三つ子の魂百まで
高校時代の後輩が東京に出張するというので会いました。
高校の2つ下の59歳の後輩です。
高校生の頃に同じ塾で知り合いました。
生徒数数十人の小さな個人塾です。
私は大学受験に失敗し、19歳で家を出て、横浜で新聞奨学生をしながら2年浪人したのですが、国立大学に合格できずに実家に帰りました。
高校時代にお世話になった塾に相談したところ講師で雇ってくれることになりました。
私はそこで1年間講師をしながら浪人しました。
授業が終わった後には、塾の恩師が勉強を見てくれました。
後輩も1年浪人して、その塾に来ていました。
1年間共に勉強した仲間です。
かれこれ40年も前の話です。
次の年には私は国立大学に合格をし、後輩も私立の工業大学に合格をして、それっきり音信不通になってしまいました。
それが7年ほど前に偶然にもFacebookで繋がり会うことができました。
後輩は、大学卒業後に大手電気メーカーに就職しました。
その大手電気メーカーが他の大手電気メーカーに吸収されて、彼は技術職として地方の研究所に長年勤務していました。
白物家電を作っていたのですが、日本の白物家電が世界で売れなくなり、会社の早期退職制度を利用して57歳で退職したのでした。
その後、大手家具メーカーに再就職することができ、59歳の今でも技術職として働いています。
彼は高校時代から剣道を続けており、かなりの有段者です。
曲がったことが大嫌いで、喧嘩っ早いところがあります。
そんな彼と、東京駅の八重洲地下街で飲みました。
彼が東京出張の帰りなので、2時間ほどしか飲めませんでした。
何年経っても先輩と後輩です。
私がホンネで話せる少ない知り合いです。
飲みながら彼がボソッと言いました。
「先輩は昔から熱い人ですからね」
そう言えば、私も若い頃から猪突猛進的な人でした。
後先考えずに行動していました。
人間関係が計算できません。
「俺たち発達障害なのかもしれないな」
笑いながら話しました。
彼も奥さんからそう言われているそうです。
三つ子の魂百までというのは本当だと思います。
性格というのは変わりません。
悪い性格にブレーキをかける考え方は身に付きました。
人生で辛い経験をいっぱいして学びました。
しかし、猪突猛進は治りません。
死ぬまで猪突猛進で進むしかありません。
諦めています。
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