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2022.2.3 インスタライブまとめ

2月3日に開催したインスタライブの主な内容を文字起こししました。
インスタライブ『翻訳者のたまごをあたためよう』
(タイトルを付けた人:にゃーこ)

スピーカー4人
※メインモデレーター・渡邉ユカリ:製造業での社内翻訳者を経て2011年よりフリーランス。英日・日英翻訳。

Paul牧野:社内翻訳・フリーランス翻訳者を経て法人化。ビジネス・技術文書の日英翻訳を手掛ける。

宮田昭二:大学で社会学を専攻して公務員として20数年勤務ののち、友人とのゲーム作りをきっかけにITを独学し、IT翻訳者として翻訳会社に登録。

にゃーこ:Paul牧野氏の会社の「ねこの手」。マーケティングとイラストなどを担当。

4人の関係性:Twitterを通じて知り合い、2021年に音声SNSアプリ「clubhouse」での会話を通じて交流を深める。翻訳の売り方を話し合うclubhouseのルーム「翻訳マーケティング会議」で雑談をしていたときに、翻訳初学者の相談に乗るインスタライブをやろうという話が出て、急遽2日後に開催(行動力がすごいPaul牧野氏)。

渡邉ユカリの質問箱「マシュマロ」に届いた事前質問を読み上げ、それにスピーカーが答える形で進行。

質問1.翻訳の専門分野をどう決めたのかを知りたいです。2020年の翻訳フォーラムで、自分が1時間語れること、という話を聞きました。自分の好きなものを考えると映像翻訳を専門にしていきたいと思う一方で、ビジネス(マーケティング)も気になっています。
ただ、映像とビジネスのスクールに平行して通う余裕がないので、人それぞれだとは思いますが、いつの段階(翻訳の勉強を始めるとき、プロになってから等)で専門を決めたのかを教えていただきたいです。

渡邉:自分のような語学系出身者にとっては「専門分野」を決めるのは難しいと感じる。専門分野」とは言わず「主な翻訳分野」と言っている。自動車関係の会社での社内翻訳からスタートしたので(フリーランスになっても)最初のうちは「自動車」だけをレジュメに書いていた。また、社内翻訳で契約書の翻訳もしていたので、(翻訳会社向けの職務経歴書に)その旨を記載したところ、トライアルを勧められたので受けたら受かった。なんとなく頼まれたものをいろいろやっているうちにだんだん「これの依頼が多いな」という感じで絞っていった。

牧野:海外帰国子女なので、これまで働いてきた会社ではいつも基本的に「英語屋」みたいな役割を担わされていて、最初はそれがあまり好きではなかった。だが、翻訳はだんだん好きになった。社内翻訳者として技術系のマニュアル日英翻訳を7年ほど経験。Tradosのスキルも身に付けて、技術系をメインに従事。その後独立して仕事。分野はとくに絞っていない。絞らずに受注していると複数の分野にまたがる仕事が発生するので、そうやって対応可能な分野が広がっていく。自分ができそうな分野に広げていくのがいいのではないか。

宮田:大学は社会学専攻で、もとは役所勤めでITは関係なかった。Macユーザーの友達とゲームを作ろうという話になったのをきっかけにプログラミングを独学した。翻訳の仕事をはじめたいと思ったときにそういえばIT関係の文章を読めることに気づいてIT分野で翻訳会社のトライアルを受けたら受かって、いきなり現場投入された。

渡邉:私たち3人の共通点は、最初から分野が決まっていたわけではなく、紆余曲折を経て今の分野を比較的多く手掛けている点。

質問者の悩み、映像翻訳の学校かマーケティングの学校か、どっちかに行くならどうすると思うか?

牧野:私なら映像翻訳に行くと思う。どちらかと言えば映像翻訳のほうが独学が難しいから。ただ、それでマーケティングを諦める必要はなくて、参考書などで独学して挑戦していけばいいと思う。

宮田:マーケティングの通信教育を受ける予定。課題が多いのでその時間を捻出するのが課題。

視聴者からのコメント:インハウスの翻訳者に転職して、スクールで映像を学ぶという方法もありますよ。

宮田:アメリアで未経験者可の社内翻訳者の求人が結構ある。

渡邉:アメリアは年会費16500円払うといろいろな求人情報にアクセスできたり、定例トライアルに応募することができる。
ちなみに私とポールさんは社内翻訳者出身。

派遣社員だと専門分野不問、翻訳未経験可の求人も結構あるので、そこからスタートすると言うキャリア形成はどうか。

次の質問にいきます。

質問2:学習中の専門分野に関して、CVやレジュメに「自分の専門分野」として記入する良いタイミングはいつでしょうか?私はその分野でトライアルに受かってからと思い、今は書いていません。「それって [卵が先か鶏が先か] みたいなことで、結局はOJTなのだから、学習中でも自分の専門分野として書いた方が良い」という意見をいただき、迷っています。(医薬翻訳を学習中です)

補足:自信がついたらトライアルを受けようと思っている人は、いつまでも受けられないというのと同じかな?とも思いますが、私は「自分の翻訳が仕事で通用すると分かってからの方が安心」という思い込みがあります。でもトライアルの合否だけを「安心」の基準とするのも偏っている気がします。翻訳経験や職歴にもよると思いますが、レジュメやプロフィールに学習中の専門分野についてその程度触れるか?という視点でアドバイスいただけたら嬉しいです。貴重な質問の機会をいただき、ありがとうございます。よろしくお願いいたします。

宮田:アピールしたほうがいいのではないか。そうでないと何ができる人なのか相手に分からない。

渡邉:質問者は学習中の内容を「専門分野」として職務経歴書に書くのを迷っているのではないか。

牧野:自己PRとしては、学習している内容を書いてもいいのでは。自分が受けるトライアルの分野で、学習しているものがあるなら書いていいと思う。

渡邉:私は個人的には最低でも4、5回以上は受注した仕事しか「やったことあります」とは言えない。学習中のものを履歴書に書くのは私は抵抗がある。

宮田:海外エージェント向けにはアピールした方がいいような気がする。自分の場合は「IT&マーケティングトランスレーター」とはっきり書いている。

渡邉:宮田さんの場合はそれは、しっかり書籍で勉強して訳せるという自信があるからですよね?私はやったことあるものしか書いていない。書けない。

視聴者からのコメント:実績ではないので、学習歴としてまとめています。

宮田:たしかに、それは分けないと、どっかの講座みたいになってしまうから。

渡邉:「某講座」みたいになっちゃうからね。そういえば私は海外の会社から翻訳コースの受講歴があるならそれを示す証明書を出して欲しいと言われたことがある。ということは、学習歴が有効に働くケースがあるのかなと思った。

質問3. スピーカーのみなさんがこれまで翻訳の仕事を継続できた/今後も継続するにあたってのモチベーションは何ですか?

にゃーこ:仕事が忙しくても自分がその仕事をしている状態を好きでいられるか。家族にプレッシャーをかけないとか。ありがとうを言われると嬉しい。

渡邉:私もありがとうを言われると、どれだけそれまでPCの前で悪態をつきながらやっていた大変な仕事でも、全部チャラになる。あと、自分で訳文のでき映えが気に入ったときは嬉しい。実はこの仕事を本気で廃業しようとしたことがある。当時仕事を受けすぎてズタボロになっていた。それで訳抜けを2回連続して起こしてしまって、こんな自分ではこの仕事はもうできないと思った。本気で辞めようと思って1カ月くらい仕事のメールを無視して休んだ。1カ月したときにたまたま別の会社から登録しませんかと言われ、受けてみようかなと思ってまた縁がつながった。気づいたら仕事を再開していた。モチベーションは維持するというより、やめたかったけど、気づいたらまたやっていた。その時の気持ちの中にはこの仕事をやっている状態の自分が好きだという気持ちがあったかもしれない。

牧野:法人化して、直取引の顧客と近い距離感で仕事ができるようになって嬉しく思っている。安心して任せられる、と言われると嬉しくて、それがモチベーションの維持につながっている。私の場合はそれに尽きる。

宮田:新規顧客を獲得したときにモチベーションが上がる。それで少しずつ報酬をあげて生活をそれなりに安定させて行こうという気持ちで頑張ろうと思える。

質問4. 駆け出しの頃に仕事が減った時に「収入を増やすためにやっていたこと」、または「時間がある時だからこそしていたこと」を教えていただきたいです。現在は、まだ大口案件や定期的に一定以上の依頼がある取引先がありません。フリーランスなので収入の増減はあると覚悟していましたが、実際に減ると気持ちまで不安定になってしまいます。収入も気持ちも安定させるために、駆け出しの頃にやっていたことがあったら、皆さんにぜひお聞きしたいです。(もしかしたら、初めから皆さんは引く手あまたで大忙しだったかもしれませんが…😭)

渡邉:(最初から引く手あまたなんて)そんなことはないよ。全然仕事が来ないときは私はメルカリとヤフオクで不用品を売っていた。

宮田:仕事がないときはひたすら営業していた。求人を探して応募書類を送ってトライアルを受けて取引先を増やす努力とともに、既存の顧客にもメールを送っていた。お中元とお歳暮を送っている。

渡邉:私はその話を聞いて驚いた。お歳暮は私は送っていない。にゃーこさんは、フリーランスで仕事の依頼を受けている?ひまなときになにかやっていたことは?

にゃーこ:賞などをもらったら自分のウェブサイトにあげている。

渡邉:私も同じで、ブログの記事を書いたりウェブサイトのコンテンツを増やしたりなどをしていた。応募しすぎると全部同じ時期にトライアルや最初の仕事が始まったりして大変なので、あまり新規取引先を増やすことはしなかった。

実際、発信を増やすと仕事が増える。偶然かもしれないが、今回インスタライブやりますと言ったら仕事がいつもよりもたくさん来た。

牧野:そういうときは私の場合ホームページを更新したり、自分の経歴のアップデートをしていた。ネットワーキングという形で同業者との交流を深めて情報収集をした。どういう分野の仕事があるのかを聞いたりとか、人との付き合いを増やした。口コミの仕事が来ることもあるし、紹介してくれる人もいるので。

―前半終了―
渡邉:私の場合は、発信を増やした時期と仕事が劇的に増えた時期が重なっている。ブログやウェブサイトの記事を書けば書くほど知り合いからの紹介などによる仕事が増えた。

質問5. ①単語レベルでもひとつの文というレベルでも、翻訳するときには、各言語の使われている社会の背景知識が必須だと思うのですが、どのようにすれば身につけられるのでしょうか。できれば海外にいけたらなーと思いつつも、経済的に余裕がないため日本を出る予定がありません。留学などしなくても、異文化間のことばのニュアンスをうまく捉えられるようになる方法はありますか??

②翻訳家として大切になさっている信条、のようなものをお持ちでしたら、お話を聞かせていただきたいです。訳を考える際に心に留めていることでも、ビジネスとしてお仕事を得るために心掛けている姿勢などでも、どんな視点からでもかまいません。

翻訳家の方の生の声を聞ける機会に、とてもわくわくしております!よろしくおねがいします。

宮田:結局読書量の勝負なのではないか。ペーパーバックを読んだり、新聞・雑誌などを読むなどインプットの量を増やすしかないと思う。

にゃーこ:本だけじゃなくて、映画とかでもいいですか。

宮田:もちろん。インプットを増やすという意味ではそれもいいと思う。

渡邉:私と宮田さんは留学経験はないし、必ずしも翻訳者になるために海外留学は必須ではないと思う。留学経験のない人で翻訳者をしている人は全体の半分ぐらいいるのではないか。英語のものを文書で読んで日本語に訳す仕事をしているときに、やはりとにかく読書量が重要だと思う。

本だけでなく、昔に比べると今はNetflixやHuluなどで映像や音声も聞けるので、ドラマや映画などで自分の訳したい分野の知識を深めていくのがいいのではないか。

例えば法律系の仕事では、「スーツ(SUITS)」「グッド・ワイフ(Good Wife)」などのリーガルドラマを好きで見ていると、実際の仕事に役に立つこともある。

牧野:インプットを増やす方法として、ネットで見つかるものや青空文庫でもいいが、日英対訳で手に入るものや小説などで、訳されたものがある場合、そういった対訳でプロがどう訳しているかを学ぶというのもいいと思う。

渡邉:翻訳の学習のスタートとして、上手い人の訳を真似をするのがいいと思うという点で賛成。

翻訳者として大事にしている信条は?という質問に対しては私は2つあって。
1つは、訳出するときに一番大事にしているのは「意味を分かって訳す」ことだと思っている。意味が分からないまま訳したら読んだ人も意味が分からない。

原文を読んで「何を言ってるのか」ピンと来ていない状態で字面で訳した文字列には何の意味もない。

原文を読んだ人の頭に浮かんだ絵と訳文を読んだ人の頭に浮かんだ絵が同じであるべきだというのは翻訳フォーラムで出た話。一度英語という言語から理解という概念を通ってから、もう一方の言語でリライトするという感覚。

分からないときは前後をしつこく読んで、ピンとくるまでしつこく調べて考えてから訳す。
これが翻訳に対する姿勢。

もう一方の、仕事を獲得するための姿勢としては、自分の情報をネット上のあちこちに置いておいて、向こうから自分を探してもらうように仕向ける、という営業のスタイルを取っている。

にゃーこ:頭を通らないのなら機械でも翻訳できるということですよね。

宮田:頭を通っていない訳文はコンテクスト(文脈)を理解していないので脈絡のない文章になる。前後のコンテストから意味をきちんと理解して訳すことが重要。

牧野:翻訳は単なる置き換えではない。原文の内容をきちんと伝わるように訳文として書いていくのが翻訳。ケースバイケースで背景を理解して、どう訳すべきかを理解して訳し分けていくのがプロの翻訳。機械翻訳のような言葉の置き換えではお客さんが喜ぶような、商品として売れるものにはならないと思う。人間としてあたたかみがある翻訳をできるのは人間だけだろうと思う。

視聴者の質問:どうしても良い訳が思いつかないときはどうしていますか?

牧野:私はとりあえず一晩寝かせる。一旦離れる。夜やっていたなら一旦寝て、朝起きてやる。納期の直前まで粘って考える。

視聴者のコメント:スクワットします。

渡邉:私の場合はお風呂にいく。あと、わたしの場合、上手く訳せないのは意味が取り切れていなくて訳せない時と、意味は分かるけど、適切な言葉が分からない場合の2パターンある。適切な言葉が分からないから訳せない場合、当てはまる言葉を探すためにありとあらゆる場所を探しまくる。原文の中の前に戻ったり後ろを見たりして、原文の中でヒントを探す。著者のSNSや企業のウェブサイトの社長の言葉や、画像検索、ウィキペディアを調べまくる。

ここまでやってもだめなら一旦お風呂にいく。それでもだめなら寝る。

視聴者コメント:訳文候補をたくさん並べていきます。ボツになっても消さずに残しておきます。

視聴者コメント:作者視点をずらすということですね。訳者=作者

視聴者コメント:原文の背後に糸が流れているとイメージしています。糸(意図)の流れをつかんでいると良い訳文ができます。

宮田:言いたいことは何かをしっかりつかまないといけない。

牧野:我々産業翻訳者は「翻訳家」と名乗らず「翻訳者」と自分たちのことを呼んでいる。豆知識ですが。

視聴者質問:翻訳者になろうと志してからどのくらいの期間で翻訳者になりましたか。

宮田:最初はボランティアで翻訳に巻き込まれた。「お前英検1級持ってるんだからこの書類訳せるだろう」と言われてお金ももらわず一度食事をごちそうになっただけで終わった。
後で翻訳でお金を貰えることを知ってトライアルを受けたら受かったからそれで仕事が始まった。

牧野:まずは派遣や契約社員やアルバイトの仕事で翻訳の仕事に携わるほうが近道なのでは。最初からトライアルを受けてフリーランスでやっていくのはハードルが高いから、まずはそういう道でまずは仕事に就いてしまっては。

渡邉:社内翻訳者の方が、専門的な内容をなかの社員の人にしっかり聞きながら訳せるので、極端な話、背景知識がゼロでも英語力を証明できるものがあれば大歓迎というところも実は結構ある。こういう会社でこういう仕事をしてました、という実績を土産に独立するという手も。

視聴者コメント:スクールに通いつつ約3年、校正(翻訳チェック)の仕事とポストエディットの仕事をやりました。その後、翻訳の仕事に。

視聴者コメント:私も初めての翻訳の仕事は派遣でした。携帯電話関係の会社で社内翻訳をして、それをお土産にフリーランスになったらその後携帯電話関係の仕事がたくさん来ました。

視聴者質問:出版翻訳に興味があります。これから勉強をはじめようと思うのですが、まだ間に合いますか。いま31歳です。

渡邉:私の場合は最初の訳書が出たのは44歳。39歳で翻訳の開業届を出している。出版オーディションに2015年に応募して、それに通って初の訳書が出たのがその44歳。出版オーディションについては私が運営している「翻訳者スタートガイド」というサイトで書いてある。
トランネットという会社の出版オーディション。

枝廣淳子さんの本にあった「7年後の自分の目標から逆算して今できることをする」という話を読んで、オーディションに応募して道が開けた。31歳ならまだ若いと思う。

宮田:出版翻訳に限らず、何を始めるにも年齢は関係ないと思う。

渡邉:この仕事、60代、70代でも活躍している。脳は使えば使うほど良くなる。ただし、買い物に行ってマヨネーズを買い忘れることはある。そういう種類の物忘れは激しい。年齢によって翻訳に使う脳細胞が減少して困るなあと感じることはない。

宮田:マヨネーズとマーガリンはよく忘れる

視聴者質問:リーディングが苦手なのですが、速読力をアップする方法はありますか。

宮田:読むことです。

渡邉:(笑)。そうなっちゃいますよね~(笑)。

宮田:英字新聞を取って、毎日1面と社説を読む。本気で読解力を上げるならこれくらいは必要。

渡邉:わたしも読むのはそんなに速くない。英語を速く読めるようになるための本もいろいろ読んだ。ひとつ有効だと思っていまも実際にやっているのは、音声を聞きながら目で文字を追うという方法。これだと音声以上に遅くは読めないので戻らずに読める。そういう方法もある。

牧野:速く読むことに重点を置かなくていいのでは。ちゃんと読んで理解して訳さないといけない仕事なので、急いで読み飛ばしたりしたら意味がない。読めるようになることがスタートだと思う。集中力がなくなるなら、読むものの内容を変えて、自分が読みやすいものを読むといい。

視聴者コメント(上の質問者のつづき)英語リーディング教室の課題でニュース記事は読んでいます。

渡邉:毎回辞書を引きながら読んでいくと語彙が増えていき、知らない単語が減っていくと、1ページ中に知らない単語に遭遇する確率が長期的には減っていく。読む力がついているというのは目に見えてはっきりは感じられにくいので苦痛だが、勉強を続けている限りにおいては自分がやっている勉強はまったく間違っていないのでそれを信じていくしかないと思う。

宮田:知っている話題のものを中心に読むといい。リーダースダイジェストの見出しを見て好きなもの、読みたいものから読んでいく。そうやって読書量を増やしていく。

渡邉:読んでいくうちに読めるようになることもある。例えば最近「メタバース」の仕事が増えて、最初はまったく知らない話題で苦労したが、読んでいるうちに少し分かるようになって読めるようになって興味が沸いた。読んでいるうちに読めるようになる。逆にいうと読めるようになるには読むしかない。

最後の雑談タイム

宮田:お中元は訪問して届けるのではなく、宅配便で送っている(リモートのところもあるので)。

渡邉:私はお中元は一切送っていない。会社からもらう年賀状すら返していない。いろんな人がいるので。送る人もいるし、送らない人もいる。

にゃーこ:マーケティング目線だと、3日以内にサンキューメールを送る。

牧野:私も主要な客先にはお中元を送っている

渡邉:翻訳会社から顧客に送るのは分かる。でも翻訳者から翻訳会社へお中元って送るもの?私は送っていないので衝撃。

次回以降は翻訳者の健康面についても取り上げましょう。スクワットとか。筋トレとか。椅子とか。また第2弾もやりましょう。

―終了―

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