中山法華経寺

中山牝馬ステークス 2020【予想】

過去5年で1番人気と2番人気が合わせて【0.3.0.7】と人気に応えられていない荒れるハンデ重賞。今年は朝からの雨で重馬場での施行になりそう。
レース展開はオープン入り後の2戦で大敗している⑫モルフェオルフェが控えるかどうかだが、中緩みがあるとしても持続力ラップになると予想。

中山牝馬ステークス 過去

荒れる要因のひとつは非根幹距離である1800mで行われること。上表の通り、過去5年の連対馬のほとんどが1800mでの連対率5割以上の実績を誇っており、2017年の勝ち馬トーセンビクトリーにしても複勝率でいえば 77%超えで、根幹距離の方が好成績だったのはアイスフォーリスぐらい。

③フェアリーポルカ

1800mは君子蘭賞のみの1戦1勝。前走の愛知杯では重馬場の中、メンバー2位の上がりで4着。道悪はこなせるとは思うが、最後は伸び脚も鈍っており、本質的にはカレンブーケドールにも先着した紫苑ステークス時のような高速馬場向きではないか。

④メイショウグロッケ

マイルを2連勝してオープン入りしたが、1600m【3.1.3.5】に対して、1800m【1.3.0.3】。連対率ベースで言えば1800mの方が好成績。前走の京都牝馬ステークスでは先行有利の恩恵はあったことは確かだが、3年ぶりの1400mだっとことを思えば3着は立派。中2週ではあるが、全5勝中4勝が中2週以内だから問題ないだろう。距離延長もプラス。
ただ、その京都牝馬ステークスを含めて前走1400m以下からの臨戦で3着以内に入った馬は過去5年でゼロなのは気になる。

⑤デンコウアンジュ

福島牝馬ステークス勝ちなど1800mは【2.0.1.7】。前走の愛知杯では重馬場の中、メンバー最速の上がりで勝利を挙げており馬場悪化も大丈夫だろう。
ただし、直線の短いコースが得意ではあるが、直線に急坂のあるコースでは【0.0.2.10】と勝ち切れておらず、中6週以上も【0.0.0.9】。昨年も4着だっただけにトップハンデ56kgのここを叩いて、福島牝馬ステークスが本命ではないか。
終始インを走れるロスのない完璧な競馬だった前走と同じ競馬が出来れば。

⑥ウインシャトレーヌ

【3.0.2.2】と得意にしている1800mではあるが、直線に急坂のあるコースでは【0.3.2.4】と勝ち切れておらず、オープン入り後も⑮⑧⑥着。52kgでも厳しそう。

⑧カリビアンゴールド

1800mの距離は【0.2.2.3】と勝ち切れていないが、3歳時のスイートピーステークス2着と昨年のクイーズステークスでの3着がある。
ただ、スローペースだったり中緩みが入るようなレースの方が向いている印象でタフなレースになりそうな今回はどうか。

⑨エスポワール

ここまでの全成績【4.2.1.1】で、新星登場の期待も込めてか現在まで⑪コントラチェックとの1番人気争い。実際、1800mは【3.0.1.0】で距離延長はプラスだし、重馬場もシンガポールTC賞で勝利を挙げており、53kgは反則とも思える斤量。逆転は可能だろう。
不安な点を挙げれば、新馬戦は3着に敗れており、唯一の着外となっている秋華賞が3か月ぶり。1年ぶりの出走だった1勝クラスで勝利を挙げているものの平場戦であり、秋華賞同様にスタートで失敗している。最終追切で自己ベストを出しているように体調はいいだろうが、叩いた方がいいタイプかも知れないというのが不安材料。

⑩レイホーロマンス

一昨年の3着馬で1800mは【1.0.1.5】。得意の冬場だからか今年もう4戦目となる押せ押せのローテ。中央に戻ってからの3勝は中3週以内で挙げたものではあるが心配ではある。

⑪コントラチェック

5年前の勝ち馬バウンスシャッセの半妹で昨年のフラワーカップ勝ち馬。中山に滅法強い血統で本馬も【3.1.0.0】と圧倒的な成績を挙げており、鞍上もルメール騎手なら1番人気も納得だろう。
ただ、ターコイズステークスを1分32秒2で逃げ切ったように高速馬場向きの快速馬の印象で、これまで敗れた4戦中3戦が稍重馬場でのもの。外の⑫モルフェオルフェに外から被されないかも心配。

⑬ゴージャスランチ

前走のGⅠエリザベス女王杯こそ出遅れて崩れたが、いつも堅実に走る馬でGⅠを除けば負けても0秒6以内。非根幹距離が得意なマンハッタンカフェ産駒らしく1800mは【2.1.1.3】で中山コースも【1.0.2.0】と激走の下地は十分ある。

⑭ウラヌスチャーム

昨年の2着馬で適性はもちろん十分。横山典騎手で昨年と同じ53kgで出走できることはプラスだが、前走のアメリカJCC以上に悪化した馬場はマイナスだろう。

【結論】
単複 ④メイショウグロッケ

ターコイズステークスで敗れた上位人気2頭の実力があることは確かだが、この馬も重馬場の前走で京都巧者サウンドキアラと0秒4差。同じ重馬場で52kgならターコイズステークスからの逆転があっても。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?