の元課長です。

60歳の職位定年になり、65歳の定年までヒラで働くそうです。

彼はまだ高校生の息子さんがいるので働かざるを得ないです。

前職では部下の彼には悩まされました。

いつも22時過ぎまで残っているのに、仕事の成果物が出てこない。

いろいろな部署に行って、「油を売っている」のでした。

本人曰く、業務の調整をしているとのことですが、部署間の調整などありませんでした。

彼は、父親のコネ採用だということでした。

父親のコネで課長にまでなれたのですが、あまりにも仕事ができないので万年課長でした。

人間的には悪い人ではありません。

私が残業していると、パンやお菓子を差し出す優しさはあります。

実家が代々お金持ちで、欲がないというか向上心が無い人です。

良い人なのですが、仕事ができない人の扱いは本当に困ります。

決断をしないので、彼の部下が困っていました。

彼が昨年度で管理職を降りて良かったと思いました。

もう1人は、入社3年目の女性です。

入社1年目で私の部署に配属されました。

歌舞伎が好きな文学少女でした。

真面目だけが取り柄でした。

その彼女は、私が転職して、会社を去った後に、心の病になって3カ月ほど休職していたとのことでした。

それについて、彼女に尋ねると、楽しく仕事をしているのですが、体が付いていけないとのことでした。

新卒の新人を見ていると、さまざまな人がいます。

彼女のように真面目一筋で、全力投球して体を壊してしまう人。

上司の見ていないところで、要領良く仕事をサボる人。

調子よく上司の機嫌を取って、上司に気に入られる人。

私は、どちらかと言うと不器用な人間なので、不器用な新人には優しかったと思います。

今の時代は、昔のように一般職というのがありません。

だから彼女のようなタイプの女性は生きづらい社会になりました。

彼女には「無理はしないでね、仕事だけが人生ではないからね」と伝えました。

ある意味、彼ら2人は不器用な人間です。

私と同じだと思いました。

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