WEBデザイン基礎(2)

WEBデザインの基本的な考え方

WEBデザインは、四角のボックスを組み合わせて作っていきます。
雑誌の表紙やポスターと違い、パソコンやスマホのブラウザで見るという制約があります。必ず上からスクロールして読みますし、ユーザーの環境によっては、フォントも幅のサイズも違う場合があります。さらに大きな違いは、随時更新するということです。一度作ったら終わりではありません。
見やすさ、デバイスの違いによる見た目の違いへの対応、更新のしやすさなど考慮に入れると、四角いボックス(箱)を組み合わせたデザインがとても作りやすいというわけです。
また、WEBデザイン全体が、一定のルールに基づいてデザインされていると、誰が見てもわかりやすいデザインになります。極端な例ですが、タイトルがページの一番下にあっては、誰もタイトルだと気づきません。
ヘッダー、フッターの考え方も、その共通のルールのひとつです。

四角いボックスを作ってみよう

HTMLで<div>タグを使って、ボックスを作ります。<div>タグは、ボックスの範囲を指定できます。
<コード1>を修正します。<head>内にスタイルの指定をします。
ここでは、背景が赤の100ピクセルの正方形を作ります。

<style type="text/css">
<!--
#a {
 width: 100px;
 height: 100px;
 background: red;}
-->
</style>

<body>内に、idを”a”に指定した<div>を作成します。

<div id="a">
<p>BOX1</p>
</div>

<コード2>box.html

<!Doctype HTML>
<html> 
<head>
<meta charset=utf-8>
<title>BOX</title>

<style type="text/css">
<!--
#a {
 width: 100px;
 height: 100px;
 background: red;}
-->
</style>

</head>
<body>

<div id="a">
<p>BOX1</p>
</div>

</body>
</html>

画像1

このように表示されたら成功です。続けてボックスを増やしていきます。

<コード3>box2.html

<!Doctype HTML>
<html> 
<head>
<meta charset=utf-8>
<title>BOX</title>

<style type="text/css">
<!--
#a {
 width: 100px;
 height: 100px;
 background: red;}
#b {
 width: 100px;
 height: 100px;
 background: blue;}
-->
</style>

</head>
<body>

<div id="a">
<p>BOX1</p>
</div>

<div id="b">
<p>BOX2</p>
</div>

</body>
</html>

画像2

特に指定をしなければ、左寄せ、上から順番に追加されます。
横並びにするには、 ボックスの位置を絶対位置に指定しても、できなくはないのですが、もっと簡単な方法があります。

/*絶対位置の指定*/
position:absolute; top:○○px; left:○○px;

横並びのボックスを作る

フロートプロパティを使用し、左寄せにし、次のボックスは、左に回り込みます。

float: left;

<コード4>box3.html

<!Doctype HTML>
<html> 
<head>
<meta charset=utf-8>
<title>BOX float</title>
<style type="text/css">
<!--
#a {
width: 100px;
height: 100px;
background: red;
float: left;
}
#b {
width: 100px;
height: 100px;
background: blue;
float: left;
}
#c {
width: 100px;
height: 100px;
background: yellow;
float: left;
}
-->
</style>
</head>
<body>
<div id="a">
<p>BOX1</p>
</div>
<div id="b">
<p>BOX2</p>
</div>
<div id="c">
<p>BOX3</p>
</div>
</body>
</html>

画像3

このようになれば、成功です。

横並びを解除するには?

clear:both;を使用し、floatを解除しよう。

clear:both;

<コード5>box4.html

<!Doctype HTML>
<html> 
<head>
<meta charset=utf-8>
<title>BOX float clear</title>

<style type="text/css">
<!--
#a {
width: 100px;
height: 100px;
background: red;
float: left;
}
#b {
width: 100px;
height: 100px;
background: blue;
float: left;
}
#c {
width: 100px;
height: 100px;
background: yellow;
float: left;
}
#d {
width: 100px;
height: 100px;
background: green;
float: left;
}
#e {
width: 100px;
height: 100px;
background: orange;
float: left;
}
#f {
width: 100px;
height: 100px;
background: purple;
float: left;
}
.fc{
clear:both;
}
-->
</style>

</head>
<body>

<div id="a">
<p>BOX1</p>
</div>

<div id="b">
<p>BOX2</p>
</div>

<div id="c">
<p>BOX3</p>
</div>

<div class="fc">
</div>

<div id="d">
<p>BOX4</p>
</div>

<div id="e">
<p>BOX5</p>
</div>

<div id="f">
<p>BOX6</p>
</div>

</body>
</html>

画像4

無事2段のボックスはできましたか?
大きさや位置を自在にコントロールできれば、デザインがとても楽しくなります。大きさを変えたり、隙間を作ったりして、自由にボックスを組み合わせてみよう。

演習 ボックスを組み合わせて遊んでみよう。

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