新潟2歳ステークス 2020【予想】
2歳戦らしくほぼ後傾ラップ。中盤で緩み、ラスト4F12秒台前半 → 3F11秒台前半と急加速する直線勝負になりやすいラップ傾向。
上がり1~2位馬が【5.3.2.0】と圧倒的で、過去5年の好走馬15頭すべてが前走でも上がり1~2位と、最後まで脚を伸ばせるかが重要なレース。
キャリアの浅い2歳戦だけに難しいが、直線での決め手を想像して予想したい。
①シュヴァリエローズ(⋯)
キャロットファームのディープインパクト産駒。募集価格8000万円の期待馬だが、3番手から押し切ったデビュー戦は1000m通過61秒6のスローペースで前有利の恩恵があった印象が強く、直線で差し返した勝負根性は評価してもスケールとなると懐疑的。
負かした中には勝ち上がった馬もおり、レベルが低いとまでは言わないが、小柄な牝馬で初の長距離輸送や初の左回りと課題も少なくない。
当時騎乗した川田騎手が小倉に残って手放したことも含めて上位人気の今回は思い切って軽視する。
②ジュラメント(⋯)
デビュー戦は里見オーナーが牡馬を合わせても世代No.1と期待を寄せるサトノレイナスを相手に3/4馬身差の②着。続く未勝利戦でハナを奪って逃げ切り勝ちを収めたが、いずれも1000m通過が63秒2、63秒5というスローペースの恩恵があり、藤田菜騎手による2kg減があっても1分37秒台の決着。厳しいか。
③ロードマックス(◎)
不良馬場で行われたデビュー戦は2着のミッキーワクチンと出入りの激しい展開で、前半4F 49秒0 - 後半4F 50秒9 とタフな流れをほとんど先頭に立ちながらメンバー最速で2馬身半差の勝利。
若馬を無理使いしない基本方針がある藤原英厩舎が送り込んでくるだけに少なからず勝算があるはずで、東京への長距離輸送を経験していることも強み。
パワータイプの可能性もあるが、ディープインパクト産駒の良馬場替わりでの上積みに期待したい。
重賞で岩田望騎手を本命にするのはもう4度目ぐらいになりそうだが、藤原英先生のためにもそろそろ初重賞制覇を決めて欲しい。
④ファルヴォーレ(△)
出走馬中、最多のキャリア3戦。430kg程の小柄な馬だけに阪神のタフな馬場と急坂が合わなかった感のあるデビューから2戦は⑥着→④着。
平坦コースの新潟に替わって次位に0秒5差をつけるメンバー最速上がりで勝ち上がっており、ブービー人気の岩田康騎手は魅力。馬体重が減り続けている点は不安材料だけに当日のパドック次第で押さえる。
⑤フラーズダルム(○)
好スタートを決めたデビュー戦は折り合い良く2番手を追走したものの、レベルの違いから4角で先頭に並びかける展開。阪神の長い直線を早め先頭に立つ形になったが、メンバー最速となる上がりで突き抜けた。
ラスト2F が11秒4 - 11秒8 と急坂がありながら0秒4の減速だけとラップ的にも能力を感じさせるし、4馬身差の2着に退けたホウオウアマゾンは次走でアッサリ勝ち上がり。この馬自身も30kg近く馬体を増やして順調に成長している模様。
福永騎手もこの馬のために新潟遠征を決めており、初めてとなる長距離輸送と左回りをクリアできれば暮れの阪神ジュベナイルフィリーズや来春の桜花賞が見えてくるか。
⑥セイウンダイモス(☆)
福島1200mを続けて使われた新馬戦と未勝利戦。
2馬身半差の快勝を収めた前走の未勝利戦で下した2、3着馬が次走で勝ち上がっており、押っ付けながらの追走だった内容から距離延長はプラスに映る。
一昨年、福島1200mの新馬戦勝ち後に臨んで8番人気で③着に好走したスティルネスの再現に期待したい。
⑦ハヴァス(⋯)
外枠で抑え切れずに2番手まで上がってしまう中、そのまま押し切った内容は強く映った。
ただ、直線は追い出しを我慢したこともあったが、上がり最速をマークした③着ウインミニヨンとの上がり3F差は1秒もあり、位置取りの差があったと見る。
中3週で再度の新潟遠征は気性の前向きさを考えれば不安材料であり、今回は軽視する。
⑧タイガーリリー(⋯)
前3F33秒8 - 後3F37秒5 という2歳戦らしからぬ前傾ラップとなったデビュー戦は差し有利の展開が味方した印象。中1週で再度の新潟遠征もどうか。
⑨ブルーシンフォニー(▲)
スタートで後手を踏み、直線では進路に困り右往左往する酷い展開。残り300mで外に持ち出されてから差し切った内容は確かに濃いと言える。
この時の②着カランドゥーラが次走のコスモス賞で格上挑戦ながら半馬身差の②着に好走したことから評価が高まって1番人気の支持を集めているが、そのカランドゥーラは確勝を期した昨日の未勝利戦も②着に敗れており、新馬戦で負かした馬は実はまだ1頭も勝ち上がっていないことになる。
スクリーンヒーロー産駒の新潟マイル成績も今ひとつであり、妙味の面で単穴評価。
⑩ブルーバード(⋯)
福島1200でのデビュー戦、ジャカランダレーンら良血馬も出走した新潟1400mでの前走のダリア賞、いずれも道悪で上がりの掛かるタフなレースをメンバー最速の上がりで差し切り勝ち。
前走ダリア賞組が本レースで苦戦する理由はレース間隔にあると見ており、本馬もこの暑さが続く中、中2週で再度の新潟遠征となる。
2連勝の内容は評価しているが、もう一丁で通用するほど甘くはないと見る。
⑪ショックアクション(△)
前走の未勝利戦勝ちが4馬身差だったからか2番人気の支持を集めているが、メンバーレベルがまだ怪しく、騎乗した福永騎手が⑤フラーズダルムを選んでいることからも過剰人気に映る。
中2週での再度の新潟遠征となる点も心配であり、パドックでの状態次第で押さえる程度。
【結論】
本命 ③ロードマックス
3連単フォーメーション
1着 ③⑤⑨
2着 ③⑤⑥⑨
3着 ③④⑤⑥⑨⑪
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