『酒場にて #3』
「やっぱ、人気の店なんだねぇ」
男はわざとらしくそう言うと、再び店主へと振り返る。
ちょうど、店主は二杯目のビールを置いたところだった。
「で、だ」
男は、ビールを寄越す店主の腕を掴む。
「そこであった話しなんだが、聞いてくれるかい?」
店主は男を睨み付けた。

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