マリガンの考え方
こんにちは。Tredsredです。
ハースストーンで書くことが思いついたので、今日はハースストーンのことを書きます。
マリガンの考え方で自分が思いつくのは4通りです。
1.経験型
前回キープしてみたらうまくいかなかったから、今回はマリガンしようみたいな考え方。
2.信仰型
グランドマスターの〇〇さんがキープしろって言ってたからキープしようみたいな考え方。
3.統計型
HSReplayで各デッキのページでマリガン勝率でソートした結果、矢印が上を向いているカードをキープ、下を向いているカードをマリガンするみたいな考え方。
4.理論型
このデッキの軸となっているカードは〇〇だから、これに繋がるカードをキープしようみたいな考え方。
自分はこの4つの考え方で考えてみて、なんとなく正しそうなカードをキープしています。
経験型は回数をこなせばいいし、信仰型は信じていればいいし、統計型はHSReplayの有料プランに加入すればいいので、特に書くことはありません。
ということで、今回は理論型のマリガンについて絞殺ローグを例に挙げて説明しようと思います。
AAECAaIHAt/dA/zoAw7evgPgvgOqywPHzgOk0QOL1QPn3QPz3QOo6wOr6wP+7gOO9AP2nwT3nwQA
1.目標を理解する
絞殺ローグの目標は「デッキを引き切って、呪文ダメージを+2して、絞殺ワイヤーを2回使って、1枚カードをドローする」です。
これにより4点のワイヤーが8回ダメージを与えるので32点のダメージを与えることができます。
2.目標を分析する
「デッキを引き切って、呪文ダメージを+2して、絞殺ワイヤーを2回使って、1枚カードをドローする」
この目標の中で軸となっている要素を探します。
「デッキを引き切る」ことができれば、イセリアル改造屋×2、絞殺ワイヤー×2、ペテン×1が手に入るので目標を達成することができます。
つまり、「デッキを引き切る」ことが最も重要なのです。
3.中間目標を理解する
「デッキを引き切る」ために必要なカードは現地連絡員です。
このカードのドロー性能の高さがデッキの軸になっています。
そして現地連絡員で大量ドローするためのもう一つの軸が高効率型T4C0ロボです。
高効率型T4C0ロボで現地連絡員と1コスト雄叫びのコストを減らすことが、大量ドローに繋がり、「デッキを引き切る」という目標に繋がるのです。
「現地連絡員と高効率型T4C0ロボを手に入れる」が、デッキの中間目標となります。
次に中間目標に繋がるカードを探します。
隠蔽の帳はミニオンを2体引くことができます。
隠蔽の帳をマリガンするとランダムなデッキのカードを1枚引くことができますが、隠蔽の帳をキープして使用するとミニオンを2体引くことができます。
隠蔽の帳をキープした方が「現地連絡員と高効率型T4C0ロボを手に入れる」という中間目標を達成しやすいことは明らかです。
このように理論を進めていくとキープしてはいけないカードも分かります。
一つ例に挙げると教団の新入会員です。
このカードをマリガンするとランダムなデッキのカードを1枚引くことができますが、このカードをキープして使ってもカードを引くことができません。
つまり、教団の新入会員をキープすることは「現地連絡員と高効率型T4C0ロボを手に入れる」という中間目標から遠ざかるマリガンなのです。
そんなの当たり前だと思っている方も多いと思いますが、教団の新入会員はブロンズ~ゴールド帯で53%、ダイヤモンド~レジェンド帯で39%、レジェンド帯でも32%キープされていることがHSReplayの統計で分かります。
今回のブログはマリガンを理解していない3割の層に向けて当たり前のことを書いていこうというコンセプトです。
4.マリガンを決める
さて、「デッキを引き切る」という目標が「現地連絡員と高効率型T4C0ロボを手に入れる」という中間目標に繋がり、「隠蔽の帳をキープして教団の新入会員をマリガンする」という結果に繋がることが分かったと思います。
ここでカードの重要度を整理してみます。
最も重要なカードは現地連絡員と高効率型T4C0ロボです。
次に重要なカードは隠蔽の帳です。
次に重要なカードがマリガンするより若干ドローすることができる秘密の通路やペテンです。
次に重要なカードが雄叫びを持つ1コストカードです。マリガンした方が中間目標を達成しやすいのでキープすべきではないですが、中間目標から最終目標を達成する過程で必要となります。
最もいらないカードが絞殺ワイヤーです。デッキを引き切った後に使用するカードなので、初手にあっても意味がないです。
それでは、どのカードをキープしてどのカードをマリガンするかを考えていきます。
現地連絡員と高効率型T4C0ロボは絶対にキープ、隠蔽の帳もキープです。
絞殺ワイヤーは絶対にマリガン、雄叫びを持つ1コストカードもマリガンです。
マリガンするかしないかの境目は秘密の通路やペテンのあたりにあります。
「秘密の通路やペテンをキープすべきか」という問いの答えは「知らない」です。
境目付近のカードをキープすべきかどうかは、理論で導くことはできないので、経験、信仰、統計などの別のアプローチをしていくことになります。
自分は経験でなんとなくペテンをキープして秘密の通路をマリガンしていますが、統計は秘密の通路をキープしてペテンをマリガンしろと言っています。
境目付近のカードはキープしてもマリガンしても違いがよく分からないから難しいので、逆に言えば適当に決めても問題ないのではないでしょうか。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?