1枚積み

【はじめに】

デッキ構築では強いカードを上から順番に30枚入れるので、多くの場合は画像左のような綺麗なリストになる。

デッキに採用するレジェンドの枚数が奇数の場合は画像中央のように30番目のカードとして非レジェンドカードを1枚積みすることになる。

今回の記事ではこれらの基本形ではない、画像右のような複数の1枚積みについて扱う。

画像1

【1枚目と2枚目で大きな差があるか】

1枚目と2枚目で大きな差があるカードは1枚積みになりやすい。

バトルグラウンドのバトルマスターは、ほとんどの場合リーサル時に使われるので、1枚目は強力だが、2枚目は必要ない。

バトルグラウンドのバトルマスター

炎の祭壇は自分のデッキを13枚から10枚にした際は血の欠片のブリストルバックの効果を発動させることができるので強力だが、10枚から7枚にした際はあまり意味がないので、1枚目の方が2枚目よりも強力。

炎の祭壇

このように1枚目と2枚目でカードパワーに差があるカードは1枚積みが最適になることが多い。ただし2枚目の落ちたカードパワーでもデッキの30番目のカードよりも強い場合は2枚積みが最適となる。

【ドローが強いか】

ドローの弱いデッキは2枚積みになることが多く、ドローの強いデッキは1枚積みになることが多い。

ドローの強いウォーロックでバトルグラウンドのバトルマスターを2枚積むと2枚引いてしまう試合が多いが、ドローの弱いパラディンでバトルグラウンドのバトルマスターを2枚積んでも2枚引いてしまう試合は少ないからだ。

【対策カード】

特定カードへの対策として採用されるカードは1枚積みになることが多い。

デッキ公開制の大会でドゥームハンマーの対策としてウーズを採用することを考える。

画像4

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相手のドゥームハンマーは2枚入っている。

自分がウーズを2枚採用すると相手はドゥームハンマーを使いたくない。

こうなると相手の2枚のドゥームハンマーが不要なカードとなる。しかし自分も2枚のウーズが不要なカードとなっているので、お互いに2枚のカードを使わずにゲームを進行することになり、有利とはいえない。

ウーズを1枚採用にすると、相手がドゥームハンマーを使わなかった場合は不要カードの枚数が1vs2なので有利な状況を作れ、相手がドゥームハンマーを使った場合は自分がウーズを持っていれば有利、ウーズを持っていなければ不利となる。

総合するとウーズ1枚とウーズ2枚で対武器の有利度が変わらずに、他マッチアップを考えた際にウーズ1枚が最適となるかもしれない。

またアグロvsコントロールのあるあるだが、コントロール側が対策カードを採用すると以下のような分岐になってアグロ有利なパターンに入ってしまうこともあるので注意が必要だ。

・ハンマー持ってるvsウーズ持ってる コントロール勝利

・ハンマー持ってるvsウーズ持ってない アグロ勝利

・ハンマー持ってないvsウーズ持ってる アグロ勝利

・ハンマー持ってないvsウーズ持ってない 五分

最近のハースストーンではこの問題が解決され、ハンマー持ってないvsクサリヘビ持ってるの場合にクサリヘビを交換することで、ハンマー持ってないアグロを倒すことができるようになったので、クサリヘビはすごい。

画像6

【おわりに】

2枚積んでるイメージがあるとよく言われるので、1枚積む時について書いてみました。

OTKデモハンのしつこい商売人とかクエストウォリアーの砥石の手斧も1枚積みのカードですが、【1枚目と2枚目で大きな差があるか】に含まれると思うので省略しました。

ドローの強さやハンドの多さも重要なポイントです。2枚積みの弱点は同じカードが手札に2枚あって2枚目が意味ない状況なので、その状況が起こりやすいデッキでは1枚積みを考慮すべきです。

ウーズとハンマーの関係は対策カードを積んだはずが不利になるところが面白くて好きなので紹介しました。

いつかクサリヘビがスタン落ちした頃に思い出してください。

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