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【フライトグローブ】なぜパイロットは手袋をするのか?どんなものなのか?

こんにちは。トリムです。

パイロットグローブ
について雑談をしようと思います。

グローブの話をするにあたって、
グローブ関連の情報を調べてみようと思ったら
「なぜグローブをするのか?」
と疑問を持っている人もいるようでした。

そう言われてみれば、
なぜグローブをするのか?
とは、僕自身もあまり考えたことがなくて

「当然つけるもの」とか「つけたい人はつけるもの」
くらいの認識していたので、
パイロットグローブをする意味
についても考えてみたいと思います。

あと、
僕自身はフライトグローブではなくて
一般的に売られている某グローブを
使っていたので、
どんなグローブを使ってたのか?
というお話もできたらと思います。

パイロットグローブってどんなの?

操縦士がつける手袋のことを
便宜的にパイロットグローブと呼びます。
フライトグローブという言い方でもいいです。
(どっちでもいい)

手袋というと
バスやタクシーの運転手なんかがしている白手袋
をイメージするかもしれません。

あとはホテルマンとか貴重品を取り扱う人
なんかがつけてる白手袋ですね。

確かに、パイロットグローブも白色のものがありますが、
接客用の白い布製で見栄えが良い手袋というよりは、
革製のちゃんとグリップ力や耐久性があるやつ
をイメージしてもらった方が近いと思います。

[画像]

こんなやつです。

ちなみにミリタリー系のフライトグローブなんかは
全然白くなかったりします。

[画像]

手首まで覆うくらい長いつくりで、
全体が耐久性・耐火性のある布で出来ていて、
手のひら部分がレザーになってる感じです。

パイロットグローブをつける意味と必要性

ではなぜグローブをつけるのか?という話に移りますが

まず、パイロットでもグローブを使っている人と使っていない人がいます。

全体としては「グローブを着用しなくてはならない」というルールは存在しないはずです。(あったらすみません)

グローブを着用するのは個人の好みか、特定の会社や組織のルールによります。

ちなみに、

・自衛隊
・警察
・消防
・海上保安庁

なんかの組織ではグローブを付けているイメージです。

あと

・アクロバットチーム
・エアレース

のパイロットもグローブを付けてるはずです。

では、なぜ彼らはグローブをしているのか?

一般的にグローブをする理由
としてあげられている項目を考えてみます。

■説① 手を保護するため

まずは単純に手を保護する目的でつけている説。

操縦していて手を怪我するようなことは、基本的に無いとは思いますが、

操縦席はいろんなスイッチやらパネルやらがあって
ごちゃごちゃしていますし

万が一のために手袋してた方が安全だよね。という話。

ですので、ミリタリー系のフライトグローブはある程度の耐火性のある布が使われてたりもします。

と言っても、もしコクピット内で漏電とか火災とかが起きたら、手袋程度の防御力ではどうしようもないだろと思ってます。

■説② ハンドサインが見やすい

手袋をしていたほうがハンドサインが見やすいから説。

機内から外にいる整備員さんとかマーシャラーさんと、ハンドサインで意思疎通をはかることもあります。

マーシャラー
→飛行機の誘導とかしてる人

そのときに、素手よりは白いグローブの方が視認性が良いという話。

確かに、白いグローブだと見やすいかもしれませんが、
グローブを着用する理由としては弱いと思います。

というのも、普通に白くないグローブを使っている人もいますし、ダークカラーのグローブでも普通にハンドサインが見えるからです。

戦闘機とか白くないグローブをしてますが、空中で戦闘機同士でハンドサインを使ったりしてます。

ということで、別に白い手袋で視認性を良くする必要性は低いかなーと思ってます。

■説③ グリップ性のため

手のグリップ力を高めるため説。

個人的にはこれが最有力です。

手汗なんかで操縦桿が滑ると困るので、

よりシビアでハードな環境下で操縦するパイロットほどグローブを着用しているはずです。

ジェット旅客機のパイロットのように、基本オートパイロットでゆったりフライトできる場合は手汗をかくこともないでしょう。

車でいえば、自家用車とかトラックの運転手であればグローブの着用は自由だけど、
F1レーサーとかラリーカーのドライバーはだいたいグローブしてるよねってところです。

パイロット用グローブはどこで売ってる?

グローブはどこで売っているのか?どこで買うのか?という話です。

一般的にフライトグローブを買う機会はあまりないとは思いますが、一応知っておいて損はないと思います。(得もないですが)

パイロット用品や航空用品を扱っている「パイロットショップ」(通称?)があります。

「パイロットショップ」と検索すると、オンラインで注文を受け付けてるお店も出てくるので興味ある人は探してみてください。

軍用のフライトグローブであればミリタリーショップなんかで置いてるかもしれませんね。

実店舗でパイロット用品の在庫を置いているようなショップはあまりありませんが、
空港の近隣やパイロットが多く生息する地域だと、
航空会社や組織と付き合いのあるパイロットショップがあったりして、
必要なものをまとめて発注かけたりしてます。

例えるなら、
小学校や中学校と付き合いがある地域のスポーツ店などが、学校で使う靴やジャージを一括して注文を受けて取り寄せたりしますよね。

あれに近いかもしれません。

とりあえず、パイロットショップという名前を頭の片隅にいれておいていただいて、ある日突然パイロットをやることになったときにでも思い出してください。

市販の○○グローブを使っていた話

僕がフライトのときに使っていたのはパイロットグローブではありません。

もちろんパイロットグローブを使ったこともありますが、買い替えのタイミング以降は、まったく「パイロットグローブではないもの」を買って使っていました。

さて、なんのグローブを使っていたでしょうか?

この動画を見てくれている人の中にも、つけたことがあるよって人もいるかもしれません。

正解は・・・


ゴルフグローブです。


グローブは会社や組織としてルールが設けられていない限りは、基本的に個人の好きなものを使っているはずです。

僕の個人的な好みは

・薄くて
・柔らかくて
・ピッタリフィットするもの

が、好みでした。

パイロットグローブは使っているうちに汚れたり・破れたり・革が乾燥してカピカピになったりして

その都度買い換えるのですが、
買い替えのタイミングで
なんかいいグローブないかなーと探した結果
たどり着いたのがゴルフグローブでした。

よくよく考えれば
数少ないパイロットのための商品より
何百万人も競技人口がいるゴルフ用品の方が
商品の質がいいはずだと個人的には思っています。

ただ、ゴルフグローブだと肝心の耐久性とか耐火性は大丈夫なのか?と思われる人もいるかもしれないので
言い訳をします。

基本的に機内において
「グローブをしていないと触れないような熱いもの」はありません。
当たり前ですよね。
操縦桿がいきなり熱くなることもありませんし。

じゃあ事故や火災が起きたときは?となると

仮に航空機事故なんかで操縦席が炎に包まれたら、もう耐火性のグローブをしてようが無理です。

たまたま女の子がエントリープラグに閉じ込められたので熱せられたドアをこじ開ける機会とかは現実的にほぼありません。

画像1

なのでゴルフグローブの機能性で十分だと思ってます。

まとめ

ちなみに、ゴルフグローブって色んな種類があって素材とかフィット感とか選べてすごく良いんですけど

1つだけデメリットがあります。

それは、基本的に片方ずつで売ってること。

同じ商品で同じサイズのグローブを左右そろえるのにちょっと苦労したことを思い出しました。

今回の話の一例として

パイロットグローブを売ってるショップやページのリンクを概要欄に置いておくので、値段とか気になる人は見てみてください。

Youtube動画版

https://youtu.be/QdXhvHBveo8




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