京都牝馬ステークス 2020【予想】
2016年に1回開催のマイル戦から連続開催最終週の1400m戦に条件が変更された本レース。僅か4年の間にマンハッタンカフェやステイゴールド系、ハーツクライ等の欧州色が強いスタミナに優れたサンデー系が複数好走。
1400mでも、スタミナが要求されるレースとなっており、前走の距離別成績も連対率ベースでは 距離延長 → 同距離 → 距離短縮の順に成績が良くなっている。
1200m 【0.1.0.20】連対率 4.8%
1400m 【1.0.3.10】連対率 7.1%
1600m以上【3.3.1.23】連対率 20.0%
過去の優勝馬を見ても、クイーンズリングは前年の秋華賞を2着、レッツゴードンキは桜花賞優勝、ミスパンテールは前走のターコイズステークスを優勝とマイル以上でも実績があり、昨年のデアレガーロにしても、デビュー2連勝時の距離は2000m → 1800mだった。マイル以上の実績を持った馬を狙いたい。
明け4歳②ビーチサンバはデビュー戦でマイルを勝っており、その後は勝ち星を挙げられていないが、アルテミスステークス、クイーンカップで2着、阪神ジュベナイルF3着とマイル実績は十分。
4か月開いたローズステークスを2着しており、休み明けは気にならないが、過去4年の本レースでは
1~4枠【0.0.1.26】
5~8枠【4.4.3.27】と外枠有利の傾向が出ており、ここまでの成績が【1.3.1.3】と勝ち味に遅いこともあって今回は軽視。
⑤リバティハイツは2018年のターコイズステークスで2着の実績があるにはあるが、
急坂コース【2.1.2.3】に対して、
平坦コース【0.2.0.4】となっており、牡馬相手でも阪急杯の方が面白かった気がする。内枠もマイナス。
条件変更後の4年で2勝、2着1回の好成績を残しているマンハッタンカフェ産駒。もともと非根幹距離を得意とする種牡馬でもあり、狙うつもりで今年の出走馬から探したところ、産駒こそ見つからなかったが、⑥メイショウグロッケは母の父がマンハッタンカフェ。
重賞初挑戦となった前走のターコイズステークスでは、今回1番人気になりそうな⑬シゲルピンクダイヤとタイム差なしの5着に入線しており、人気ほどの力差はなく、マイル戦を2連勝しての臨戦過程だけに、これだけ人気急降下なら狙う価値はある。
メイショウサムソン産駒で重馬場まで馬場が悪化したこともプラスだし、本日のここまでのレースで前に行った馬が粘れていることも後押し。
⑦メイショウショウブの鞍上、四位騎手は調教師へ転身するため、最後の重賞挑戦となる可能性が高く、父ダイワメジャーは2018年優勝のミスパンテール、昨年13番人気3着のアマルフィコーストの父でもあり、血統的な後押しも。牡馬相手のニュージーランドトロフィー、デイリー杯2歳ステークスでも2着しており、マイル実績もある。これまで12戦して1勝と勝ち味に遅く、内枠もマイナスだが、一発があっていい。
昨年の桜花賞2着馬⑬シゲルピンクダイヤもダイワメジャー産駒。母父 Sadler's Well 系の High Chaparral で、条件はピッタリだろう。ただし、この馬も【1.2.3.2】と勝ち味に遅く、今日は前に行った馬も粘れており、届かず2~3着と予想。
⑭ドナウデルタを担当する久保調教助手は今月いっぱいで定年。最後の挑戦になるかも知れない重賞であり、最終追い切りも先週クロノジェネシスで京都記念を制した北村友騎手が自ら騎乗し、気合十分。
ただ、本格化前とはいえ、マイル実績がないことは気がかりで、勢いで押し切れるかどうか。
本命は⑰サウンドキアラ。前走の京都金杯時は【4.3.4.3】の成績からパンチ不足で、【4.1.0.1】の京都巧者であっても牡馬相手に勝ち切るまでは難しいと軽視してしまったが、3~4角が下り坂になっている特殊性の強い京都競馬場はバリバリの巧者が生まれやすい。本馬も京都金杯で重賞初勝利となり、これで京都は【5.1.0.1】となった。
唯一の着外、4着時が3歳1月のもので【0.2.3.2】といった12〜2月の成績から冬場があまり良くないとメモしていたが、前走で全く問題が無いことを示したし、継続騎乗の松山騎手も本年絶好調。
また、本馬の父ディープインパクトは過去4年で3着が1度のみと1400mで成績が落ちるのだが、重馬場となった先週日曜の京都芝レースでは12番人気で勝利を挙げるなど、出走した4頭が【2.2.0.0】と全て連対、
本日も先程のつばき賞で本日1頭の出走馬ダノンアレーが4番人気で2着しており、血の勢いが凄い。
本馬自身の道悪も2年前の500万下戦を走ったのみだが、問題なく勝っていたので大丈夫。
好走条件が揃った今回、3番人気はおいしい。
【結論】
単勝 ⑰サウンドキアラ