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『家系ラーメン』 April/17/2020

 そんなに好きじゃないんです、家系ラーメン。
 今となっては石を投げれば家系ラーメンに当たるというくらいにあちこちにある家系ラーメン。その発祥といえば今は横浜の岡野町交差点にある吉村家。

 休みともなると100人を超える行列ができる、もはや聖地と言っても過言ではない状態。
 そんな吉村家、僕が高校生の頃(30年前)は新杉田にあった。すぐ隣に新杉田ボウルというボーリング場があって、学校帰りに友人達とよく行ったものだ。30ゲーム耐久ボーリング大会とかやって、腹が減ると吉村家というのがパターン化していた。友人が好きだったんですよね。いやでも、僕はあまり好きではなくて…床ぬるぬるしてるしカウンターベタベタしてるし親父はいつも従業員叱ってるし味濃くてしょっぱいし豚臭いし…ただまあ若かったので腹に入ればなんでもいいみたいな、ね。

 大人になってラーメン好きなんだと気づいてあちこち食べ歩くようになって、年間200杯とか食べても、家系はせいぜい年に1杯か2杯。

 そんなあまり食べない家系ラーメンの中でも貴重な好きな店の一つが弘明寺にある田上家。
 スープが美味しい。醤油がビシッと効いていて、臭みはなく旨味がどんと力強くぶつかってくる。
 何より好きなのが野菜のトッピングの豊富さ。かいわれ、ほうれん草、きゃべつ、薬味ネギ、九条葱。いつも必ず入れるのはかいわれ。そこに日によってほうれん草足したりキャベツ足したり。一度だけかいわれ、ほうれん草、キャベツ、九条葱全部乗せたことがある。出てきたそれは森だった(笑)
 短めの中太麺は家系ラーメンの特徴。

 美味しいところの家系ラーメンはたまに無性に食べたくなる。

…オチなし。

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