昨日見た、貴州省の布団側の展示。

おとといプレゼン頑張ったので、昨日は自分を解放し、浅草まで展示を見に行く。アートスペース繭。ここは本当にほっこりとさせてくれると同時に、とても学べるスペース。今回の展示もまた秀逸だった。ある意味ゴリゴリの展示。

布団側。掛け布団の表側の布。フレームのようになっていて、真ん中には小さめの、でもとんでもない手間の掛けられた刺繍や織りが施された布が縫われている。吉祥紋がそこかしこにあり、決して派手ではないが、緻密。日常にこの美しいものが存在していたとは。しかも、一般家庭に。相当年月も経っていて朽ちかけている物もある。ほとんどのものはインディゴで、あとは昔は鮮やかだったろうカラフルな布地が今は色が抜けてとてもいい感じになっている。しかし、あらためて考えてみたら、布団にこれだけの労力というか愛情をかけて、しかもそこらで買うのではなく、自らつくるというのが信じられないし、リスペクトはんばないし、その愛情を考えるとなんだか胸がいっぱいになるし...。こんなに人は昔は丁寧に生きていたんだなと思うと、自分の生活はどうなってしまっているんだと、ちょっと憂いてしまう。それでも自分はなんとかそこにしがみつこうとしている一人なんだと思うけど。またまたいいものを見せたもらい、楽しい会話をし、美味しいお菓子までいただいて本当にリラックス&リフレッシュできた。

帰りに浅草橋のHABUJUNさんの展示を見た。こちらもまたやばかった。手編みされた等身大の動物の頭。バッファロー、バイソン、羊など、モコモコ、モケモケ、フワフワ、ゴワゴワ、いろんなテクスチャーがあって、それに合わせて、ゴブラン織りの生地で出来たツノが植物が伸びるように頭から生えている。もう、初めて見た時に興奮したけど、今回は色の展開も前回と変わって、なんとも素敵すぎた。また、いいものを見せたいただきました。ほんと、こうゆうのたまりません。

昨日はアートで気分転換できたいい日だった。

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