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博物館の現役車両

鉄道車両は役目を終えると博物館に展示保存されるものもあります。その中で動ける状態で保存されるものもあります。(動体保存)その動体保存車両のなかでもこれから紹介する東武鉄道8000系8111編成は異例の存在です。

8000系について

東武鉄道8000系は、1963年から導入された通勤電車です。製造された期間は1963年から1983年で、合計712両が製造されました。この車両は、東武鉄道の各路線で長期間にわたって活躍し、「東武鉄道の顔」とも言える存在です。


8000系の特徴として、当初は3両編成や4両編成など短い編成で運用されていましたが、路線や輸送量に応じて編成を増強することが可能で、後に6両編成や8両編成としても運用されました。車体は軽量化を目的とした全鋼製で、直流電化に対応しています。内装はシンプルで、座席はロングシートが主流です。
 8000系は、初期型から後期型までに様々な改良が加えられており、特に制御装置やブレーキ装置に大きな進化が見られます。1980年代には冷房化改造も進められ、快適性が向上しました。
 現在では、新型車両への置き換えが進み、8000系は徐々に運用を終了しており、引退が進んでいますが、保存車両として展示されています。長年にわたり東武鉄道を支えた名車として、多くの鉄道ファンに愛されています。

8111編成について


東武鉄道の8000系の中でも、8111編成は特に有名な編成の一つです。この編成は1969年に製造され、長年にわたり東武鉄道の各路線で活躍しました。

8111編成の特徴は、2013年に「リバイバルカラー」として当初の塗装に復元されたことです。これは、1960年代から1970年代にかけての8000系のオリジナルデザインを再現したものです。
 現在は東武博物館が所有しており、東武野田線を中心に各駅停車や急行などで運転されているほかイベント列車にも使用されています。

8111編成は、東武鉄道の歴史を象徴する車両として、鉄道ファンにとって特別な存在となっています。

車内には8000系全盛期の頃の写真などが飾られています。

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