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マーチステークス 2020【反省】

マーチステークス 結果

降雪の影響があって順延となったが、前日も当日も気温がさほど上がらない曇り空。乾き切らずにやや時計が出やすい程度の稍重馬場で行われた。
ラップは向正面でラップが上がる持続力勝負。
ある程度のスピードと持続力が問われた一戦ではあるが、2日延びた影響があった馬もいるかも知れず、今回の評価は参考程度にとどめておきたい。

1着⑫スワーヴアラミス

いつものようにテンが遅く押して3番手の外。1000m通過がでいえば昨秋の条件戦の方がよっぽど速かったぐらいだが、道中は終始追っつけ通し。
これは厳しいと見えたが、直線で前を捕らえて先頭に立つと、後方から並び掛けてきたクリンチャーに持ち前の勝負根性で最後まで抜かせることなく、逆に突き放して押し切ってしまった。

芝向きのハーツクライ産駒らしく、これで稍重〜重【4.2.0.0】と締まった馬場が向いたことは確かだが、
(良馬場だと【2.2.2.0】)順延の影響か本調子ではなかったことも確かで、素直に力量を見誤っていた。
5歳となりハーツクライ産駒の成長力で本格化してきたのかも知れない。
ただ、テンのスピードも含めて距離はもっとあった方がいい印象で、今後メンバーレベルが上がるにつれて勝負根性で誤魔化せなくなってくるのではないか。

2着②クリンチャー

初めてのダートスタートに戸惑いがあったのか躓いて後方から。勝負処でマクった脚は鋭かったが、勝ち馬は最後まで交わせず力尽きた。
もともと芝で活躍していただけに時計の出やすいダートは良かったが、芝時代も含めて初の1800mは追走で好かなからず脚が削がれた可能性もなくはない。
スタミナとパワーを武器にしていただけに距離は長い方がいいはず。

3着④レピアーウィット

序盤は後方のインだったが、外から被せられると走る気をなくしてしまうため、被せられる前に向正面で外に持ち出したことが功を奏して、直線では外からメンバー最速タイの上がりで追い込んだ。
砂を被っても嫌気が差してやめてしまうことがある馬で、ホライゾネットを着用した効果も大きかったのだろう。ここ2走で増えていた馬体が絞れていたことも良かったはず。

約1年前の同じ中山1800m利根川特別では前傾ラップを4角先頭から1秒7差もちぎる圧勝劇を見せており、勝ち時計1分51秒5も今回とほぼ同じ。8番人気ではあったが通用する下地はあった。

この馬の場合、気性的な問題が一番ではあるが、全兄が芝でも走ったアジアエクスプレスで自身もデビューから3戦は芝を使われて②②④着だから、締まったダートが合うことは間違いなさそう。
ヘニーヒューズ産駒でも距離の融通は利きそうではあるが、1800m勝利時はいずれも締まったダート。
パサパサのダートの場合は1800mだと少し心配な面がなくもない。

4着⑬アシャカトブ

勝ち馬を直後からマークする形で運んだが、直線では突き放された。
条件はベストだったし、3kgの斤量差を考えれば力負けの形。絶好の条件で勝てなかったことから今後の重賞出走時は重い印は打ちづらいが、持ち時計を0秒5詰めたように伸び盛りの4歳馬。成長には気をつけたい。

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5着⑮メイショウワザシ

逃げ馬をピタリとマーク。4角前から早くも先頭に立って最後まで粘った。
敗れはしたが、3勝クラス時代に中京1800mを1分50秒9で走ったこともあり、締まったダートが合う。
ハナを切れなかった際の脆さが気になったが、番手からの競馬も内容は悪くなかったし、ハナに立ってねじ伏せられる程の力もない分、番手からの競馬が板につけばシリウスステークス3着より良い結果を得られることだろう。

6着⑦コマビショウ

スタート後に隣の馬とぶつかって中団から。序盤で外に出したものの特にポジションを上げるでもなく、直線でも伸びずバテずの内容。
今回も堅実に走ったと言えるが、条件戦連勝時や前走の仁川ステークスは今回より時計の出やすいダート。
このクラスで好走するなら、もう少し締まってくれた方が良さそう。

7着⑯ナムラアラシ

今回も含めて、後方からメンバー上位の上がりを使うも届かずの競馬が続いており、ここ1年以上0秒5差以内の入線がない。重賞ではもう厳しいかも。

9着⑤タイムフライヤー

中団で折り合いに専念するも、フェブラリーステークスで見せた唸るような手応えは見られず、直線はなだれ込んだだけ。
騎乗したミナリク騎手は「コーナー4つで集中力を失った」とコメントしているが、外に逃げたがるところを矯正しながらの追走にも見えたし、チグハグな競馬にも映った。
当面は前半ラップも含めて、コーナー4つでは軽視の姿勢を取りたい。

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16着①ワイルドカード

故障かと思うほど直線でズルズル後退。仕上がりと右回りについては調教師のトーンも今ひとつではあったが、右回りは前走のベテルギウスステークスをスマハマ相手に勝っているし、3秒5は負け過ぎ。
順延の影響もあるかも知れないが、走る気を無くした可能性もあるので、原因が判るまでは今後は少々狙いづらい。

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