『酒場にて #10』
「そう、ちょうどアンタの位置に居たはずの男が、いなくなってたんだよ。ーー胸から下は、いたけどな」
言われた客は、機嫌を損ねたかのように、鼻から息を吐いた。
しかし、虚勢であることは明白だ。
「要するに、だ。俺が被ったのは、糞袋100%のフレッシュジュースさ」

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