『酒場にて #5』
それを聞いた客達の何人かが笑う。
「やっぱりここは素敵だねぇ。客も、あそことは段違いの愛想の良さだ」
笑っていた客達が、一斉に男を睨んだ。
その視線を背中に感じつつ、男は続ける。
「そんなわけで、糞不味い酒を、糞袋みたいな連中の中で呑んでたわけさ」

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