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スマホクリエイターズLab.【DAY3レポート】ー文章の書き方ー

ライティングや写真、情報発信のスキルをプロから学びながら、住民ライターが東海村の魅力を発信するプロジェクト「スマホクリエイターズLab.東海村」。
第3回目の講座を9月30日(金)に開催しました。

DAY3のテーマは「文章の書き方」

DAY2で写真の撮り方を学んだあとは、いよいよ文章の書き方を学びます。DAY3のゲスト講師は、フリーエディター&ライターの松本麻美さん。WEB媒体から紙媒体まで、幅広いジャンルで編集や執筆に携わる松本さんに「伝わる文章」を書くためのいろはを伺います。

ゲスト講師:松本麻美さん

編集者。1988年神奈川県鎌倉市出身。おもに社会課題、SDGs、地域活動、美術などの分野を手掛ける。一般社団法人Think the Earth 推進スタッフ、公益財団法人ジョイセフ 編集スタッフとしても活動。好物は本と映画とスイカ。

ワーク「上手な文章」って?

講座は「『上手な文章』とはどんな文章でしょうか?」という松本さんの問いかけからスタート。

タイマーをかけながら、受講生たちは一人30秒で思い思いに「上手な文章の条件」を挙げました。

「本のように長い文章でも、読んでいて飽きさせないもの」

「小説、SNSの日記、漫画、作文、すべて文章だけれど、いずれもターゲットを絞り相手に伝わるように書かれたものがいい文章だと思う」

「キャッチやリードがあって、人を惹きつけるもの」

「起承転結があって、言いたいことが伝わる文章」

など、一巡したあとには様々な「上手な文章」の条件が並びます。

あがった答えに対して、「どれも正解」と松本さん。上手な文章とは「情報が整理されていて読みやすい文章であること」という共通認識を得られたところで講義の本題に入っていきます。

上手な文章の5つの条件

松本さんが思う「上手な文章」の条件はこの5つ。

✔️おもしろい
→オリジナリティがある

✔️臨場感がある
→よく描写されている

✔️読みやすい
→よく整理されている

✔️余韻が残る
→全体の流れがよく締めが魅力的

✔️考えさせられる
→読者の経験に重なる

松本さんは、一概にこの条件が全てではないと補足しますが、条件にあてはまる上手な文章とは、読む人を惹きつける魅力があり、かつ分かりやすいものであることがわかります。

とはいえ、締め切りや文字数の制限、掲載媒体の特色も考慮すると、5つのポイント全てを落とし込むのは至難の技。松本さんも、これらの条件は常に全てクリアしようとはせず、できる範囲でクリアできればOKと話しました。

ただし、松本さん自身は執筆の際に
臨場感がある 
・読みやすい

の2つの項目は、最低限取り入れられるよう意識しているのだそう。

執筆にチャレンジする際は、まずは、これら2項目を意識して盛り込み、だんだん他の項目もクリアできるようになりたいところです。

臨場感があって読みやすい文章の4つのポイント

良い文章の構成条件が見えてきたあとは、いよいよ「上手な文章を書くポイント」のお話。松本さんが特に大切と語る2つの項目にフューチャーして、いかに文章に取り入れるかを学びます。

教えていただいた「臨場感」があって、「読みやすい」文章を書くための、4つのポイントは以下の通り。

その1:テーマははっきりさせておく
記事の方向性を設定し、何を伝えたいのかをはっきりさせてから執筆を行う。

松本さん「例えば、誰かのお仕事について取材したとして、記事にするのは仕事術なのか、仕事の哲学なのかで、取り上げるポイントは変わってきます。まず方向性を決めてから執筆に取り組むことが重要です」

その2:最低限の必要な情報を盛り込む
詳細な情報がないと、読む人は具体的に状況や情景がイメージできない。5W1Hと数字は具体的に記す。 

松本さん「イベントに人がたくさん来たと言われても、それぞれの『たくさん』の基準がある。でも、5000人来場したと聞けば『ひとつの小学校の在校生くらいか』などと具体的なイメージを持つことができます」

その3:一方通行
最初に決めたテーマ(=ゴール)に向かって、寄り道をせずに最短でたどり着くことができる文章を心がける。

松本さん「インタビューでは、記事で取り上げるテーマ以外の話題もあがりますが、執筆の際は必要な情報が埋もれないようみ、内容を取捨選択をして記事にします」

その4:読者のレベルを意識する
ターゲットを設定し、それに合わせて言葉を選ぶ。

松本さん「児童書なのか、専門家向けの論文なのか、レポートなのかでも、適切な単語のチョイスは変わってきます」

記事をゴールに向かって書き進めることを「編み物をする感覚」と松本さんは語ります。伝えたいテーマが読む人に届くように、必要な情報を漏れがなく(かつ横道にそれず)適切なタイミングで編んでゆくことが「伝わる良い文章」を作るポイントです。

取材をすると、どうしても実際に聞いたエピソードをたくさん記事に取り入れたくなってしまいがち。取材先のお話や人柄が魅力的だと尚更ですが、ぐっと堪えて情報の整理をすることが、伝わる文章への第一歩なのだそう。これは松本さんの経験からも実際に起こりやすいことだそうなので、意識しておきたいですね。

DAY3のおわりに

講義の前には「Instagramで写真に添える文章を書くのに苦手意識がある」「短く文章をまとめるのが苦手」など、メンバーそれぞれが文章に対する悩みを口にしていたDAY3。松本さんの話を聞き「上手な文章」の条件がクリアになった後は、「書くこと」のハードルが少しだけ下がったと感じたメンバーも少なくないようです。
講座の最後には、実際の取材を想定した質問や、書いた記事をブラッシュアップする方法など、実践を意識した活発なやりとりがみられたDAY3でした。


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