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ユニコーンステークス 2020【予想】

ユニコーンステークス 過去

ダートでは初めての世代限定重賞となるだけあって、過去5年の勝ち馬すべてがその後にGⅠ馬になっているほど毎年レベルが高い。
前半1000mは59秒台は当たり前でそのまま最後まで脚を持続させる前傾ラップが傾向で、勝ち時計も過去5年すべて1分35秒台。スピードだけでなく維持するスタミナも含めた総合力が求められる。

①デュードヴァン

ダートでは負け知らずの3戦3勝で、その3勝すべてが東京マイル。前走の青竜ステークス勝ち時計 1分36秒2は厩舎の先輩でもあるノンコノユメより0秒2速い良馬場でのレースレコードで、まだ砂が乾く前の稍重だった前日の古馬2勝クラスより1秒3速く、馬場やペースの違いこそあるが前開催のオアシスと0秒3遅いだけ。

前走青竜ステークス勝ち馬は過去5年で【1.1.2.1】と好相性。最内枠だけにデムーロ騎手のスタートはカギになりそうだが、昨年はデュープロセスを2着に、一昨年はルヴァンスレーヴを勝利に導いている。
勝ち方に派手さはないが、この馬も十分に能力は高いだけにスタートさえ決まれば上位争いだろう。

②マカオンブラン

勝った2戦は1000m通過が62秒6、63秒7。今回は少なくとも1分を切ることを想定しており、1600m以下の経験もないことから厳しいレースになりそう。

③ラブリーエンジェル

オープン入りまでに11戦を要したが、東京1600は【2.1.1.2】としており、前走も1勝クラスで52kgながら1000m通過58秒2の速い流れをメンバー最速の上がりで差し切り勝ち。
脚抜きのいい重馬場ではあったが、勝ち時計の1分36秒1は青竜ステークスよりも0秒1速く、1600mの持ち時計に関してはメンバー最速。
2kg増の54kgで前走以上の競馬を求めることは酷かも知れないが、二桁人気は侮られ過ぎに映る。

④アポロアベリア

2秒1もの大差で敗れた新馬戦以降は一貫して1800mを使われており、その1000m通過は61秒4~64秒2。
1分を切るペースを想定しており、今回は厳しいか。

⑤レッチェバロック

9馬身差の圧逃劇だった前走の勝ち時計は1分23秒6。同日メインのオアシスステークスで最も遅い1F 12秒7を引いた時計が1分23秒2であり、流していたことを考えれば古馬オープンクラスに匹敵するスピードで、キャリア2戦目で簡単に出せる時計ではない。

ただ、過去5年で距離延長組は【0.0.1.19】と苦戦しているのは数字以上に距離が響くレースだからで、初めてとなる芝スタートで同型も少なくない今回はハナに立てたとしても楽に逃げさせてもらえる保証はない。

スピードを活かしやすい稍重馬場が味方しても、決して穏やかとは言えない気性から必要以上に消耗してしまう可能性を考えれば3倍前後のオッズはリスク先行に映ってしまう。

⑥ケンシンコウ

前走の1勝クラスは1000m通過58秒9のペースを差し切って1分36秒7。オープン特別ならともかく、このメンバーだと足りない印象は拭えない。

⑦サンライズホープ

前走の1勝クラスで記録した1分50秒3の勝ち時計は同日最終レースの古馬2勝クラスより0秒3速いもの。
勝った2戦は1000m通過が62秒5と62秒1で、⑦着④着に敗れた2戦が61秒1と61秒5。馬体が絞れたこともあると思うが、ペースも少なからず影響はあったと見ており、少なくとも1分を切るペースを想定している今回は追走で脚が溜まらないと考える。

⑧オーロラテソーロ

昨秋のカトレア賞は59秒1のペースで逃げて①デュードヴァンから0秒5差④着。
シンガリ人気とされるほどではないと思うが、ハナに立てない可能性は高く、どこまで粘れるかだろう。

⑨メイショウベンガル

初ダートの前走はスタートで躓きながら最後は7馬身差の圧勝劇。勝ちタイムの1分24秒4は前日の古馬2勝クラスより0秒1遅いだけで、高いダート適性とスピードを示した格好。
芝での1600m戦では2戦とも1秒差以上の惨敗だけに、ダート適性を以てしても距離延長に不安はある。

⑩サトノラファール

ペースの違いこそあれ、前走の端午ステークスは同日の古馬3勝クラスである高瀬川ステークスより0秒3速い時計で勝っており、新馬戦は1800m戦での勝利。
東京1600mに強いゴールドアリュール産駒であることも魅力だが、距離延長だけに難しいか。

⑪サンダーブリッツ

前走の1勝クラスは59秒5のペースを差し切って1分37秒0。1秒以上詰める必要があり厳しいか。

⑫キッズアガチャー

デビューから一貫して1800mを使われており、前々走では2200mの京都新聞杯に挑戦するほど。このレベルの1600m戦はスピード不足に映る。

⑬タガノビューティー

後方から追い込むスタイルながら、ダートでは【2.1.1.0】と安定した成績を維持しており、芝のGⅠ朝日杯フューチュリティステークスでもサリオスから0秒6差の④着に健闘した。

ヒヤシンスステークスでは⑯カフェファラオを上回るメンバー最速の上がりで0秒2差まで迫っており、能力ではヒケを取らないだろう。
前走の青竜ステークスは休み明けの影響でメンバー2位の上がりにとどまり着順も③着だったが、上積みは確実にあるだろう。

⑭フルフラット

メンバーレベルも難しい前走のサンバサウジダービー勝ちの評価は別にして、国内唯一のダート戦での②着は距離が長かったにしても能力で勝ち切るだけのパフォーマンスは欲しかった印象。

芝の1200mを勝つぐらいのスピードがあり、サウジアラビアの深いダートより日本のダートが合わないことはなさそうで、海外遠征でのパワーアップがあるなら世代トップに躍り出る可能性もあるかも。

⑮キタノオクトパス

これまで【2.2.0.1】と掲示板を外さない堅実な走りは見事だが、前走の1勝クラスは60秒8のペースを先行抜け出しで1分37秒6の勝ち時計。ここでは厳しく映る。

⑯カフェファラオ

新馬戦での大差勝ちに、出遅れからマクったヒヤシンスステークスでの豪快な勝ちっぷり。
新馬戦で負かしたバーナードループが兵庫チャンピオンシップを勝ったことに加えて、鞍上にレーン騎手を押さえては人気になる要素を集め過ぎ。

無敗といっても2戦2戦であり、ヒヤシンステークスの1分37秒7から大幅に時計を詰める必要もある。
デビュー戦で1分54秒7の好タイムを叩き出したことからパワー型でGⅠでいえばフェブラリーステークスよりチャンピオンズカップ向きの可能性は考えたい。
スタートに不安があり、芝部分での二の脚を考えれば凡走すら十分あると見ている。

【結論】
単勝 ⑬タガノビューティー

ヒヤシンスステークスでの⑯カフェファラオとの0秒2差は、この脚抜きのいい稍重馬場で逆転可能になると見ての本命。
買った後に教えられたのだが、鞍上の和田騎手は東京ダート1600m通算122戦でわずか3勝(勝率2.5%)、左回りのダート重賞は36戦して未勝利なのだとか…

⑯⑯カフェファラオ

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