『酒場にて #23』
それを皮切りに、店内の誰もが銃を抜き、喚きながら壁の穴を撃ちまくった。
男は、その様子を背中で感じながら、ポケットから、くしゃくしゃになったタバコと古ぼけたマッチを取り出し、火をつけた。
店主は、目の前の光景をただ呆然と眺めるだけだ。
そして、銃声が止んだ。

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