見出し画像

【4cナーガStar】のススメ

本記事は全文無料で読むことができます。
本記事が参考になった方は投げ銭にて支援いただけると励みになります!

こんにちは、そぉいです。

画像1

みなさんは、王来編第2弾 禁時王の凶来(ミラクル・フォービドゥン)、楽しんでますか?

今回紹介するデッキは、新弾のカードを使った『可能性を感じるデッキ』、【4cナーガStar】です。

ナガス

《テラ・スザーク 〈ナーガ.Star〉》は登場時のルーティング能力と、攻撃時にコスト3以下のクリーチャーを3体蘇生する能力を持ったスター進化クリーチャー。
今回のデッキは、このカードを主役に沿えたビートダウンデッキです。

しかし、本デッキはただのビートダウンではありません。
本デッキの基本コンセプトは『無限コンボのある【4c鬼羅Star】』
走り出したら止まらない、爽快感のある構築になっています。

コンボや構築自体は一見ありきたりに見えるのですが、実際に回してみると思ったより強いかも……?という期待を抱かせてくれる、まさに『可能性を感じるデッキ』。本デッキの魅力について、以下から解説していきます!

■ デッキリスト

デッキリスト

4 x テラ・スザーク 〈ナーガ.Star〉
4 x 戦略のD・Hアツト
4 x 天災 デドダム
4 x Disカルセ・ドニー
4 x ネ申・マニフェスト
3 x モモスター ケントナーク
4 x 奇石 イシガネ/センキン・ウォール
2 x ビシャモンス 〈ハンニバル.Star〉
3 x 堕魔 ドゥポイズ
3 x 学校男
3 x 虚∞龍 ゲンムエンペラー
2 x 絶望と反魂と滅殺の決断

いわゆる【4c鬼羅Star】の基盤でもある《天災 デドダム》+《Disカルセ・ドニー》のマナベースをもとに、《テラ・スザーク〈ナーガ.Star〉》と相性のいいカードを加えて40枚に纏め上げた構築。
その分だけメタカードや《葉鳴妖精 ハキリ》といった最序盤を支えるカードが削られていますが、後述するコンボのおかげで平均キルターンは5ターンを保てています。

デッキの動きは非常に単純です。

キャプチャ

《天災 デドダム》《ネ申・マニフェスト》といったクリーチャーで墓地や手札を整え、それらのクリーチャーを進化元に《テラ・スザーク〈ナーガ.Star〉》をプレイ。
墓地に《奇石 イシガネ/センキン・ウォール》と《学校男》or《堕魔 ドゥポイズ》が揃えば、攻撃時にその2体を蘇生させることで《奇石 イシガネ》の「ラスト・バースト」を誘発させ《テラ・スザーク〈ナーガ.Star〉》をアンタップ。これにより無限攻撃が成立します。
しかも単純な無限攻撃ではなく、ブロッカーを横に並べながら、攻撃するたびに相手のクリーチャーを1体除去しての無限攻撃。仮にトリガーで止められたとしても、圧倒的なリソース差で優位に立つことができます。

マナベースが一見歪なデッキですが、《天災 デドダム》or《Disカルセ・ドニー》のどちらかにアクセスできれば4ターン目に《テラ・スザーク〈ナーガ.Star〉》が着地可能なため各種ルーターで手札を整えれば多少の歪みは受け入れられる柔軟性があります。
また、《テラ・スザーク〈ナーガ.Star〉》は自身がルーティング能力を持っているため、墓地が育っていなくても無理やりコンボを成立させることができることが圧倒的な強みです。

画像2

《「正義星帝」〈鬼羅.Star〉》も《カダブランプー》《暴斬の姉豹》との組み合わせにより連続攻撃を繰り出すことができますが、本体のドロー効果込みとは言え複数枚が絡まないとフィニッシュに至ることはできません。
その不安定性から一般的な【4c鬼羅Star】はこのシナジーを搭載しておらず、デッキ全体の回転率は高いものの時折決め手に欠ける場面がある、器用貧乏な側面を含むデッキとなっています。

本デッキのコンボの強みはコンボパーツが1枚ずつ揃えばそのまま勝っちゃう要求値の低さ。加えて、コンボパーツを手札に抱えておく必要がないためデッキの回転率も高く、そこそこ安定して4~5ターンでの勝利を目指すことができます。


■ デッキの強み

さて、ここまででデッキ自体の大まかな流れについて話してきたので、次はこのコンセプトが抱える「強み」について解説していきたいと思います。

僕が考える【4cナーガStar】の特徴は以下の3点。

①進化元が強い!

ルーター

シンカパワーで「選ばれない」を付与でき、フィニッシュを大きく補助してくれる《ネ申・マニフェスト》はもちろん、序盤の手札を強くしながらコンボの準備ができる《戦略のD・H アツト》《天災 デドダム》を進化元にできるのは《正義星帝 〈鬼羅.Star〉》ではできない、【ナーガStar】系デッキの最大の魅力です。

また、本デッキはそのコンセプト上基本的にデッキパーツがコスト3以下でまとめられているので、中盤以降の2アクション、3アクションが容易。
進化元を単体で場に残すと除去を徹底されたときに厳しいですが、このデッキは無理なく進化元を複数枚場に並べてターンを返し、堅実に準備を進めることができます。

②コンボ成立が早い!

画像15

ルーターによる手札交換が叶わず墓地が育っていなくとも、《テラ・スザーク〈ナーガ.Star〉》自身のルーティング能力によって《奇石 イシガネ》《学校男》の2枚を捨てるだけでコンボに入ることができるため、「墓地が弱くてナーガStarを出しても何も起きない!」ということがほぼ起こりません。
これによって、《天災 デドダム》や《Disカルセ・ドニー》による早出しからもしっかりゲームを決めきることができるのもまたデッキの魅力でしょう。

【5色コントロール】が跋扈する少し後ろ寄りの環境になっている今、安定して4~5ターン目に無限コンボがあるというのは風向きのいい点なのではないでしょうか。

③多少のメタには屈しない!

画像16

コンボの構造上、《異端流し オニカマス》《奇石 ミクセル》がほぼ効きません。これはコンボビートダウンにとって明確な強みであり、間違いなく他のデッキに対する優位性と言えると思います。

画像17

一方、《とこしえの超人》や新弾で登場した《赤い稲妻 テスタ・ロッサ》のような「出すことを禁止する」タイプのメタは通ってしまいますが、これらのカードに対しては《虚∞龍 ゲンムエンペラー》《モモスター ケントナーク》《学校男》《堕魔 ドゥポイズ》と豊富に搭載された除去札で対処可能。

さらに、これらすべてが《テラ・スザーク 〈ナーガ.Star〉》のための下準備になるので、「メタクリーチャーによって生まれる隙」をギリギリまで減らすことができます。

センキン

コンボ中のトリガーに対しては、《センキン・ウォール》が大活躍。
自軍をすべてブロッカーにすることによってカウンターを防ぐことはもちろん、《奇石 イシガネ》を複数体揃えることによって《S・S・S》のような厄介なトリガーまでもケアすることができます。

単体除去に対しては《ネ申・マニフェスト》や《ビシャモンス〈ハンニバル.Star〉》重ね置きで対処できるため、このデッキを受けきれるトリガーは環境にはほとんど存在しないと言っても良いかもしれません。

これらの3つの特徴が相互に補完し合うことによってデッキコンセプトが成立しているため、かなり安定してデッキプランを遂行することができる、というのが本デッキの強みとなります。


■ カード紹介

ナガス

《テラ・スザーク〈ナーガ.Star〉》 x4

本デッキのコンセプトカード。
自己ルーティング能力によってデッキの持ち味を最大限に生かすことができ、1回の攻撃で得られるアドバンテージも《「正義星帝」〈鬼羅.Star〉》より大きいです。

また、多色クリーチャーであることから《聖魔連結王 ドルファディロム》にカウンターされないことも大きなメリット。
「ブロックされない」効果も相まって、一度動き出したこのクリーチャーを後腐れなく処理できるカードは思った以上に少ない印象です。

墓地から3コストのカードを3枚使ってループに入るその様は、《魔導管理室 カリヤドネ》を彷彿とさせる迫力があります。僕のイチオシのカードです。


学校

《堕魔 ドゥポイズ》 x3
《学校男》 x3

コンボパーツ。先述した通り、《奇石 イシガネ》を破壊しラスト・バーストを誘発させるために使います。
6枚はすこし過剰採用のようにも思いますが、本デッキのマナベースにおける黒マナの重要性序盤にメタクリーチャーを除去できることを考えると少し多めの採用のほうがデッキが丸くなるかな、と思いこの枚数にしています。最低でも4枚は採用したい枠と感じました。


センキン

《奇石 イシガネ/センキン・ウォール》 x4

こちらもコンボパーツです。《Disカルセ・ドニー》との兼ね合いもある他、ごく限られたシチュエーションではありますが複数枚引きたい対面もあるので最大枚数の採用としました。

《テラ・スザーク〈ナーガ.Star〉》をアンタップさせるカードとしては、他に《オッケーBros.》や《巡巡-スター》があります。それらのカードはcipでアンタップ効果があるため《学校男》が無くても走れる点が強み。
しかし、こちらは『次の自分のターンのはじめまで、それらすべてに「ブロッカー」を与える。』というテキストのおかげで、さながら《「正義星帝」〈鬼羅.Star〉》のように盤面を堅く構築できるという点でそれらのカードとの差別化が可能です。
また、このカードが複数枚絡むと《S・S・S》などケアの難しいトリガーを回避することもできるため、現状の環境ではこのカードが優先されるように思います。

ただし、《聖魔連結王 ドルファディロム》《奇天烈 シャッフ》に封じられてしまうことがあるなど、やはり一長一短の選択肢ではあるため、環境によっては《巡巡-スター》との入れ替えは検討できるかもしれません。


ルーター

《戦略のD・H アツト》 x4
《天災 デドダム》 x4
《ネ申・マニフェスト》 x4

手札の質を高める初動。基本的にはこれらのカードを3ターン目にプレイしてゲームを進行していくことになります。

無限攻撃コンボ中にこれらのカードをプレイすることでさらなるリソースの拡充ができる点は【鬼羅Star】系デッキにはない魅力。特に《天災 デドダム》が添えられた無限攻撃はトリガーで返した後の逆転の目を大きく潰すことができます。

《ネ申・マニフェスト》から進化した《テラ・スザーク〈ナーガ.Star〉》は選ばれずブロックされない無限アタッカーとして運用できるため、積極的にプレイして維持したいカード。
無限攻撃のシメとして《ネ申・マニフェスト》に《ビシャモンス〈ハンニバル.Star〉》を乗せて選ばれずブロックされないアタッカーを増やすことができる点は覚えておきたいですね。


セドニー

《Disカルセ・ドニー》 x4

4キル補助パーツ、かつメタクリ除去カード。
《テラ・スザーク〈ナーガ.Star〉》からは出せないものの、序盤マナにあって強いカードなので4枚の採用としています。

《天災 デドダム》や《ネ申・マニフェスト》を出して《テラ・スザーク〈ナーガ.Star〉》を探しながら盤面にクリーチャーを展開し相手に除去を強要させるなどの使い方もあり、コンセプトレベルでのシナジーは少ないもののカードパワーの高さを感じる1枚となっています。

このカードが真価を発揮するのは《絶望と反魂と滅殺の決断》の蘇生対象として選んだ時。相手のメタクリーチャーをマイナスで焼きながら蘇生させて、手札から《テラ・スザーク〈ナーガ.Star〉》をプレイしてそのまま勝つパターンは決して少なくありませんでした。


レクスターズ

《虚∞龍 ゲンムエンペラー》 x3
《モモスター ケントナーク》 x3

追加の進化元、かつメタクリ除去カード。
どちらも出してすぐに仕事する上にシンカパワーも優秀で重宝する場面は多いです。盤面に残っていることが嫌なタイプのカードなので、ある程度除去を強要できるのも嬉しいですね。

メタクリーチャーで縛ってくることが少ないデッキはトリガーが厚いものの、《ネ申・マニフェスト》のシンカパワーでトリガー貫通可能に。
逆にメタクリーチャーで縛ってくるデッキはトリガーが薄く、そのままここに進化することでトリガー貫通可能に、といった形で、相互に補完することができているように思います。

ただ、ふんわりした枠であることは間違いないので要検討。


毘沙門

《ビシャモンス〈ハンニバル.Star〉》 x2

このデッキの影の主役といっても過言ではない1枚。主にコンボが成立しないときに非常に重宝します。

各種シンカパワーを起動しながら除去しづらい3打点として機能するのはもちろん、自分で剥がれてくれるため《テラ・スザーク〈ナーガ.Star〉》や《絶望と反魂と滅殺の決断》で再度使いまわすことも可能な、とにかく取り回しの良いカード。

《テラ・スザーク〈ナーガ.Star〉》+《ビシャモンス〈ハンニバル.Star〉》で5打点あり、他に1打点出すことができればジャスキルになるのも高評価。メタクリーチャーで縛られた際や無限攻撃コンボが揃わなかった際のサブプランとしても活躍します。


ダークネス

《絶望と反魂と滅殺の決断》 x2

墓地使うミッドレンジはとりあえず入れとけ枠。メタクリーチャーを焼いたり《天災 デドダム》《Disカルセ・ドニー》を呼び出したりハンデスで長期戦に持ち込んだりととにかく器用な1枚です。

また、先ほども少し触れたのですが《ビシャモンス〈ハンニバル.Star〉》を蘇生させることもできるため、突然SA3打点が生成できたりすることもあります。3枚は必要ないけど2枚あるとゲーム中ちょっと嬉しいカード。なんでこのカード殿堂しなかったんだろう……


■ デッキ相性について

おそらくデッキ解説記事で一番求められてるのが「結局このデッキは何に強いの?」ってとこだと思うんですが、ちゃんと調整してないので正確な話ができず、本記事では割愛させていただきます。すみません……

ただ、調整中の感覚としては「【5cコントロール】【4cダムド】のような、ちょっとテンポが遅いデッキには有利かも?」「【青魔道具】【赤白閃】【ジョー星ゼロルピア】のような自分と同じスピードのデッキには若干不利かも?」ぐらいの印象でした。

このあたりについては、《絶望と反魂と滅殺の決断》や《学校男》系の枚数を変えてデッキをチューニングすることで色々と変わってくる部分もあるかと思うので、使う環境に合わせてデッキを変化させていって頂ければと思います。

本デッキを叩き台として、最高のレシピが生まれることを望んでおります!


■ おわりに

ということで、今回は新弾によって成立したデッキ【4cナーガStar】を紹介しました。

《天災 デドダム》《絶望と反魂と滅殺の決断》など、デッキを組む上で少し敷居の高いカードも含まれていますが、カジュアルに遊ぶだけならそこまで重要度の高いカードではないので、お手持ちのカードで代用してぜひ一度回してみてください。
脳内で構築するより実際に回したほうが圧倒的に強さを実感しやすいタイプのデッキですし、ビートプランのあるループデッキなのでプレイングもかなり深みがあります。

墓地から大量のクリーチャーが蘇生できるだけでかなりの快感を生み出すことができる《テラ・スザーク〈ナーガ.Star〉》。ぜひ皆さんも一度使ってみてくださいね!

ここから先は

0字

¥ 100

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?