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野生のワサビを採って食べてみた

ある日、私は山登りへ出かけた。

もちろんただ山登りをするわけではなく、山菜採りを兼ねた山登りだ。

山は山菜の宝庫である。山の麓にはシャクやワラビが群生しており、採り放題の状態だった。

しかし私はそれらに目もくれず、よりレアな山菜を目指して山を登った。

すると山の中腹に水路(崖から流れ出した水が作ったもの)の脇に綺麗な白い花が群生して咲いているのが見えた。

花はアブラナ科特有の形をしており、私はこれがアブラナ科の植物=食用であると判断して近づいて見てみた。

葉っぱの形は丸くてまるでフキのよう。しかし、フキより小型でツワブキのように艶やかでみずみずしい。

もしや?と思って私はその葉っぱを引っ張ってみると根っこごと土から出てきてしまった。

私の予感は的中した。そう、これはワサビだ。

天然のワサビを見るのは初めてで、まさかワサビがこんなところに自生しているとは思ってもいなかった。

私のテンションはMAXとなり、近くのワサビを採りまくった。

しかし、市販のワサビと比較するとかなり小ぶりで貧弱である為、小さなものは土に埋め戻して比較的大きなものだけ持ち帰ることにした。

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小ぶりだが、見た目はワサビそのものである。

試しに土を洗い流してワサビおろしで摩り下ろしてみた。

摩り下ろしたものをなめてみるとワサビ特有のツーンとした辛さと、市販のチューブわさびにはない甘さを感じた。う、うまい。

1本全て摩り下ろしてワサビ醤油を作ってみた。

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小ぶりだった為、皮をむかずにそのまま摩り下ろしたので色が黒っぽい。

ワサビ醬油をなめてみるとチューブわさびより辛さが控えめで甘みがあって美味しかった。これならワサビが苦手な人でも食べられるかもしれない。

また、ワサビの葉っぱはお茶漬けの具として食べた。

ワサビの葉っぱを刻んで塩でもんでおく。そしてご飯の上に乗っけてだしの素を振りかける。そこに熱いお茶をかけて食べるのだ。

これもとても美味しかった。ワサビの葉にも若干ワサビの風味と辛さがあってうまい。

ワサビの評価は

味:★★★

入手性:★

入手性は低いが、もし見つけたらぜひ食べてみてほしい。

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